中国のＰＭ２．５，（２）のように、日本の政府と報道が国民の『自由と民主主義』を襲っている。
黒塗りのＴＰＰ交渉議事録は口蹄疫小委員会の議事録と同じで、情報公開請求に対しても公開されないように、国のバカ殿様は自由な外交交渉の支障になると、いつものように論点をずらしてシャーシャーと嘘をつく。
政治家や官僚は国民に正直でなければならない。動物は全て利己的である（動画）が、自分の言いたいことばかり言い、やりたいことばかりやるのは、他者を尊重できない動物並みの人間だ！
かつて天皇の統帥権を軍部が悪用して、無責任な戦争で近隣諸国や国民を悲惨な目に合わせた。今は、天皇の国事行為を悪用して自分の都合に合わせて、内閣不信任案が議会で通過した場合にのみ実施できる衆議院の解散権を乱用し、それをメディアは追及しない。
スティグリッツ教授等の消費増税の延期の問題（動画）：ニュース・コメンタリー （2016年4月2日）も、先に紹介したように政府に呼ばれての講演は報道されたものとは全くちがっていた。ＮＨＫはニュース９で、「アメリカの著名な経済学者は政府が開いた会合で、『消費税率の引き上げは避けるべきだ』という認識を示しました」とトップニュースで報じていた。明らかに意図的な嘘の報道だ。民主党は３月１７日にスティグリッツ教授朝食講演会をインターネットで公開し、嘘の報道を糾した。また、この公開は宇沢先生の追悼の意味にもなろう。なお、この動画は「野党合同 女性国会議員街頭演説会・女性集会」辻元清美議員等の演説に続く。まさに、女性は太陽だ! と感じた演説会だ。
また、クルーグマン教授も講演した英文の議事録をネットにアップしている。講演は報道された消費税増税の内容ではなかったことを示したかったのかも知れない。
これまで主張してきたことであるが、大切なことなので繰り返しここで説明しておきたい。まず、『精神的自由』＞『経済的自由』とは、色々なことを考えて発言するのは人間の基本的自由であり、経済的自由を含めていかなる自由より優先して守らなければならないということであり、憲法の基本，（２）として定められている。我々は何を考えようと言おうと自由であるが、そのことは他者にも認められる自由である。自分の考えを発言して他者の発言を否定するのは利己的行為であり、全ての人の考え方や発言を認める利他的行為があってこそ、全ての人の精神的自由が認められる。しかし、集団で考え方が異なると、集団としての意思統一が必要となる。そこで『民主主義』が必要になる。多数決は少数意見を無視するのではなく、やむを得ず多数の人の意見に従おうということである。多数によって少数意見を無視することでは絶対にない。自分たちの意見を通すために多数を集めるのではなく、少数の意見も尊重するが、ここは多数の意見に従ってくれという少数者への配慮があることを忘れてはいけない。同じ意見の多数を集めても、その集団の中の個人の意見が封殺されるのも『民主主義』では絶対にない。同じ意見であっても、全てが同じ意見の人間はいないはずだ。こうして個人をロボット化することは『民主主義』を否定することになり、それは全体主義に陥る。そのことさえ、今の政権は曖昧に考えている。
もう一点、私の言う「曖昧な日本人」について説明しておきたい。ここで曖昧とは言葉で表現できないことがらのことを表現している。ワビやサビとか幽玄の世界を言葉でどこまで表現できるかは知らないが、秋の虫の声を言葉で表現する日本人は繊細な理性を持っていると考えている。どこまでが感性で、どこまでが理性かについては、今後も勉強していきたいと思っているが、今の時点では言葉と数学で表現できることを理性としたい。しかも誰にも誤解を与えないような厳格な定義で語ることを「曖昧でない」と言いたい。
『精神的自由』＞『経済的自由』とか、精神的自由は経済的自由に優先するという表現は、おカネや立場のために発言を控えたり変えたりしないということを示している。おカネや立場で発言が曖昧になる日本人を「曖昧な日本人」と言わせていただいている。
曖昧なごまかしばかりの日本の政府と報道を糾すには、「精神的自由は経済的自由に優先される」という簡潔で明快な論理が必要だ！ その論理で首相を衆議院予算委員会で追い詰めた山尾しおり議員の質問（動画）（表現の自由の根拠 21分～26分）こそ、 今、政治に求められている原点の追及だ！ その山尾議員を「政治資金を地球５周分のタクシー代に使った」と繰り返し報道して、論理明快な山尾議員のイメージダウンを狙うテレビは汚い。その裏には政権とつながったテレビ局報道部の関係者がいるのではないか？ なお、山尾議員は、政治資金をめぐる会見（動画 4～12分）で、明快に状況を説明している。
参考：民進党の山尾志桜里政調会長の判断を支持する。議員辞職すべきは甘利氏。
民進党には明快な論理で政権を追及する男性議員も多いことが、自民党や公明党と決定的に違う点だが、そのことが報道の解説では指摘されず、党としては曖昧で期待できないと批判されることが多く、国民にも見えていない。
このことは世間を支配する男性にも大いに責任がある。男性は世の空気を読みながら、時代に取り残されないように必死に生きている。汚れちまった空気であろうとなかろうと関係ない、空気を吸うしか生きていけないと思っている。きれいな空気にするためには風が必要で、生き生きと生きていくためには太陽が必要である。風をよみ、綺麗な青空に太陽を求めるには、山尾議員のような女性に表舞台で活躍していただくのが一番。民進党には曖昧な利己的発言ではなく、国民の立場に立った論理的発言で他党より優れた女性議員も多い。
今は、曖昧な国民に目覚めて貰わなければならない大事な時だ。根回しの得意な男性議員は裏方に回り、太陽神の女性議員たちを神輿に担いで支えていただきたい。世論調査でも女性の方が安倍内閣に厳しい。女性は世論を動かす太陽となれ！これらの女性の力で国民に分かり易い政治になり、民進党にも国民にも太陽の光が降り注ぐ日が来るであろう。
「世界一貧しい大統領」ムヒカ前ウルグアイ大統領の来日に関するニュースや番組を探しているが、今のところ広島県内の最も新しい放送局テレビ新広島で、ムヒカ氏が浅草かどこか（築地であった）の街を見学しているニュースを一つ見つけた。テレビ新広島はフジテレビとは親密関係にあるが、広島県に系列局がないテレビ東京系番組も多く取り入れているので、そのルートからのニュース（フジテレビはムヒカ氏来日を密着取材していた）を自主的に選択したのかも知れない。地方にありながら番組の選択の余地があり、ムヒカ前ウルグアイ大統領来日のニュースを知らせてくれたテレビ新広島をこれからも応援したい。ＮＨＫに期待してもダメかな。
なお、“世界でいちばん貧しい大統領”ムヒカ来日緊急特番は、広島では４月１０日（日曜）のテレビ新広島のＭｒ．サンデー（２２：００～２３：３５）で放送される。楽しみに録画もしたい。
初稿 2016.4.8 大幅追加更新 2016.4.9
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