今日(29日)のNHK「金とく」は良かった。名古屋放送局製作の番組で、今日は三河湾の六条潟の話。
豊川の上流に作られる大規模なダムによって、六条潟に悪影響がありそうなことを、はっきり述べていた。
さすがに、海底のくぼみが苦潮発生の大きな要因であることは述べていたが、そのくぼみをだれが作ったかは述べていなかった。でも、上出来。
何はともあれ、映像がすごくきれいだった。
六条潟がアサリの源になっていることは話に聞いていたけど、映像ですごくよく分かった。三河湾はすばらしいと思えた。
その豊川上流のダムは、反対派、推進派ある中で、造ることに決定はしていたが、民主党に変わって、見直しがされている。八ツ場ダムと同じだ。そこの住民の一人はやはり、政府に振り回されて当惑しているということを話していた。
必要のないダムはないほうがいい。
八ツ場ダムのことは勉強不足で私は何も知らない。なくて済むダムなら、ない方がいい。そのために前原大臣が尽力するのはよいことだと思う。
けれど、ダムを造るとか造らないとか、上意下達方式で言い渡すなんて、とんでもないことだ。ふるさとの自然を失うことに何年もかけてようよう納得してきた人たちの気持ちを考えてほしい。お金で買収されたとかは表面的なことで、賛成派の人だって心のどこかで泣いているはずだ。
ダムを造ることが正しい、正しくない以前に、人の気持ちを鶴の一声式で振り回すのは傲慢である。
それは、中央に住んでいて、山里の「人」のことなんて全く見えてないからやれるのである。論理的に正しいか、正しくないかだけで、正論をつきつけるのは合理的かもしれない。でも、人の心はモノではない。
前原大臣は、八ツ場ダムの見直しを言い渡す前に、地元の人とちゃんと話さなかったのがよくないのである。
そこでひんしゅくを買ったのに、直後にまた別のところで同じことをやっていた。
なぜ問題になったのかわかってなかったのだろう。
なので、潔く反省の意を示したことはよろしいので、今後も頑張って上手にやってください。