子どもの日などを含む大型連休です。
しかし、私の勤める大学は、4月29日(水)みどりの日も5月6日(水)振り替え休日も、いずれも授業日です。これも、半期15回の授業を必ずしなければならないという、文科省の指導が徹底されたためです。そのため、前期授業が終わって夏休みに入るのも、8月初旬になってからです。
以前は、日本の学校で大学生だけが遊んでいると言われたものですが、近年は、小中学生・高校生が休みなのに、大学生だけが授業に行くという日がすっかり多くなりました。
夏目漱石『三四郎』には、主人公の三四郎が熊本から上京し東京大学で入学します。授業期間が始まっているはずなのに、誰も授業をしていない様子が描かれています。昔から、大学では先生が授業を休んでもかまわない、という風潮がありました。私が学生時代も、あらかじめ休講と言ってくれるならまだしも、急に休む先生が多くて、たしかに不愉快な思いはしました。なかには、授業に30分遅れてきて、さらに終わりの時間を30分延長するという迷惑な先生もいました。
その点で、半期15回授業の徹底は、大学の驕りを正すという意味合いもあったのだと思います。祝日授業が増えたのはいい気持ちはしませんが、これも時代の必然ということなのでしょう。
せめて、子どもの日を含めた5月3日(日)~5日(火)は少し休養したいものです。
※あいかわらずの校務多忙につき、ブログの更新が滞りますが、
なんとか週1回(できるだけ土日)の更新を心がけています。