私が勤める中央大学文学部の主催で、「アートとドラマから見る韓国」というシンポジウムがおこなわれました。
このイベントを企画したのは、中央大学文学部の榎本泰子教授です。榎本先生がワンアジア財団からの寄付講座としておこなった授業科目が、今年度前期に開設されていました。その科目からの連動する企画として、このシンポジウムがおこなわれました。
この企画の趣旨を、中央大学ウェブページから引用しておきます。
文学部2016年度前期プロジェクト科目「アジア共同体を考える-共に生きるための15のヒント」(ワンアジア財団寄付講座)の関連企画として、公開シンポジウムを開催します。現代韓国の社会と文化を、アートとドラマという二つのジャンルから読み解こうという意欲的な試みです。学生・教職員・市民のみなさまの参加を歓迎します。
第1部 韓国現代アートの世界
報告者
ヂョン・ヨンドゥ(アーティスト)
徐京植(作家・東京経済大学教授)
司会者
大田美和(歌人・中央大学文学部教授)
第2部 テレビドラマから見る韓国
報告者
李香鎮(立教大学教授)
宇佐美毅(中央大学教授)
司会者
榎本泰子(中央大学文学部教授)
中央大学ウェブページ上の告知記事 ↓
http://www.chuo-u.ac.jp/aboutus/communication/press/2016/11/49239/
(シンポジウム会場のようす)
この告知文のリストにあるように、私も韓国ドラマに関する報告者の一人として、このシンポジウムに参加しました。私は韓国文化の専門家というわけではありませんが、日本のテレビドラマを研究対象にしている関係で、このシンポジウムの発表者に加わりました。
写真のように、当日はおおぜいの来場者がありました。それだけではなく、内容的にもたいへん充実した報告や質疑がおこなわれました。中央大学文学部にはいわゆる「韓国学」関係の学科があるわけではありませんが、それでも「韓国」を視点として、「アート」と「ドラマ」、それに加えて、文学・文化・言語・社会・歴史……等々がここで交錯し、意味を生み出したという実感を持ちました。
近年の研究は細分化しすぎてしまった反省もあり、学際的な研究の必要性が叫ばれています。このシンポジウムはそのひとつの可能性を示すことができたのではないか。そんな感触を持つことのできた一日でした。
※このブログはできるだけ週1回(なるべく土日)の更新を心がけています。