**アカシアの木蔭で**

流れていく時間と逆らわずに流れていく自分を、ゆっくりペースで書いて行こうと思います

何故、TVついてるの?

2018年10月30日 | 病棟
怖かった話。

うちの病院 レトロなもんで、
病室のTVは壁のアンテナ端子に線を繋がないと映りません。
寝たままでも見やすいように、オーバーテーブルにTVを載せている為
どうかするとケア時に抜けてしまったり
接続部の線が切れちゃったりします。
その度に「テレビつかないんだけど〜〜」ってコールがあります。


ナースセンターの隣の病室は重症部屋。
でもちょうど空室でした。
昼休みをセンターで取っていると、隣室からTVの音が聞こえる。
「あれ?だれかTV付けたのかな?」
数人が確認に行こうとすると、助手さんが座ったまま
「、、、そんなはずない、、、」と固まっています。
不審に思いつつ部屋を除くと やはりTVが付いてる。
次の瞬間、みんながぎゃー〜って部屋を飛び出しました。

壁に繋がってないアンテナコードが丸めてか掛けてあったんです。
ど、どうして画面が映ってるの〜〜!

怖くて再確認も出来ないうちに、TVの音は突然やみました。

夜勤行くの嫌だ〜〜
誰か代わって〜〜




予後不良

2018年10月28日 | 病棟
まさ爺、軽い肺炎で入院して来ました。
高齢なのでバリッと認知症もあります。
が、雑談を楽しむ寂しがりさんです。

ナースコールで呼ばれて訪室すると、なにやら深刻な顔をしています。

「どうしましたか?」
「、、、あのな、ワシ大変な病らしい」
「肺炎では」
「それが、逆流性認知症らしい」
(ええ〜逆流性って一体、、、。
あ、否定はダメ。ナイチンゲール、ナイチンゲール、、、)
「そうなんですか?」
「不治の病で、最悪死に至るそうだ」

そりゃあね、死にも至るでしょうよ。
まさ爺、もう98歳でしょうよ!

テレビで逆流性食道炎の言葉を聞いて、混じっちゃったんだね、きっと。
治らなくても進行は止められると思うよって
合ってるとも間違ってるとも言えない励ましをして
部屋を出ました。