
Patrick Moraz : Keyboards
Lee Jackson : Bass, Vocals
Brian Davison : Percussion, Drums
1. Papillon (5:11)
2. Someday (4:58)
3. Grand Canyon (16:42)
4. Ritt Mickley (4:55)
5. Credo (18:01)
1974
パトリック・モラーツ関連第2弾。流れ的にはこの作品かなと思いますが、メインホース別名時代のレア音源が近年発売されています、が、荒々しさは味わえる物の特に面白くないので割愛。
ナイスの残党がそれぞれ「ジャクソン・ハイツ」「エブリ・ウィッチ・ウェイ」を経てこのバンド「レフュジー」を結成、メインホースのキーボード奏者パトリック・モラーツを迎えて、「昔の栄光を再び」と意気込んだ作品でしたが、レギュラーアルバムはこれ1作のみ。結果としてパトリック・モラーツもアラン・ホールズワース同様腰の軽いオッサンでしたね。
1曲目 コミカルさも漂うハモンドの調べから雪崩落ちるような華麗なピアノ。完全にクラッシック、ロック畑のピアノではありません。続くハモンドは少しベタッとしていますね。荘厳な雰囲気で曲が展開していきますが、間奏部分の混沌とした雰囲気は???幻想的というか・・・リズム隊の趣味か?テーマの素晴らしさの割にその後の曲展開が???な曲。後半再度盛り上がり、溜飲を下げますが、まあ問題なく名曲です。力強さと華やかさ、そしてスピード感とテクニカルさ。この曲だけならばキース・エマーソンと十分に対抗できますよ・・・とリズム隊の2人も考えた事でしょうね。
2曲目 広大さが漂うユッタリとしたナンバーですが、ボーカルが☆一つ。鼻にかかったダミったような歌い方・・・何だかなぁ・・・聞き所のアコピのパートは少し物足りない。シンセパートはまあ、時代を考えれば及第点ながら中途半端。全体を通して曲としては素敵な雰囲気を醸し出しているので、イントロからの流れ的には・・・ボーカル抜きでキーボードがリードを取って頂きたかった。または別ボーカルで・・・
3曲目 組曲風の大曲、朝靄の漂う夜明けのような雰囲気の幻想的なイントロ部分、メロトロントも鳴り響き雄大な展開になりつつありますが・・・結構引っ張るなぁ。疾走パターンに変化しても、単調なキーボード群が流れるだけで見せ場らしい物はありません。マイナー調のアコピのパートも、雰囲気を盛り下げるだけで、続くボーカルは女々しく弱々しい感じでまあ、聴けますか。ユッタリとしたシンセパートは特に面白味は伝わってこない。その後の混沌とした勢いのある展開は当然ELPを意識したのでしょうが、キーボーディストのセンスの無さ(と言うか路線の違い)が露呈してしまい、ついにはELP風の音色とフレーズをパクって見たりして、纏まりの無い出来となっています。ここが見せ場なのでしょうが・・・
4曲目 ELPは無理だと悟り、昔取った杵柄でナイス風に挑戦、鍵盤もこの手の古くさいクラシカルならばお手の物。ファズを効かせたエレピが鳴り響くイントロ、ガラスが割れて軽快に曲が始まります。軽めのハモンドとファズ・ベース?メロトロンも彩りを添え、明るいバロック調のオルガンサウンドが展開されます、ナイスかベガオペ(ベガーズ・オペラね)の雰囲気で。まあ・・・及第点。
5曲目 再び大曲、このまままでは如何とばかりに、最初はモラーツのクラシカルなピアノソロの技を披露。メロトロンも参加して何となくプログレ風ピアノ協奏曲。ティンパニーも鳴り響き「おおクラッシック!!」と言った趣。一転攻撃的なリズム隊と癖の強過ぎるボーカルが登場、混沌とします(笑)。エフェクトを通したベースパートで睡魔に襲われ、続く教会オルガンの度外れた素晴らしさに一瞬にして目が覚めます(大笑)。面白味のない長尺なボーカルパートの後は、攻撃的なキーボードのパートが控えています。カラフルなラテンフレーバーを漂わせ、ELP風のハードなリズムと攻撃的なピアノ、ドラムが実はかなり健闘していたりして。そして混沌・・・ボーカルパート。続くエレピパートは混沌差を引きずりつつも、ジャズ・ロック風でスパニッシュ風味を交えながら健闘しています。単調でつまらない部分が少なく、意外と名曲でした。
5曲目の出来が意外と良かったので・・・救われましたが、混沌としたリズム隊のお遊びは別として「レフュジーらしさ」がハッキリとしない作品です。色々試しているようですが、結果残ったのは後のモラーツの作品群につながるラテンフレーバーだけでしょうか。
ジャズロックぽい部分や断片的には興味深い演奏もあるのですが、なにせレフュジーの色がハッキリしないので中途半端ですね。このまま後2作ぐらい我慢すれば方向性が固まったのではと思いますが、この後もモラーツはYESに引き抜かれます。


Lee Jackson : Bass, Vocals
Brian Davison : Percussion, Drums
1. Papillon (5:11)
2. Someday (4:58)
3. Grand Canyon (16:42)
4. Ritt Mickley (4:55)
5. Credo (18:01)
1974
パトリック・モラーツ関連第2弾。流れ的にはこの作品かなと思いますが、メインホース別名時代のレア音源が近年発売されています、が、荒々しさは味わえる物の特に面白くないので割愛。
ナイスの残党がそれぞれ「ジャクソン・ハイツ」「エブリ・ウィッチ・ウェイ」を経てこのバンド「レフュジー」を結成、メインホースのキーボード奏者パトリック・モラーツを迎えて、「昔の栄光を再び」と意気込んだ作品でしたが、レギュラーアルバムはこれ1作のみ。結果としてパトリック・モラーツもアラン・ホールズワース同様腰の軽いオッサンでしたね。
1曲目 コミカルさも漂うハモンドの調べから雪崩落ちるような華麗なピアノ。完全にクラッシック、ロック畑のピアノではありません。続くハモンドは少しベタッとしていますね。荘厳な雰囲気で曲が展開していきますが、間奏部分の混沌とした雰囲気は???幻想的というか・・・リズム隊の趣味か?テーマの素晴らしさの割にその後の曲展開が???な曲。後半再度盛り上がり、溜飲を下げますが、まあ問題なく名曲です。力強さと華やかさ、そしてスピード感とテクニカルさ。この曲だけならばキース・エマーソンと十分に対抗できますよ・・・とリズム隊の2人も考えた事でしょうね。
2曲目 広大さが漂うユッタリとしたナンバーですが、ボーカルが☆一つ。鼻にかかったダミったような歌い方・・・何だかなぁ・・・聞き所のアコピのパートは少し物足りない。シンセパートはまあ、時代を考えれば及第点ながら中途半端。全体を通して曲としては素敵な雰囲気を醸し出しているので、イントロからの流れ的には・・・ボーカル抜きでキーボードがリードを取って頂きたかった。または別ボーカルで・・・
3曲目 組曲風の大曲、朝靄の漂う夜明けのような雰囲気の幻想的なイントロ部分、メロトロントも鳴り響き雄大な展開になりつつありますが・・・結構引っ張るなぁ。疾走パターンに変化しても、単調なキーボード群が流れるだけで見せ場らしい物はありません。マイナー調のアコピのパートも、雰囲気を盛り下げるだけで、続くボーカルは女々しく弱々しい感じでまあ、聴けますか。ユッタリとしたシンセパートは特に面白味は伝わってこない。その後の混沌とした勢いのある展開は当然ELPを意識したのでしょうが、キーボーディストのセンスの無さ(と言うか路線の違い)が露呈してしまい、ついにはELP風の音色とフレーズをパクって見たりして、纏まりの無い出来となっています。ここが見せ場なのでしょうが・・・
4曲目 ELPは無理だと悟り、昔取った杵柄でナイス風に挑戦、鍵盤もこの手の古くさいクラシカルならばお手の物。ファズを効かせたエレピが鳴り響くイントロ、ガラスが割れて軽快に曲が始まります。軽めのハモンドとファズ・ベース?メロトロンも彩りを添え、明るいバロック調のオルガンサウンドが展開されます、ナイスかベガオペ(ベガーズ・オペラね)の雰囲気で。まあ・・・及第点。
5曲目 再び大曲、このまままでは如何とばかりに、最初はモラーツのクラシカルなピアノソロの技を披露。メロトロンも参加して何となくプログレ風ピアノ協奏曲。ティンパニーも鳴り響き「おおクラッシック!!」と言った趣。一転攻撃的なリズム隊と癖の強過ぎるボーカルが登場、混沌とします(笑)。エフェクトを通したベースパートで睡魔に襲われ、続く教会オルガンの度外れた素晴らしさに一瞬にして目が覚めます(大笑)。面白味のない長尺なボーカルパートの後は、攻撃的なキーボードのパートが控えています。カラフルなラテンフレーバーを漂わせ、ELP風のハードなリズムと攻撃的なピアノ、ドラムが実はかなり健闘していたりして。そして混沌・・・ボーカルパート。続くエレピパートは混沌差を引きずりつつも、ジャズ・ロック風でスパニッシュ風味を交えながら健闘しています。単調でつまらない部分が少なく、意外と名曲でした。
5曲目の出来が意外と良かったので・・・救われましたが、混沌としたリズム隊のお遊びは別として「レフュジーらしさ」がハッキリとしない作品です。色々試しているようですが、結果残ったのは後のモラーツの作品群につながるラテンフレーバーだけでしょうか。
ジャズロックぽい部分や断片的には興味深い演奏もあるのですが、なにせレフュジーの色がハッキリしないので中途半端ですね。このまま後2作ぐらい我慢すれば方向性が固まったのではと思いますが、この後もモラーツはYESに引き抜かれます。


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