アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

菅野文『オトメン(乙男)』第6巻

2008-08-20 | 読書
 
第6巻、私は既に雑誌で読んでいる部分なので「おさらい」的に簡略です。
今日は大量に漫画が届いて嬉しい悲鳴です。
全部読むのに一週間かかるよ(笑)

帯には「お嫁さんにしたい男子No.1」とありますが、これは「オトメン(乙男)」という単語がある種流行語のようになっているため、単に店頭で目立つように書かれたコピーだと思います。
「別冊 花とゆめ」平成20年3~6月号分が採録された第6巻はむしろ「自分を偽らずに」「ありのままの自分」を受け入れてもらう、というテーマが前面に出ています。
飛鳥と多武峰の「ビューティサムライ」は終焉を迎えますが、これはネタとして展開させにくいので終わらせたのではなく当初から「自分が本当に好きな人のため」にだけ尽くしたいと(特に飛鳥が)気付かされて侍を辞めるという構想だったのでしょう。
特にりょうちゃんが不器用ながらも精一杯作ったバレンタインチョコレートを2月の20日になるまで、飛鳥がビューティサムライにかまけていて忙しく渡すチャンスがなかったと知り、深く後悔する彼の姿は印象的です。

有明のデートも、「這ゥ巣塵(ハウスダスト)」のハナマサのエピソードのどちらも「偽りの自分ではなく本当の自分を相手や周囲に認めてもらう」という事をとても丁寧に描いています。
雑誌で読まれてない方もいらっしゃると思うので、ネタバレになるのでfra*fraやHanamasaの正体については伏せておきますが、今後しばらく「自分とは?」という展開が続きます。
花嫌いの久利子を描いた第22話も一読して小休止的(番外編的?)のようでありながらその後の展開に関わってきます。

自分を偽らずに、ありのままに生きるのは難しい事です。
恥ずかしくて自分を晒せないこともあるでしょう、やむを得ず隠し事をすることもあるでしょう、だけど「本当の自分」を受け入れてくれる人が一人でもいればそれは大きな「勇気」になります。

今までは自分で「全2巻作家」と言っていたように一つの作品が2巻目以降も続くことのなかった菅野さんですが、彼女は『オトメン(乙男)』で新境地を拓いたような気がします。
現在も連載は続いてますが、マンネリ化もせず、かといって無理矢理に新展開させることもなく自然体で連載が継続しています。

第1巻・第2巻に関しては()
第3巻・第4巻に関しては()
第5巻に関しては()

『悪性-アクサガ-』()もお勧めです。

今度読みたいのは『北走新選組』『凍鉄の花』かな。

マクロミルへ登録
【マクロミル】アンケート会員募集中!謝礼ポイント有

にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ
にほんブログ村 トラコミュ 漫画、マンガ、まんが、コミックへ
漫画、マンガ、まんが、コミック
にほんブログ村 トラコミュ ~漫画感想~へ
~漫画感想~
にほんブログ村 トラコミュ 楽天 ショッピングへ
楽天 ショッピング
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 音久無『花と悪魔』第2巻 | トップ | Miles Davis/\"RELAXIN\' WIT... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。