軽音楽談話室(廃屋)

「琥珀色に魅入られてしまった人生・・」

City / Strapping Young Lad

2010-06-13 02:00:00 | 音楽
Byron Stroud : Bass
Gene Hoglan : Drums
Jed Simon : Guitar
Devy Metal : Guitar
Devin Townsend : Vocals

1.Velvet Kevorkian
2.All Hail The New Flesh
3.Oh My Fucking God
4.Detox
5.Home Nucleonics
6.AAA
7.Underneath The Waves
8.Room 429
9.Spirituality
1997

「禿げているから、気色悪いからと言って、毛嫌いしちゃダメだよ!!」

ストラッピング・ヤング・ラッドのセカンドアルバム、邦題は「歌舞伎町から超鋼鉄重低爆音(何だそりゃ・・・・)」ですね。奇才と言われるデビン・タウンゼント率いるメタルコア?・バンドです。タウンゼントのソロプロジェクトとは方向を異にしたハードな方のユニットで、最近時々聴いている様な気もしますが・・・・・・今一しっくりと身体にとけ込まない、ハードコア系の妙な明るさが苦手だからでしょうか。あと「凶暴性(私の場合求めるのは暴虐性)」がもう一つかなと。ちなみにこの作品怪物ジーン・ホグランが太鼓叩いています。それだけでも一聴の価値有りです。

1曲目 異様な「カンカン」音からドカドカっと曲が始まります。ザクザクギターに明るいボイス、この人の場合暗さとは縁はない。目一杯ドシャメシャと盛り上げるイントロ、で次の曲に。
2曲目 やっぱりジーン・ホグランのブラストは凄いねぇ。それだけで曲にメタルとしての威厳が感じられる。デビンの特有のエコーを効かせまくったボーカルもまあ、この雰囲気だったら問題なしですね。効果音とかキーボードとかクレジットされていませんので、所詮プロジェクトと言った所でしょうか。曲調は一聴激重そうですが、デビンの浮かれた個性が精神的な重みを感じさせない展開、特有ですね。ハードロックから入っている人間にはパンク由来のぶち切れた明るさって一生理解できないんでしょうか。とにかく音数というか全てを覆い隠すような厚みのある演奏は彼特有の物。厚みのある演奏をここまで維持し続けると、後が大変だ。このパターンは後2曲ぐらいは許容範囲かな。
3曲目 ブラストビートとめくり上がるギター、ボーカルは殆ど変化無し。狂ったラップのように叫び狂うパターンは予想しなかったけれど、エフェクトに頼りすぎだね。このボーカルは。こねくり声(デスのつもりか)は頂けない。で、バンドが爆発します。ギターの暴走が特に凄い、ボーカルもいいって言うのに加わり、ドシャメシャの限りを尽くす。
4曲目 スッチャカ・ギターリフにリズムも相まったイントロ、テーマも同じリズム感で、・・・・・何となくデビン・タウンゼントの馬鹿さ加減が理解できてきたぞ・・・・・少し滑稽で異様なリズムに乗せ、暴虐の限りの演奏で飾りつける。ドシャメシャな演奏から「ニャオーン!」一発で曲の雰囲気が変化します。少し落ち着いた演奏に。再びスットコ・リズムで踊り狂う。
5曲目 爆走・暴虐ナンバー、のっけから演奏もボーカルもぶっ飛びっぱなし。ある意味ボーカルが突出するイメージは無く暴虐の限りを尽くす。ドシャメシャながらリズムは完全にデスコア系、まあ、ボーカルも当然の如くぶっ飛んでいますので。各人のテクニックの余裕がありすぎて、ある意味不気味。
6曲目 ゆったりと怪しさを含んだイントロ、ドワっとボーカルがいつものように沸き上がる。雰囲気には重さと威厳が感じられるけれど、外連味の固まりのようなボーカルを聴いていると・・・・・
7曲目 ファスト・ナンバー、暴れまくるリズム隊に凶暴なギターとボイス。かなりテクニカルな演奏をバックに「そろそろ飽きたな」的なボーカルがワンパターンのように響き渡る。エコーを効かせながら漂うボイスは・・・・まだ我慢できますか。激重の演奏と微かに響くストリングス・シンセの響きが何となく哀愁を感じさせるような。
8曲目 SEの延長のようなボーカルがオッサン声で鳴り響く。演奏はタイト、キーボード群も密かに曲に厚みを付ける。ううん、デビンのボーカルでしょうね。言い回しがそっくり。エフェクトに頼らない落ち着いたボイスはこんな感じですか。結構いい感じかも。
9曲目 雰囲気は激重、演奏は何となくドラマチック。デビンの作品らしく・・・もったい付けまくり。鋼鉄ザクザクパターンになり、少しお経のような雰囲気が。で、ボーカルが加わり、いつもとは少し違った落ち着いた展開で。で・・・曲に工夫の欠片もなく、ラストと言う雰囲気だけを形作っている・・・

デビンのボーカルが嫌いになったら何の価値もない作品、で、私はあまり好きにはなれなかった。

確かに作品全体を単純に味わうと「こいつは凄い!!!」と言う事になりますが、かなりボーカルが立ちすぎる印象が・・・・スンゴイんだけれど・・・今ひとつ感じるモノがないのはデスコア系だから??演奏は馬鹿みたいに凄いのに、結局支配しているのはデビンのワンパターン・ボイス。プロジェクトだから仕方ないけれど・・・・理屈抜きの凄み(そこまで求めたい気持ちがあるのか・・・・)は実は皆無でしたね。と、かなり辛口ですが。

で、やっぱり気持ち悪い・・・・・・




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1 コメント

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Unknown (OMFG)
2019-06-20 03:34:10
なんて無知で適当なレビューなんだ…

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