**アカシアの木蔭で**

流れていく時間と逆らわずに流れていく自分を、ゆっくりペースで書いて行こうと思います

風邪ひき幽霊さん

2015年09月10日 | 病棟
病院に勤めていると 
目に見えない存在を感じることが多々あります。
それは神様だったり 幽霊的なものだったり

でも忙しさと 患者さんを生かすことに追われているので
不思議と怖さを感じないことが多いんです。


これは友達から聞いた話。


「うちの病棟の物品庫、出るんだよね~。」


「ああ、幽霊?どんな?」

「うん。夜ずっと コンコン咳してるんだよ。
 看護婦の8割ぐらいが気づいてる。」

「まあ、実際のところ無視!って感じだよね。
 あ~あと思いながらも 実害ないからね」

「そうなの。
 でもね、こないだの夜勤で★★先輩がね バッと席立って
 あたしの手を引っ張って 物品庫に行ったのよ。
 それでね、勢いよくドアを開けて
 『夜なんだから お静かにお願いします(怒)!!!!』
 って 怒鳴ったんだ~。」

「・・・・強いな」

「そしたら、咳 聞こえなくなった。
 他の夜勤さんも 居なくなったのかなって言ってる。

 でもね、咳で苦しんでた患者さんの幽霊だったかもしれないじゃない?
 ちょっと可哀想になって
  『咳止めと風邪薬を置いておいたら 静かにしてたかもね』
 って同期の子に話したら
 通りすがりのドクターが
  『診察しないと薬は処方できないな~』って笑ったんだよ」


先生のケチ!!



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