軽音楽談話室(廃屋)

「琥珀色に魅入られてしまった人生・・」

Rischkas Soul / The Wolfgang Dauner Group

2017-03-22 02:00:00 | 音楽
Wolfgang Dauner - Keyboards
Eberhard Weber - Bass, Cello
Fred Braceful - Drums
Roland Wittich - Drums
Siegfried Schwab - Guitar

1.Reading Machine 5:00
2.Kamasutram 3:50
3.Blues Far Out 3:40
4.Jive Samba 7:28
5.Flute-Woman 5:42
6.Just Bring It Out 4:18
1972

MPSでも活躍していたドイツのジャズ・ピアニストですが大変な重鎮です。ただイメージとして正統派と言うよりもニュージャズ?と言うかフリージャズのイメージがありましたが、この作品「ブレイン」から出ているって事はプログレに近いのか??MPSから出ている諸作も変な作品が多いのですが、当然これも期待できるのかなぁ???何れにしても「きな臭さと胡散臭さ」120%の作品であることは間違い有りません。

1曲目 ソウルですね・・・軽快なリズム隊、ギターとオルガンがご機嫌にテーマを演奏。ダンス音楽的でもあり、総天然色の白人の姉ちゃんがフラフラ踊っているのが見えそうです。ギターパートはエフェクトとは無縁のシンプルな音色でシャミシャミと軽快に弾いています。続くオルガンは音色と言いフレーズと言い渋さ満載、ピラピラとスライドもオルガンでは迫力が出ない。ベースパートもペンペンと。実にご機嫌な60年代後半のポップ・ソウルのダンスミュージック、だから一体何なんだ・・・・

2曲目 一転ふやけた感じが漂うフワフワとしたイントロ、竹系の管とアコギにアルコ、ドンドコドンとドラムが後ろで暇そうに叩いていますが・・・・気の抜けた混沌さが支配する・・・ある意味フリー。

3曲目 またまた一転ご機嫌ソウルナンバー、ちょいミディアムテンポでギターがワウワウと、バックのオルガンも定番の演奏で。オルガンパートはじっくりと聴きましょう、ロータリーサウンドでドシャメシャと騒ぎますが、範疇のうちです。60年代の雰囲気漂う・・・だから何??

4曲目 アコピとベースがユニゾンでベースラインを繰り返し、ソリッド?なギターがテーマを演奏。ギターパートも素の音色で淡々と、ピアノがバックで少し煽り、ギターはワウワウで遊び始めます。ピアノパートはとても黒い演奏を繰り広げてますが、器用な人だ。とても格好いい曲です。

5曲目 竹系の楽器がブラジルだねぇ、ベースがラインを淡々と、ドラムはスチールっぽい。オモチャのピアノの様なペキペキとしたキーボード。カズーも入り、ワウワウまみれのギターが遊びまくる。勝手気ままにエルメトール風、これは立派なフリーだな。

6曲目 ゆったりとしたソウル・ブルース・ナンバー、ソリッドなワウ・ギターがテーマを演奏。ううん・・・ここまでギターがワウってしまうと、ソウルと言うより完璧にブルースに近い。ピアノのパートもフリーのエッセンスをうまく生かした実に格好いい演奏、ここのピアノは聴き応えありますよ。

ターゲットは誰?ジャンルは何?だからプログレか?本気でソウルの作品を作るつもりだったのか??

恐るべしウォルフガング・ダウナー、フリーのミュージシャンには他のジャンルは余裕で楽々とこなせると言うことなのでしょうね。日本でも大友良英さん当たりがそうですよね。怖い人だ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Hip Elegy / J... | トップ | Pulsar / The ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事