山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

渥美・越戸大山とホトトギス

2006-05-30 | めぐる季節と自然
日曜日に愛知県の渥美半島の越戸大山(おっとのおおやま)の自然観察会に参加しました。その際、ホトトギスが鳴きながら空を横切っていくのを見ました。「ほととぎす鳴きつる方をながむればただ有明の月ぞ残れる」だっけ? うろ覚えですが百人一首にあります。平安の人でほんとうにホトトギスをよく歌います。

ここではサンコウチョウも聞けました。「月日星、ホイホイホイ」が聞きなし。尾の長い美しい鳥で、杉の木の高いところに巣をかけます。私はまだ姿をはっきり見たことがありません。

渥美の森林は空気が濃密です。毛虫もいっぱいいて生き物がわんさか固まっている感じです。森林の中はジャングルのようです。タブ、ヤブニッケイ、ヤブツバキ、カクレミノの森林と、カクレミノ、ネズミモチ、ヒサカキの群があります。林床にはさまざまなシダ。ウラジロは生えているところといないところの境界をくっきり分けています。
標高わずか320メートル前後の山でしたが、清流もあり心地よい音をたてていました。
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街の植物観察

2006-05-11 | 植物
今日は2回目の「街の植物観察」を行いました。名古屋のカルチャーセンターの講座です。

前回、センタービルの周りをぐるっと500メートルぐらい散歩して、植物を洗い出すつもりが、盛り上がってしまい、20m?ぐらいで終わってしまいました。そこで13種。今回は、50mぐらい進行できたでしょうか。31種も見つかりました。

参加者の皆さん全員がルーペを用意してきてくれました。

まずは、芝生にシバの花が咲いているのに注目。ルーペで見ると、もじゃもじゃのめしべの柱頭と、雄しべのヤク(花粉の入れ物)がよく見えて、「おお~っ」の声。また、若い花穂から終わりがけのまでいろいろあり、花の進捗状況がよく分かります。めしべが先に成熟することを発見しました。

樹木の植栽帯の地表には、カラスノエンドウがぎっしり。畑の雑草がこんなところにあるとは。実がふくらんでいたので、笛づくり。50代、60代のみなさんなのに、これで笛を作って遊んだことがないという方が半数ぐらいいて、びっくりしました。また、昔からこの笛をうまく鳴らせたことがないという人も。早速全員に伝授し、全員成功!これが今日の一番の成果です。

さやを二つに割って豆を出すとき、なつかしい青いにおいがします。豆はやわらかく青々していてとってもおいしそう。カラスノエンドウは食べられますが、あまり食べると女性の体には悪いのです。

ナデシコ科では、ツメクサ、ミドリハコベ、ノミノツヅリを発見。ノミノツヅリはとても小さな花ですが、めしべの先が5つに分かれて可愛い。

ほかに驚いたのは、キランソウ(シソ科)があったことです。郊外にしかないと思っていたので。

クスノキは、1輪だけ開花していました。つぼみはぎっしり付いていました。落葉は清掃員の方がきれいに掃いていたようです。今年はやはり花が遅い。

栄の真ん中でも、よく見ると実にいろいろな花があるものです。予想以上でした。
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