俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

○五体俳句472・腸(はらわた)5・岩尾美義01・2020-03-31(火)

2020-03-31 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句472・腸(はらわた)5・岩尾美義01・2020-03-31(火)
○「僧四人はらわた澄んで連翹へ」(『微笑佛』1982)(岩尾美義01)
○季語(連翹・仲春)(「詩客・自由詩時評」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3 →俳人一覧(うえけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:四人もの「腸」であるならば、その総質量は並大抵のものではなかろう。それらがことごとく見事に澄んで連翹へと向かっているのである。なんとも豪快で爽快な情景。


岩尾美義(いわおみよし)(1926~1985)
○好きな一句「親鸞によもぎの色の匂い立つ」02
○季語(よもぎ・三春)(「二十世紀名句手帖⑦海と山のラビリンス」より引用)

【Profile】:鹿児島市出身。1966年「形象」参加、1979年俳誌「むらさきばるつうしん」創刊、同年現代俳句協会賞受賞。

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○五感俳句472・熱感13・近江満里子01・2020-03-30(月)

2020-03-30 04:56:00 | 五感俳句

○五感俳句472・熱感13・近江満里子01・2020-03-30(月)
○「髪とけば微熱のにほひ春の雪」(『微熱のにほひ』2012)(近江満里子01)
○季語(春の雪・三春)(→「ふらんす堂」より引用)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4 →俳人一覧(うえかきけこしすせそちつにぬねのはひふへむめもや~)】

【鑑賞】:この句の主眼は「微熱の匂い」である。どうやら髪というものには、持ち主とは別の命が宿っているようである。それが微熱を発しているのだ。


近江満里子(おうみまりこ)
○好きな一句「神様にふみ書くあそび金木犀」(『微熱のにほひ』2012)02
○季語(金木犀・晩秋)(引用同上)
【Profile】:1955年神奈川県相模原市出身。2005年実験的俳句集団「」入会。2006年上智句会入会。2009年輪の句会入会。2012年「鬼」賞受賞。

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○次元俳句472・撓み(空間)1・坂内文應01・2020-03-29(日)

2020-03-29 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句472・撓み(空間)1・坂内文應01・2020-03-29(日)
○「撓みつつ廻るレコード鳥帰る」(『天真』2019)(坂内文應01)
○季語(鳥帰る・仲春)(「ふらんす堂」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:レコード前世の時代に、よく目撃した情景です。撓みつつ廻るレコード盤の上で、レコード針が浮いたり沈んだりしています。帰る鳥の影を空に見ながら。


坂内文應(さかうちふみお)
○好きな一句「彗星のたかだかとある茅草かな」02
○季語(茅草・三秋)(「国民的俳句百選(講談社・長谷川櫂)」より引用)
【Profile】:1949年新潟県出身。「白茅(はくぼう)」共同代表(→中田剛氏と)。

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○挿絵俳句471・終着は・透次485・2020-03-28(土)

2020-03-28 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句471・終着は・透次485・2020-03-28(土)
○「終着は青年の家花の雨」(→透次485)
○季語(花の雨・晩春)【→Haiku and Illustrationへ →第10句集50句へ

cherry blossoms and rain-
the last bus stop
is Youth House / Touji

【作句メモ】:今年の桜は早かったようですね もう散りかけています そろそろ終点の青年の家に着きますよ 傘を忘れないように

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○特集俳句471・地理用語1-10(地図)・北澤瑞史03・2020-03-27(金)

2020-03-27 04:56:00 | 特集俳句

○特集俳句471・地理用語1-10(地図)・北澤瑞史03・2020-03-27(金)
○「五倍子咲く地図には載らぬ道祖神」(→北澤瑞史03)
○季語(五倍子の花・仲春)※(ぎぶしのはな)仲春:早春淡黄色の穂状の花をつける。【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4 →俳人一覧(うえくけこせそちつてとにぬねのふへほめもや~)】

【鑑賞】:あの道祖神が村を守る路傍の神であることは知っていた。そしてあの道祖神が地図に載っていないことは、うすうすと感づいていた。しかし句にはできなかった。掲句は、道祖神再発見の句である。

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