海とオルゴールBLOG

イルカにあえる海辺のカフェ『 海とオルゴール』さとみママからのお便りです

命の尊さ

2023-03-17 09:10:31 | 能登ドルフィンプロジェクト

2022年、能登島須曽漁港角に、イルカの死骸があると、ボートを係留している男性から当社船長に連絡が入る。
急いで、死後、数か月ほど経過していると思われる、赤ちゃんイルカの死骸を確認した。

能登ドルフィンプロジェクトメンバーの方々、そしてイルカを愛する有志が集まり、海から引き上げる作業を行った。
腐敗が進んでいた。

ちょうど漁港の角にいたので、下から網をくぐらせて、引き上げの作業を、5人がかりで行った。

みな口をそろえて、「ここにいるよ」って。

見つけてほしかったんだろうな。

生きているイルカを抱っこしたいと何度も思ったけど、こんな時に抱きかかえると、

命の大切さ、そして自然界で生きるイルカたちの全てを考えてしまう。改めて・・・。

なぜ亡くなったの・・・まだ生まれたばかりなのに・・

2021年5月にイルカの赤ちゃんの死に直面したことがある。
母イルカが赤ちゃんイルカの側から離れず、周りの群れのイルカたちも円を描くように、見守っていた日のことを。
動かない赤ちゃんを、むなびれでバタバタしたり、赤ちゃんの背中に、体いっぱいにお腹をあてたり、海中から頭でつついたり。
「おきろー--」「生きて!」亡くなったイルカの側で母イルカは、仲間のイルカたちが移動しても夜になっても、赤ちゃんの側から離れることはなかった日を
覚えています。

母イルカは3日後には、群れと合流し、張ったお乳が、とても辛かったです。
それから10日が過ぎ、仲間のイルカの赤ちゃんに授乳している光景を見た時は、

イルカも人間も、子を愛する愛を感じました。

私たちに、感動を与えてくれる大切なイルカは人と同じように、心があります。
仲間がいる支え合う。子供を愛すること。


能登ドルフィンプロジェクトは、イルカを愛するメンバーで活動しています。

亡くなったイルカは、国立科学博物館へ、車一台チャーター便で配送しました。

能登ドルフィンプロジェクト イルカを守る活動費の基金は、様々なことに役立てます。

2022年 当社イルカウォッチング船・海とオルゴール店舗内で募金活動で集めた基金は、
38,870円。大切に今後もイルカの活動費として、使わせていただきます。