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イマを見つめて
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真相の捏造?

2008年02月18日 10時48分42秒 | 政治
朝令暮改なんて故事成語が示すように、政府が態度をコロコロ変えるのは中国の伝統らしいww
「過激分子による犯行の可能性」なんて言ってた中国が、一転して中国での殺虫剤混入に否定的な見方を示した。
ただし、どちらの意見も客観的な裏付けが全く見られない。
ブロガーが、ああだこうだ書いてるのと同じレベルで、「私はこう思う」程度の見解としか取れない。

中国にとって一番の打撃は、メタミドホスやジクロルボスの混入ルートがハッキリしないため、中国製食品全体の安全性に疑問を持たれることだろう。実際に「もう中国産食品は食べない」というチャイナ・フリーの動きも活発化している。
「一部の過激分子による犯行説」は、こんな土壌から出た意見ではないか?
中国産食品は厳しい安全管理下で生産されているが、何者かが故意に毒物を混入した――とすれば、問題となっている食品は危険でも、その他多数の食品は安全で問題ないと言い切れる。あとは「犯人」を逮捕して拙速な裁判を行い、見せしめの公開銃殺刑でも行えば、事件は一件落着とできる。

では、ここに来て何故「故意犯の犯行の可能性」を否定したのか?
例えば、この事件が巷間囁かれているような「天洋食品を解雇された労働者の恨みによる犯行」なんてレベルではなかった場合。もっと大きな反政府勢力による確信犯による犯行。つまりは反体制勢力による食品テロ。こうなると2~3人を逮捕して処刑するなんて生易しい方法では終わらない。背後にある大きな組織まで壊滅させなければ事件の集結にならない。そして今夏には北京五輪が控えている。そんな物騒な国家への選手派遣は各国も慎重になるだろう。
これはあくまでもひとつの可能性であるが、ともかく今回の政府方針変更には、中国政府のなんらかの政治的意図が感じられてならない。

どちらにしても、中国という国は「真相を究明しようとする国」ではなく「都合の良い真相を作り上げようとする国」という印象が免れない。


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