山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

東海丘陵要素の植物の宝庫を散策

2006-04-25 | 植物
4月23日(日)、恵那市の東濃牧場近くの湿地で自然観察会を実施。仲間のYさんとともに。
ここは、東海丘陵要素の植物の宝庫です。
シデコブシ、ハナノキ、ヒトツバタゴという「東濃三種の神器」が一緒にあり、ミカワバイケイソウが流れにそってざくざく生えています。その様子は、ちょうど涼しい地方の湿地にミズバショウが生えているさまと似ています。
ここは樹林になっていますがどうみても湿地です。金沢大学の植田先生は、東海地方特有の湿地(私は仮に(勝手に)「東海丘陵湿地」と呼ぶことにします)には、樹林をなすものと開放された草原状態のものがあるといわれています(広木詔三編『里山の生態学』より)。なるほど。

ほとんど人に知られていないこの場所。途中にはアケボノスミレなどもあります。
開放草原型の湿地と違い、樹木が生えることによって乾燥化への道をたどっているようにも見えないので、いつまでも残るといいなぁ。貴重な自然資源です。

今、東濃の山々では、あちこちでハナノキが赤くなっています。遠くからみるとよく分かります。これから本当に美しい季節です。


続きの話や写真はまた今度。

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