ウマさんの気ままな行動日記(その2)

趣味の釣り・日帰り温泉・街道歩き・ウォーキング情報等を発信していきたいと思っています。コメント歓迎します。

日本100名城巡り No.16 箕輪城

2011年02月20日 | ウマさんの「日本100名城」巡り
2011年2月20日(日)


この日は、朝から高崎市の北15Kmほどのところに位置する「箕輪城」に向かった。
専用駐車場から標識に従って道路の反対側に進むと、お墓の脇に幟が見えてきた。


搦手口”の案内板がある。
長野氏時代から北条氏時代までは、ここが大手口(追手)だったが、井伊氏時代に城の南方に城下町が築かれ、
ここが搦手口(裏手)になったといわれている、とある。


順路に従って進む。
途中には、古い墓場があちこちに見られる。


坂を登りきったところが”二の丸”で、梅の木が植えられていた。
縱横各80mほどの郭で、出撃の拠点となった場所、とある。
東は搦手口方面へ、西は白川口・大手口方面へ、南は大堀切の土橋を渡って木俣方面へと
四方に出撃できる拠点となった場所である。北は本丸になる。


二の丸から東方面(搦手口)をみたところ。
それほど高くはない。箕輪城は平山城である。


二の丸の南側に進むと、大規模な堀切があり、土橋が架かっている。
土橋の向こうは郭馬出になっている。


大堀切”はまるで小さな谷のようになっている。
重機などない昔は、鍬やもっこを使って人力で掘った、と説明されている。
この大堀切によって、城内が南北2つに分断され、唯一、中央にある土橋一つで連結されている。
このように、一方を失っても片方だけで戦闘を続けられる仕組みのものを「一城別郭の城」と言う、とのこと。
実際にはもっと深かったようだが、自然に埋まり今は杉などが生え放題だ。


郭馬出
大堀切の土橋を渡ると、60mx30mの平場となっている。
回りを土手で囲み、敵に見えないように兵を結集し、一挙に打って出るところで、
このような大形の「馬出し」を「郭馬出」というそうである。
南(木俣)方面への出撃の拠点となった。


郭馬出から二の丸方向を見たところ。土橋の向こうに二の丸が見える。


三の丸”の北(天守閣)側
梅の木が植えられている。


三の丸”の南(大堀切)側
こちらは、杉の木が植えられている。


三の丸の外側の石垣(その1)
往時には、この門跡の両側の石垣の上を渡した櫓があり、その下が通路になっていた。


三の丸の外側の石垣(その2)
比較的よく残っている石垣だそうだ。


三の丸を先に進む(下る)と”鍛治曲輪”の標識がある。


鍛治曲輪は、武具などを作製、修理したところである。


大手虎韜門口”(ことうもんくち)
長野氏の時代は、こちらが搦手口で大堀切の西下を守る要点であった。
虎韜とは、中国の昔の兵書「六韜三略」(りくとうさんりゃく)の虎韜(虎の巻)から命名したそうである。
いったんここから引き返すことにした。


三の丸から御前曲輪に向かう途中の堀切
左側の上が”蔵屋敷”になる。


御前曲輪側から見た堀切
左側が本丸になる。


御前曲輪”は、本丸の詰めにあり、実質的には本丸の一部であった。
落城の際、城主はここの持佛堂に入って自刃し、一族郎党みな後を追ったと伝えられており、
箕輪城の精神的な中心であった。
天守閣はなかったそうだ。


御前曲輪の奥まったところに建てられた「箕輪城址」の標識


箕輪城址の標識の横には、「箕輪城将士慰霊碑」が建てられていた。


昭和二年(1927)に豪雨のため一部地面が沈下したのがきっかけで、この古井戸が確認された。


深さは20mで、底から長野氏累代の五輪塔などの墓石が多数発見された、そうである。


本丸
御前曲輪とともに、城の中心部であり、南北約100m、東西約70mの広さがあり、
城主の住む屋敷や軍議を開いたり酒宴を催したりする館があったと推定されている。
本丸の奥まったところに御前曲輪がある。


本丸前に「箕輪城跡」の碑が建てられている。


本丸門馬出し
本丸の二の丸側の東から南に鍵形の土居があった馬出し。
北側からは搦手へ、また南側からは二の丸へ出撃できるようになっている。


本丸門馬出しの両側は、大きな堀切になっている。


中央コースの順路に沿って城内をほぼ一周した。
箕輪城は広く、まだまだ見るべきところはあると思われるが、またの機会にしたい。
この後、百名城スタンプを求めて2Kmほど離れた高崎市役所箕郷町支所に向かった。


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