山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

寒い

2012-12-27 | めぐる季節と自然

ものすごく寒いのです。
帰ってきてストーブをつけたら6度を示している。それぐらいでは全く驚かないけど
ずっとストーブつけていてもなかなか暖まってこない。
ちょっと窓を開けるとすぐに温度が下がる。

瓶入りの熊の脂が真っ白に固まっていて驚きました。
いつも半透明のプルプルなんですけど。

恵那山の雪は2、3日前と比べるとずいぶん減っているのだけど
寒さは厳しくなっています。

写真/長崎県納島(だと思う)の岩場の神様(2005年)

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石積みと遺跡

2012-12-23 | 

今朝は明るい日が差しています。

写真は、長崎県納島の石積み。

石積みは地域によって当然のことながら石の形が違います。
ここの石は角が取れているだけでなく平らですね。

石のあるところでは、日本だけでなく、土木や建築に大いに利用してきました。
マチュピチュの遺跡、万里の長城、カッパドキア、ボルブドゥール、アンコールワット、などなど。日本では有名な石の遺跡は少ないですが、マチュピチュを連想するような石で固められたような集落は山間部にかなり多くあります。
田畑や集落では、開墾して石が出てくればやり場もないので使うしかなかったということもあります。
石というのは腐らないので、捨ててどうなるというものでもないのです。
昔知り合いの石彫家が、あちこちで石でモニュメントなんかを作るけど、一旦作ったら永久に残ってしまうので、安易に作ったところでは、いらなくなったモニュメントのやり場がなくて困っていると話していました。

石は多すぎると邪魔ですが、ないと困るもので、石の多い村ですら、石積みをするときのために、手ごろな石を見つけるともってきて集めておいたといいます。

写真/長崎県納島(2005年)

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芋切り干し

2012-12-20 | 山里

昨日、知人が打ち合わせに来てくれて、芋切り干しを持ってきてくれました♪
まだいただいていませんが、芋切り干しは自然の甘みでおいしいものです。

写真は長崎県小値賀島の芋切り干し、現地名は、かんころ。
とはいってもかんころとはサツマイモ全般を指す言葉のようです。

小規模にちょこちょこと屋敷の玄関の横なんかに並べている人もありますが
かんころ干し場を作って盛大にやっている家もあります。

かんころのことは以前に書いたのでこちらで。その1 その2

五島列島あたりは風が強くてかんころ干しにはぴったりなのです。


ところでうちの母は「芋切り干し」と言っていましたが、普通「切り干し芋」ということが多いのでしょうか。きのう貰ったのには「干芋」と書いてあります。
「切り干し大根」も我が家では「大根切り干し」と呼ばれておりました。


写真/長崎県小値賀島(2005年)

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かんころ餅と焼き魚

2012-12-17 | 

今、目の前の窓の向こうを、小さな茶色いいきものが走り去っていきました!
あわてて探したけどすでに姿見えず。
新たに参入した子猫かなと思ったけど、
子猫が1匹だけいるっていうのも変だし
妙に動きがふわっ、ひょいっとしているし
色がちょっと赤っぽいし。

もしかしてイタチ? この辺じゃみたことない。
テンの子ども? そんなに自然度高くない。
キツネの子ども? これも見たことなし。
リス? 大きさ的に一番合っているけど、黄色っぽすぎる。

なんだなんだ??
結局新参者の子猫?


昨日の続き。
小値賀のかんころ餅と焼き魚。
かんころとはさつまいものことです。
昔小値賀島では主食だった。お米があまり採れなかったからです。
わたしが訪れた2005年当時も、主食ではないのに盛大にサツマイモを生産して
スライスして自家用に保存していました。
サツマイモは粉にして保存するものもあり、いろいろに加工されます。
この写真のは大福餅っぽいので、多分お米と一緒に搗いたのではないかと思います。

今では素朴な味でごちそうっぽいけど、
昔は、白いご飯が食べたいと思いながら、こういうのを食べていたんでしょうね。

炭火なので魚もこんがりうまく焼けます。ガスは燃焼するとき水分を出すので
炭火のようにはいかないのです。

このお庭にいたおかあさん、写真も撮らせてくれ、ついでに食べさせてくれて
感謝です。私はただの通りすがりの旅人なのに。ありがとうございます。

写真/小値賀島(2005年)

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七輪で焼く魚とカンコロ餅

2012-12-16 | 

   *前の記事の続き

小値賀島の民家のお庭で、おかあさんが魚とカンコロ餅を焼いていました。
こんなことができるのは、都会人には垂涎ものですね。


昨日は一日中降ったり止んだり。
夜遅くまたザーザー降ってました。
今朝はまだどんよりして小雨模様ですが、天気予報は晴れです。


うちの周りの結構広範囲をぐるぐる回っても、国政選挙の立候補者のポスター看板がないので、誰が立候補するのか分からなくて困ってしまいました。
ネットでがんばって探したけど。

小学校の前(とても大きな小学校です)にも、郵便局の前(かなり広範囲をカバーしている拠点的郵便局です)にも、駅前(もうすぐリニアの駅ができる)にもありません。
役場の支所にも先日行ったけど、記憶ないなぁ。
どこに行けばあるのだろう。
こんなことでいいんでしょうか。いいんですね、きっと。
選挙行ってもしょうがないよ、という。


写真/長崎県小値賀島(2005年)

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小値賀島の手作りほうき・買わない暮らし

2012-12-15 | 

こちらの家でも見つけました。手作りのほうき。(昨日の記事参照)
穂先がやわらかそうでいい感じです。
小屋に焚き木がストックしてあって、
その前の七輪で魚を焼いています。

小値賀島ではまだまだ薪炭利用が盛ん(2005年のこと)。
回りの山々で手に入るものをエネルギー源にするって、基本ですよね。
本当は。生きる上で。
今、都会では何かを燃やす場所もありません。密集しすぎです。


山里の昔の話を聞いていて、ガスが入ってきた頃のことを聞くと、
ガスはあっても、焚き木も併用して、できるだけお金を使うことを避けようとした様子がうかがえます。
今でも山里のお年寄りは、お金を使うということを特別なこととして捉えています。
高度成長後に育った私の世代は、モノをお金で買うというのが普通のことなのですが
その前の時代は違っていたということ。これは本当に大きな違いです。

それを、
最近は「買った暮らし」だね。
という言葉で言い表している地域があった。その言葉が心に残っています。


写真/長崎県小値賀島(2005年)

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落葉を集める人

2012-12-14 | 

今日もすばらしくいい天気です。
朝ものすごく寒かったけど、日中は風もなく穏やかです。

うちの横の道の落葉を、軽トラに積み込んでいる人がいる。
簡単に軽トラ1杯になってしまいます。
先日アベマキの葉が盛大に落ちたとき、近所の人と、落葉を道の片側の山のほうに
掃き集めて放置してあった。

以前はこれを燃やしていたのですが、
火事が怖いので最近は燃やしていません。
風がくれば火が山の中に落ちていって、山火事になってしまう怖れもあります。
風さえなければなんともないですけどね。

その掃き集めた落ち葉を、持って行ってくれる人がいます。
有機栽培でもやっているのでしょう。
どうぞどうぞ、どんどん持って行って。
できればうちの庭の落葉も掃いて持ってってくれませんか、と
声かけたいけど、黙っています。


写真/道をきれいにする人がいる。ほうきも手作り。長崎県小値賀島(2005年)

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雪国の小さな駅の仕事

2012-12-13 | めぐる季節と自然

すでに日が長くなり始めている。
日が長いというのは、昼が長いという意味じゃなく、夕暮れが遅くなっているということ。
5時過ぎまで暮れなずんで少し明るい。
新年が近づいているなぁ。
窓越しに、闇に近づいていく藍色の空を見ているのはいい感じです。

今日は快晴。穏やかで気持ちのいい天気でした。
草が枯れて、まわりはすっかり冬景色で
周りの山々は真っ白です。

今年は山茶花があまりきれいに見られません。
11月の初め頃ちらちらと見たけど
あまりに早くから寒くなりすぎて、咲きかけた花がやられてしまったのだと思う。
木を見ると小さめのつぼみがたくさんありますが、固く縮こまっています。
昨年はものすごくサザンカがきれいだったので
今年も楽しみにしていたけど、残念です。


今日の朝、新潟県の入広瀬の大雪の様子をテレビで報じていました。
私もずっと前の新年に、入広瀬に雪を見にいったことがあります。
夕方着いて、民宿に泊まって、翌朝。
JRの小さな駅。1日1往復しか電車が来ない。
当時若くて世間知らずだったので、駅員さんに、ヒマですよね、とポロリと言ってしまったら、本気で怒られたことが忘れられない。
毎日朝から雪かきばかりで、とても大変なんだそうです。
1日1往復の電車のために、一日中雪かきしてるんです。

それ以来、雪国の小さな駅を通りかかると、そのことを思い出します。

住んでいる人は本当に大変だけど、
電車の窓から雪を見ているのは、ほんとうに見飽きませんでした。

写真/長崎県納島(だと思う)(2005年)

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パンのコスト

2012-12-11 | たべもの・台所

雪が輝きながら解けていってます。
空が青くてきらきらした感じの日。でもとても寒い。

パンをホームベーカリーで焼くと安くつくか?
これは当然安くつくはずなのだけど、実際には、国産小麦粉を使えば1斤あたり200円以上かかったりするし、それにバターやショートニングやドライイーストを入れたりすれば、50~60円の追加。さらにクルミやレーズンを入れると50円ぐらいは追加になる。
(この数字は極めてざっくりで、電卓たたいて計算しているわけではない)。

国産小麦粉でなくても90円ぐらいはする。
なのでこれに電気代や、細かいところで水代、スキムミルク、塩、砂糖まで加え、さらに使った後洗うコストまで考えると、
くるみやレーズンの入ってない白い食パンでも、150~200円ぐらいかかるということになる。

スーパーで売っている最も安い食パンなら、ときとして手作りより安くなってしまう。
なので、ホームベーカリーで作れば倹約になるといわけではない。

安い食パンはどんな粉が使われているか分からないが、激安の粉であるに違いない。
乳化剤などという要らないものがはいっていて、そのコストも支払うことになる。
(日本人はしっとり好きだから乳化剤使ったほうが売れるのだろう)

近所の大型スーパー○○○の中に入っているベーカリー○○○○のパンは見た目がすごくいいが、ちょっと手ではさむと紙みたいにぺっちゃんこになる。一体どれだけ粉使ってるの?と思う。普通のベーカリーの4分の1ぐらいの粉で、思いっきり風船みたいに膨らませているのだ。そうでなければあれだけ安くはできないだろう。


写真/籠しょってる人・岡山県真鍋島(2010年)

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餅米と玄米と頭痛

2012-12-10 | たべもの・台所

どうしてもこのブログの人気ナンバーワン記事は「食べ過ぎと頭痛」で、その勢いは加速するばかり。若干私の心中は複雑である。
しかし、世の中ほんとに頭痛で悩んでいる人が多いのだと実感する。

そういう私は最近ほとんど頭痛がしなくなっている。(と思ったら今日はちょっとだけ頭痛)。
鍼の先生から、私の、頭の前のほう、おでこが痛い頭痛は胃弱から来ると言われたけど
食べ過ぎないよう必死でがんばっていても頭痛が毎日続くこともあるし
どう考えても食べ過ぎなのに調子がいいこともある。
最近の私は後者。

胃弱→頭痛 を疑っているわけでは全然なくて、根本的にはそうなんだろうけど
それ以外の要因が何なのか、知りたい。絶対それ以外の大きな要因があるはずなのだ。

先生、食べすぎじゃないのにどうして胃が疲れるんですか、と聞いたら、
そりゃあ、ストレスとか……って返事。
うーーーん、よくわかんない。ストレスない人なんてあんまりいないだろうし、いるとしたら私だ。

2年以上もひどい頭痛に苦しんで鍼の先生の門をたたいた初日、まず言われたのは、
玄米、お餅(餅米)、五穀米はやめなさい、ということ。
どれも消化が悪いのだ。
それまで私は玄米食だったし、お餅は大好物だった。

それと「お昼は毎日何食べるの」「そうめんです」「よくないなぁ」と。
まあ、冷えるし、つるつる食べるからあまりかまないだろうってことも考えられる。
そうめんも大好物なのに(泣)。
ちなみにパン(小麦)よりもお米がいいとのこと。
こうして私は好物にいっぱいダメ出しされて、ほんと泣きたい気分だった。

これは、胃弱の人にはあまりよくないという意味であって、これらの食べものが絶対悪ってわけでは決してない。大丈夫な人はどんどん食べればいい。

とにかく、胃が弱いあんたは白ごはんを食べなさいということだった。


それ以来、うちのなかで餅米と玄米が余ってしまって放置されていて、捨てたくもないし、古いものを人にあげるわけにもいかないので、最近おそるおそる食べてみたら
全然頭痛になりません。それでせっせと食べている毎日です。
餅米100%で炊いたおこわなんか、ほんとおいしいですね。
玄米のプチプチ感も大好きです。

まあ、調子に乗って食べ過ぎないよう、気をつけます。


鍼の先生にいろいろ禁止されたという話を知人にしたら
「俺は昔重い結核で入院してたとき、あれを食べるな、これを食べるなと言われたものを全部食べてやったな」と、サラッと言われてしまったけど。


写真/今朝の雪

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外米

2012-12-09 | たべもの・台所

朝雪が積もってました。昨晩寝ようと思ったら寒くて寒くて、布団を1枚追加した。
一日中、窓の外を雪がパラパラ、ふわふわ、しんしん。空が灰色。

今日は近所で「東濃歌舞伎大会」という、地歌舞伎のあちこちの団体が1外題(作品)ずつ演じる共同公演があって、毎年チケットをもらうので、せめて最後の中津川保存会のだけ観に行くつもりだったけど、でも忙しいしどうしようか、と迷っていたのだけど、外題が「菅原伝授手習鑑 車曳」だと分かって、やめました(笑)。すみません。せっかくチケット送ってくれたのに。

歌舞伎には時代物(武士が忠義を尽くすとか首を取るとか腹を切るとか、エライ人のエライ世界)と、世話物(町人の世界、大体ほれたとかはれたとか)があって、私は庶民なので世話物の方が感情移入しやすくて面白いのです。
時代物だと衣装や化粧も仰々しくて人間離れ(?)してるので、よけいに感情移入できない。それに忠義のために首をどうこうっていうの、気が滅入ってしまう。体に重苦しいエネルギーが入ってくる。精神のバリアが弱すぎるのか?
菅原伝授は、時代物です。世話物ってめったにやってくれない。

普通の気楽な世話物の歌舞伎やってくれないかなぁ。
中津川では、歌舞伎が普通に面白い娯楽で、ちょっと演劇観に行くのと同じ気分で観られます。


さて……。

うちでナシゴレン(インドネシア風チャーハン)を作りたくても、パサパサの長粒米(外米)が売ってないので、なかなか同じようにはできない。ちょっとぐらいそういうお米も売ってくれればいいのにと思う。いくら安くても、国産米を全部外米に置き換えて食事をするような日本人はまずいないだろうから、それで国産米が売れなくなっちゃうということはないと思う。

輸入している外米はほとんど加工したお菓子に使われていると思う。おせいべいやお餅は、「国産米」ってでかでか書いてないものは、外米なのだ。外米でもそのように加工すれば結構おいしく食べられるということである。お餅でも国産米のは1袋800円ぐらいするけど、外米のは400円以下だ。
なんでも、パンメーカーの安いおまんじゅうやお団子も外米だと(前の記事のコメント参照)。

ところで、この外米が、戦前から輸入されていたということを、はずかしながら最近知った。
山里の人の昔の話を聞く活動をしているのだけど、今88歳の、愛知県の戦後開拓地に入植した方が、戦前から配給があって、外米だった、といわれたのである。
配給も、戦中戦後のものだと思っていたら、太平洋戦争に入る前の日中戦争時代からあった。
これまでいろいろなお年寄りに話を聞いてきたし、わが両親も戦前生まれだが、この話は初めて聞くもので、わが耳を疑ったほどだった。

それで、手っ取り早くイージーに、ネットでちょっと見てみるとすごく詳しく書いてくれている人がいた(サイト名忘れた)。
要するに、日本は人口増加のため戦前からすでに国内の食糧は不足しており輸入していたということ。
食糧増産のために、ハワイやブラジル、満州などへ農地を拡大しようとしていたことは知っていたが、食糧をそれほど輸入していたということは考えていなかった。ただし、そのサイトの筆者によれば、これは輸入というよりは、台湾などすでに日本の領土としていたところから入れていたので、正確には輸入という言葉は当たらない。
そして、太平洋戦争に突入し、食糧が外から入らなくなったため、食糧不足に陥った(もちろん労働力の不足などもあり)のである。

日本の食糧はそんな昔から海外に依存していたのだなあと、改めて実感する。
経済的や政治的にどうこうというより、世界の皆さんに支えてもらって生かされてきたのである。


写真/岡山県真鍋島(2010年12月)

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小麦粉

2012-12-08 | たべもの・台所

朝晴れていたので、洗濯物干し日和だわと思って洗濯していたら、どんより曇って時雨れてきた。そういえば天気予報は雨模様だった。全然頭に入っていない。

家から見える山々は、数日前からごま塩みたいに白くなっている。
窓の外には落葉がはらはらと落ちてきている。

一昨日はここ数回のうち一番うまくパンが膨らんでかなり嬉しく一日中いい気分だった。
こんなことで嬉しくなっちゃうなんて人間ってほんと単純。
横着な私はパンをこねて時間おいてオーブンで焼くなんてことはもちろんしなくて
パン焼き器(ホームベーカリー)です。

電子レンジを捨て、冷蔵庫も極力使わないようにしているけど、昔に回帰することを目指すとか、私の力で原発絶対止めようという断固とした意思でやってるわけではなくて、
ミキサーとホームベーカリーは愛用中。

パンが膨らむのには適度な温度が必要なのだけど
冬はこれが難しいので、パン焼き器をストーブに近づけたり離したり反対向きにしたりと結構気を使います。
ここ数回、くっつけすぎたようで、爆発したかってぐらい膨らんでいた(パンは爆発しないって)。
今回は「お急ぎ」コースで短時間だからイーストを増やしてとか、機械で作っていてもちゃんと頭は使ってます。
うまくいくと、偶然宝くじが当たったかのようにもうけた感じがする。


で、またしても本題に行く前のほうが長い文章なのですが、
小麦粉を5kgも買ってしまったので週1、2回パンを焼いているのです。
小麦粉は日にちがたつと確実に味が落ちるので早く使ったほうがいいのですが
なぜ5kgも買ったかというと、いつも行く中津川の街の製菓材料のお店で、
国産の強力小麦粉は5kg入りしかないからなのです。
国産小麦粉は高いけど、輸入小麦は何が入っているか分からない。
前からポストハーベストが心配だったので小麦粉には気をつけていたけど
今はそれ以上にいろいろ問題がある。特にアメリカからの輸入ものは拒否したい。
でも日本の食糧足りるのかという問題もある。やっぱり米をもっと食べないといけないですね。


ところでホームベーカリーにはケーキコースもあったりして、結構うまくできます。

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初雪

2012-12-07 | めぐる季節と自然

北日本や日本海側の雪の嵐がうそのように、名古屋から恵那まではうらうらと晴れ渡っている、と思ったら、1駅違うだけで、わが美乃坂本駅に下りたら雪が降りしきっていた。きのう。
雪でべしょべしょになって駅から歩いて帰って来た。

隣の人が庭の落葉を掃いています。
我が家はもっとすごい。うちのも掃いてくれないかしら……。
先日のカエデの落葉は、晴天続きのとき燃やしたらあっという間に落ち葉の山が燃えてくれてほっとしたけど、
その後今度はコナラの落葉の海ができている。
落葉がたくさんあるのは風情があるけど、掃けば掃いたでまた、すっきりしてすがすがしいもの。

今日は快晴です。


写真/長崎県納島(だと思う) 小屋の壁がずっしりした石造りなのが、イタリアかなんかみたい。2005年

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ロンドンブリッジ……

2012-12-02 | なんとなく報告

ロンドンブリッジ(通称ロンドばし)が落ちることは誰もが予測している。いつ落ちるかいつ落ちるかとびくびくしながらも通る。
(わらべ歌の話です)
けれど本当の橋は、いつか落ちるかもしれないと思いながらも、それが今このときだとはあまり思っていない。まさかないだろうと思っている。

私は普通の人と同じなのか違うのか分からないけど、わりと恒常的にそういうリスクを思い浮かべている。ホテルに泊まるとき非常口を確認するのはもちろんのこと、東日本の震災が来る以前から、海辺の宿に泊まるときは、ここに津波が来たらどこに逃げようといつも思っていたし(そもそも海辺のあまり低いところは避けていた)、高層ビルの横を歩くときはガラスが落ちてきたらどうしようと思う。ただし、これは思うだけで対処もしようがないので、思わないほうがましかもしれない。小さな居酒屋に入ると、入口以外に裏口へ出られるか確認し(入口から火事になったときの対策)、どうみても出入り口が1つしかない店からはなるべく早く出たいと思う。
ホテルの3階以上に泊まるときは、もしドア側が火事などでふさがれたら、窓からどのように逃げられるか、あるいは飛び降りたらあの当たりに落ちて死ぬわとか考えるし(これも対処のしようがないので、考えるだけ無駄である)、どこかの建物に入れば、地震が来たとき上から物が落ちてこない場所はどこかと、ささっと目を走らせる。
マンションのベランダの手すりや塀の上に植木鉢を置く大胆な人がいるが、そういうところからは離れて歩く。駐車場では人が乗ったまま停車している車の前後は歩かないようにする。船に乗るときはもちろん救命胴衣や浮き輪のあり場所を確認する。しかし本当の話、その数が全然足りない船も少なくないので、最近は自分で持ち込んで乗るという手段に出ることすらある。少なくとも「この空のペットボトルが役立つわ」ぐらいのことは考えている。
最近では、エスカレーターも落ちることがあるし、エレベーターも危ない。はさまれないように気をつけるし、エスカレーターはなるべく避けるがやむを得ず乗る場合は上を見る(見たってムダだってば)。
こういうこと考える人ってどれぐらいいるのだろう。

私なんかよりもっと念のいった人がいて、交差点や踏切では絶対最前列で待たないと言っていた。車や電車がハンドルを切り損ねて、交差点に突っ込んでくるのを怖れるためである。
私はどちらもなるべく前のほうで待ち、信号が変わるや否や歩き出すせっかちな人間であるので、その話を聞いて最近少々考え直しつつある。

で、私は橋を渡るとき、常に、この橋落ちたらどうしよう、という思いが頭をかすめる。どんな橋でもいつか落ちる可能性がある。落ちない保証はないのだ。これも、どうしようと思うだけで対処のしようがないので、ただびくびくしながら渡るのみである。


先日出合ったスイス人に、もうすぐ三連動地震が来るので日本人はそれに備えていろいろ考えている、と言ったら、そんなこと考えていてみんなノイローゼにならないのかと何度も何度も聞かれた。備えるのと不安になるのとは違うでしょうと言ってもよく分からないようだった。
私は橋が落ちるかもと思っていてもけっしてノイローゼにはなっていない。不思議だ。


当然のことながら、高速道路の天井に取り付けられている巨大な長い換気扇みたいなヤツがいつか落ちてくるのではないかと、通るたび怖い。あれだって重そうだからいつか落ちるだろう。が、これも自分の力でどうにかできたり備えたりできることではないので、「落ちてきたら終わりだわね」と思いながら通るしかないのだ。怖がっても何のメリットもない。同時に、その下を通りながら、私と同じように感じている人は何割ぐらいいるのだろう、ということも必ず考える。何割ぐらいいるのだろう……???

その換気扇は意外にもなかなか落ちたという話は聞いたことがないのでよいのだが、
天井自体が落ちてくるということは、考えたことがなかった。換気扇に目を奪われて、天井のことを忘れていたのである。

換気扇だって、忘れた頃に落ちてくるかもしれない。天井だって落ちるんだから換気扇が落ちないほうがおかしい。いや、落ちたらおかしい、というべきだが、実際落ちない保証はない。

災害に遭われた方は本当に気の毒としかいいようがない。宝くじなんかよりずっと低い確率で、遭ってしまったのだ。その犠牲のおかげでほかのトンネルも早急にメンテがされるだろう(してください)。数年前に韓国で同時期にできた橋がバタバタ落ちたことが思い出される。

うちの近所の中央道恵那山トンネルも同タイプ同時期らしく大変だし、
なにより今回の事故が、山梨県だから遠い話のように思っていたけど、
私が愛している新宿行き高速バスが走る場所なのだったと気付いてぞっとした。
おそらく、東京から帰ってくるとき、トンネルを抜けるとなだらかな山裾に勝沼のブドウ畑が広がっているところだ。

こういう、自力で備えることのできない、設備設置者まかせの怖い事故、起きないでほしい。助かった方は、ほんとによかった。


写真/ゲンノショウコ(2012年11月)

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