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世界の覚書

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トリチウムが1Lあたり2600ベクレルの水を飲ませた下品さ

2011年11月04日 | 環境・天災・健康
10月31日の記者会見で、内閣府の園田政務官が、低濃度汚染水を飲んでみせた。

挑発の発端は10月10日に東電が、処理した汚染水を敷地内に散水という話に、某フリージャーナリストが「(安全かどうか)確かめようが無い。安全と言うなら飲んだらどうか」と発言。東電は(飲んでも大丈夫かという質問に)「そのぐらいのレベルにはなっていると思います」と返した。

10月13日の記者会見で、フリージャーナリストの寺沢有氏が園田氏に「東電が飲んでも大丈夫と言っているのだから、飲んでみませんか」と発言。ただ、会見後、寺沢氏は園田氏に「あなたも口が滑ったのかもしれないが、やめた方がいい」と話したらしいが、その後の寺沢氏のtweetでは、飲むことへの期待感がぷんぷんだった(togetter)。例えば、
今、園田さんの最優先の公務って、約束を守って「低濃度」とされる放射能汚染水を飲むことですよねえ。いかにも逃亡した感じでかっこ悪い。
10月25日の東電の説明では、トリチウムが1Lあたり2600ベクレル含まれている。トリチウムは水素の放射性同位体で、弱いベータ線を出すが、なにせ「水」だから、内部被曝の影響が心配される。

10,000ベクレルのトリチウムを含む水を経口摂取した時の実効線量は0.18μシーベルト(ソース)らしいから、園田氏が飲んだ量からすると(コップ1杯で約300mlと仮定)、その1/10以下。まあ、気にするようなレベルではない。そりゃそうだが、どこかおかしい。園田氏は、こんな事で話が膠着しても意味ないと考えて飲んでみせたらしい。トリチウムの情報は、飲んだらどうか、という挑発があって、初めて明かされた情報だったらしい。

どこか、情けない話である。まだ、リサイクルされた尿(宇宙船内で飲もっちゅう、あれ)を飲む方がマシ。飲用する水には、各種水質基準があるはず。それを考慮するのが、大人ではないのか。寺沢氏は、リサイクルされたトイレ用の「中水」を飲むのかっちゅう話。中水も、あと少しの手間で、確かな安全な水になるとは思うが、今度の水は、散水用のタンクから直接採水したもの。

いい大人のやる事じゃない。だが、飲むのを期待する連中がいた。引っ込みはつかなかったかもしれないが、そういうレベルの記者会見なのかっちゅう話。

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