俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●次元俳句072・通過(空間)02・稲葉直・2012-01-22

2012-01-22 00:30:16 | 次元俳句

●次元俳句072・通過(空間)02・稲葉直・2012-01-22


○「行きも戻りも粕汁の中を通つて」(稲葉直01)

○季語(粕汁・三冬)

【鑑賞】:この情景は現実として考えるならば、粕汁を作っている場所を行ったり来たりしているわけですが、実は具とともに、粕汁の中を溺れながら行ったり来たりしている方がおもしろいですね。

 

稲葉直(いなばちょく)(1912~1999)

○好きな一句:「石棺の夜へたたみこむ傘の骨」02

○季語(無季)

【Profile】:奈良県出身。→西村白雲郷の弟子であり、→金子兜太の「海程」の同人。「未完現実」は、根源俳句の提唱者の一人である西村白雲郷の「未完」が、彼の死を以て1958年5月1日発行の通巻第101号で終刊し、その後継として稲葉直の手によって起ち上げられたもの。


稲葉直掲載句
03不揃いの箸の朝飯死者を置き(無季)〈特集669・食事俳句1-3〉2024/10/11

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