ヤポネシアンレゲェ

新しい日常を追い求めるギター弾きホワイト教授のゆるゆる人生散歩日記。目指すは架空のリゾートミュージックアイランド。

神々は細部に宿る、芝居の世界

2010-09-19 06:29:27 | 西荻
ちょっと前のテレビブロスのコラムで、松尾スズキが書いてたけど、その昔ある芸人コンビがおりました。
ショートショート的スタイルのシュールな笑いの芝居で、結構人気があった気がします。

そのコンビの片方が、実は大学時代の同級生でありました。山形天童の出身で、レスリング部で鍛えた胸板が自慢の明るい好青年でした。
しかし、共に留年した卒業の年(景気はまだ良かった)、みんな何だかんだ言ってもキッチリ良い企業に就職を決めている中、
「おい、就職活動してる?」
「いやぁ、、、」
「ああ、俺も、、、」
などと、ボンヤリしている二人なのでした。

その頃の私は、まだ音楽をやるのでもなく、毎日プラプラ自転車で映画館通い、そして読書と酒浸り。
彼は、軽トラで何でも屋みたいなことをやり始めていましたが、まさかその後芝居の世界に行くとは予想もつきませんでした。



西荻に最近出来た「ギャラリーがらん」という所で、君恋し座第一回公演の「アユタヤの見える駅で」を見てきました。
舞台は、電車が一日数本しか来ないアユタヤ遺跡の見える無人駅のベンチ。ふらりとあてもなく旅だった先で財布を掏られても「マイペンライ(気にしない)」の飲み屋のマスター。そしてそんな旅に着いて来た悩める人生の代表の、芝居を辞めたばかりの若者?その二人がギャグを入れつつ話が進みます。
作・演出の平垣温人さんの芝居に対する熱い思いと、中村天誅さんの(実際飲み屋マスターをやってる)演技に、何だかぐいっと強くつかまれました。

久々に見た芝居が良かったので、帰り道でいろんな昔の忘れていたことを思い出しました。



最後に大学時代の同級生の彼の舞台を見たのは、マルセ太郎プロデュースの「花咲く家の物語」だった気がします。
その数年後、奥さんの実家の九州へ都落ちしたとの連絡がありました。


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