俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
○方法俳句012・再発見01・飯島晴子
○「吊柿鳥に顎なき夕べかな」(飯島晴子01)
○季語(吊柿・晩秋)
【鑑賞】:方法俳句の12弾は「再発見」。俳句をつくる動機は新しい「発見」ですが、そのなかでも「あたりまえのこと」を再認識することを「再発見」といいます。「そういえばそうだったなあ。」とうならせる、この「再発見」こそ俳句の醍醐味です。鳥に顎がない、という発見は誰もが知っている発見です。しかし、あえて俳句にすることで共感を得ているのです。「そういえば鳥には顎がなかったなあ。」と。
○飯島晴子(いいじまはるこ)(1921~2000)
○好きな一句:「泉の底に一本の匙夏了る」02
○季語(夏了る・晩夏)
【Profile】:京都生まれ。→能村登四郎指導の藤沢馬酔木会で作句し「馬酔木」に投句。→藤田湘子の「鷹」創刊に同人参加。第6句集「儚々(ぼうぼう)」で第31回蛇笏賞綬賞。遺句集は「平日」。「儚々(ぼうぼう)」以後の句を収録。
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飯島晴子掲載句
03大雪にぽつかりと吾八十歳(大雪・晩冬)〈技法21・オノマトペ3〉2010/12/17
04気がつけば冥土に水を打つてゐし(水打ち・三夏)〈例句〉2010/12/17
05寒晴やあはれ舞妓の背の高き(寒晴・晩冬)〈五体25・背1〉2011/1/11
06春深くエゴン・シーレの男女かな(春深し・晩春)〈特集276・画家俳句1-5〉2016/4/29
07男らの汚れるまへの祭足袋(祭足袋・三夏)〈特集477・女や男の俳句1-6〉2020/5/8