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わまのミュージカルな毎日

主にミュージカルの観劇記を綴っています。リスクマネージャーとしての提言も少しずつ書いています。

マドモアゼル・モーツァルト

2008年12月21日 | 観劇記
2008年12月21日  東京芸術劇場・中ホール
7列目センター

年末恒例となりつつある、音楽座の舞台を観てきました。
舞台芸術といわれる分野の中でも、娯楽性が高いと思われているミュージカルですが、時代背景、社会情勢と切り離せるはずはありません。しかし、その一方で普遍性や娯楽性をいかに伝え、観客を満足させる必要もあるわけです。

「マドモアゼル・モーツァルト」とは別に2006年に音楽座が再結成されたときの演目「21C:マドモアゼル・モーツァルト」があります。このときも著作権絡みで、今回上演された「マドモアゼル・モーツァルト」が上演できなくて、「21C:~」として本筋は同じで、いろいろ変更した作品が上演されたと聞いています。
今回、やっと上演にこぎつけたところ、今度は作曲の小室哲哉氏が話題の人となってしまいました。
小室氏関連のビジネスが数々中止される中、音楽座は続行を選択しました。
この選択が吉と出るか、凶と出るかはわかりません。
非常に難しい問題を含んでいるので、私の考えをお話しするべきではないかもしれませんが、敢えて言うなら、私としては別の演目を上演して欲しかったです。
作品を観劇し、確かに小室氏の音楽はすてきだと思いました。が、音楽座なら別の演目の上演も可能だったはずです。

複雑な思いを抱きながらの観劇となりましたが、舞台はとても楽しかったです。
モーツァルトの高野奈々さん、コンスタンツェの安彦佳津美さん、主役の新人お二人も、新鮮でよかったと思います。
「21C:マドモアゼル・モーツァルト」では、よくわからなかったサリエリ(広田勇二さん)のモーツァルトへの思いもしっかり描かれていました。サリエリとモーツァルトの関係はいろいろ言われています。ライバルを通り越して呪い殺したという説もあります。私は、この作品のような思いがあったとは思いませんが、一番の「理解者」であったという説がしっくりくると思っています。
モーツァルト人気も下火になってしまうところなど、今も昔も人々の心がいかに移り気であるかがわかります。現在のことと重なっていますから、時代を超えた作品と思えました。

それにしても、モーツァルトの音楽は素晴らしいです。これから何百年先でもモーツァルトの音楽は愛され続けるでしょう。この舞台も愛され続けて欲しいのですが・・・
今後の小室氏に対する社会的審判次第でしょうか。

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