○五感俳句572・暖感6・島田九万字01・2022-02-28(月)
○「雲雀なく野の朝空のあたゝまり」(島田九万字01)
○季語(雲雀・三春)【→五感俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:春の陽光により朝の空がしだいに暖められる。それにつられて雲雀も空中に舞いながら陽気に囀る。
○島田九万字(しまだくまんじ)(1876~1936)
○好きな一句「噴水の高々と風薫るなり」02
○季語(風薫る・三夏)
【Profile】:長野県更科出身。印刻店を経営。千曲堂左淵に俳句をまなぶ。1915年→臼田亜浪の俳誌「→石楠」同人となり1916年から1924年まで俳誌「山」を主宰した。
○次元俳句572・闌(たけなわ)(時間)1・今井幸01・2022-02-27(日)
○「蕗の薹闌けて菩提寺留守がちに」(今井幸01)
○季語(蕗の薹・初春)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)【→次元俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5・忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:蕗の薹が今や最盛期を迎える。雪からところどころ顔を出した土を選んで。寺には住職が居る気配は無く静かである。
○今井幸(いまいみゆき)
○好きな一句「いつせいに風を乗り換へ赤とんぼ」02
○季語(赤とんぼ・三秋)(「角川『俳句年鑑』2017年版」より引用)
【Profile】:1944年大阪府出身、京都市在住。「氷室」(→金久美智子主宰)同人。
○五感俳句571・嗅覚117・藤原たかを01・2022-02-26(土)
○「蟹茹でて蟹くさき町東風吹けり」(藤原たかを01)
○季語(東風・三春)(「新装版俳句小歳時記水原秋櫻子編」より引用)【→五感俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:「東風(こち)」は春に吹く強い東風。「東風」とは「東から西へ吹く風」。蟹臭い町へ吹く太平洋からの強風が蟹の匂いを拡散させる。
○藤原たかを(ふじわらたかを)
○好きな一句「炎天を行くやわが影剥がしつつ」(「馬醉木」200209)02
○季語(炎天・晩夏)(「→俳誌のサロン>歳時記>」より引用)
○方法彩俳句571・オノマトペ80(つんと2)・三浦郁01・2022-02-24(木)
○「春嵐メレンゲつんと尖りだす」(三浦郁01)
○季語(春嵐・三春)(「→週刊俳句 Haiku Weekly」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:卵の白身だけで作るメレンゲ。ハンドミキサーがあればなんとかなるが。なければ手動の泡だて器。「つんと」尖るまでが至難の業である。
○三浦郁(みうらいく)
○好きな一句「観覧車いちばん上に来て遅日」02
○季語(遅日・三春)
【Profile】:1942年兵庫県出身、神奈川県横浜市在住。「春月」「鬼」「航」所属。