俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■五感俳句572「雲雀なく野の朝空のあたゝまり」(島田九万字)

2022-02-28 04:56:00 | 五感俳句

○五感俳句572・暖感6・島田九万字01・2022-02-28(月)
○「雲雀なく野の朝空のあたゝまり」(島田九万字01)
○季語(雲雀・三春)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:春の陽光により朝の空がしだいに暖められる。それにつられて雲雀も空中に舞いながら陽気に囀る。

島田九万字(しまだくまんじ)(1876~1936)
○好きな一句「噴水の高々と風薫るなり」02
○季語(風薫る・三夏)

【Profile】:長野県更科出身。印刻店を経営。千曲堂左淵に俳句をまなぶ。1915年→臼田亜浪の俳誌「→石楠」同人となり1916年から1924年まで俳誌「」を主宰した。

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■次元俳句572「蕗の薹闌けて菩提寺留守がちに」(今井幸)

2022-02-27 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句572・闌(たけなわ)(時間)1・今井幸01・2022-02-27(日)
○「蕗の薹闌けて菩提寺留守がちに」(今井幸01)
○季語(蕗の薹・初春)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いたうえせそてとにぬねのふへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:蕗の薹が今や最盛期を迎える。雪からところどころ顔を出した土を選んで。寺には住職が居る気配は無く静かである。

今井幸(いまいみゆき)
○好きな一句「いつせいに風を乗り換へ赤とんぼ」02
○季語(赤とんぼ・三秋)(「角川『俳句年鑑』2017年版」より引用)

【Profile】:1944年大阪府出身、京都市在住。「氷室」(→金久美智子主宰)同人。

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■五感俳句571「蟹茹でて蟹くさき町東風吹けり」(藤原たかを)

2022-02-26 04:56:00 | 五感俳句

○五感俳句571・嗅覚117・藤原たかを01・2022-02-26(土)
○「蟹茹でて蟹くさき町東風吹けり」(藤原たかを01)
○季語(東風・三春)(「新装版俳句小歳時記水原秋櫻子編」より引用)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「東風(こち)」は春に吹く強い東風。「東風」とは「東から西へ吹く風」。蟹臭い町へ吹く太平洋からの強風が蟹の匂いを拡散させる。

藤原たかを(ふじわらたかを)
○好きな一句「炎天を行くやわが影剥がしつつ」(「馬醉木」200209)02
○季語(炎天・晩夏)(「→俳誌のサロン>歳時記>」より引用)

【Profile】:1939年埼玉県出身。→水原秋櫻子に師事。「→馬酔木」同人。「馬醉木」同人会幹事長。

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■特集俳句571「八十神の春田に戻る障子かな」(角川春樹)

2022-02-25 04:56:00 | 特集俳句

○特集俳句571・いろは俳句5-10「八」・角川春樹04・2022-02-25(金)
○「八十神の春田に戻る障子かな」(→角川春樹04)
○季語(春田・三春)【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4検索5【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「八十神(やそがみ)」とは日本神話に登場する多くの神々のこと。春田に沿った縁側の障子を開けたら見えたのか。障子に影絵のように映ったのか。これにて「いろは48+2=50句」終了。

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■方法彩俳句571「春嵐メレンゲつんと尖りだす」(三浦郁)

2022-02-24 04:56:00 | 方法俳句

○方法彩俳句571・オノマトペ80(つんと2)・三浦郁01・2022-02-24(木)
○「春嵐メレンゲつんと尖りだす」(三浦郁01)
○季語(春嵐・三春)(「→週刊俳句 Haiku Weekly」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:卵の白身だけで作るメレンゲ。ハンドミキサーがあればなんとかなるが。なければ手動の泡だて器。「つんと」尖るまでが至難の業である。

三浦郁(みうらいく)
○好きな一句「観覧車いちばん上に来て遅日」02
○季語(遅日・三春)

【Profile】:1942年兵庫県出身、神奈川県横浜市在住。「春月」「」「」所属。

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