フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 




 少し前にイギリスとアイルランドに行ってきたことを書きました(→エッセイ「漱石とロンドン」)が、その時アイルランドで、"CELTIC"(セルティック)という文字をよく見かけました。特にお土産物の店などを見ていると、Tシャツやらキーホルダーやらによくこの文字が書かれています。私は「セルティック」というのは中村俊輔選手の所属しているスコットランド(グラスゴー)のサッカーチームのことだと思っていましたので、名前だろうと思って特にその意味を考えたこともありませんでした。それが、今回アイルランドでよく見かけたことで辞書を引いてみたら、「ケルト人」とか「ケルト人の」とかいう意味だということを初めて知りました。
           
 私はアイルランドに行くのは今回が初めてですが、初めて訪れてみて、その料理や文化にスコットランドとの共通点が多いことを感じました。今まではそういう目で見たことはなかったのですが、ケルト人の文化が源流にあることから、共通点が多いのも理由があるということでした。
 ちなみに、グラスゴーには、中村俊輔の所属するセルティックの他にレンジャースというサッカーチームがあります。この両者はライバル関係にあるというだけでなく、セルティックはカトリックのケルト系住民を、レンジャースはプロテスタントのアングロサクソン系住民を多くファンに持っているのだとか。したがって、両チームの対戦は単なるひいきチームの違いだけではなく、宗教と民族の対立が背景にあるとのことでした。
          
 そんなことも知らないで今までサッカーの試合を見ていたのだと思うと、ちょっと恥ずかしい気がしますが、これからはそういう背景も頭の片隅に入れつつサッカーを見てみたいと思いました




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