時代のウェブログ

イマを見つめて
提言します

テロとエロ

2008年03月30日 12時14分37秒 | 社会・経済
空港で乳首のピアス外すよう命じられた米女性、当局に謝罪要求

さすがにロイターさんは事務的にまとめているが、スポーツ新聞などはアダルト小説まがいの記述も見られる。
・近くのカーテンの陰で外すことになり、左乳首の棒状ピアスは外れたが、右乳首のリング状ピアスは外れなかった。すると、ペンチを2つ手渡され、男性係官の忍び笑いを聞きながら、激痛と屈辱の中で外すことを強要されたという。(30日・日刊スポーツ)
まるで男性係官の趣味のようにも読み取れる。そもそもピアスやネックレス等のクセサリーやカツラの止め具程度の金属では金属探知機は鳴らない程度の感度にしておくのが普通らしい(特別警戒では感度をレベルアップするらしい)が、なぜこの女性のピアスには反応したのか? 『ロンドンハーツ』のオシャレゲートのように係官が故意に鳴らしたなら懲戒免職モノだ。さらに女性係官に調べてほしいという女性客の要求を聞き入れず、男性係官が調べ続けたのも疑問が残る。
しかし、あえて違う可能性を考えてみる。普通のアクセサリーでは鳴らないのに、この女性のピアスだけに自然に反応した場合、そして調べられる女性係官がいなかった場合――仕方ありませんから、そのままどうぞ……とはいかないと感じる。なにしろ認知症の老人の身体に爆弾をくくりつけて「人間爆弾」に改造して自爆テロを実行するほど、テロの手口は凄惨になっている。女性の乳房の内部に何らかの物を埋め込んで、それをカモフラージュするためピアスを付けている可能性が皆無とは言い切れない。
真実がどうかは判明しないが、破廉恥な性犯罪と同列に片付けることはできない深刻な事件のひとつであると感じる。


TBS番組「鶴ケ城はふん尿で落城」に猛抗議

2008年03月29日 07時51分00秒 | マスコミ
TBS番組「鶴ケ城はふん尿で落城」に猛抗議

推測だが、この番組の問題製作を担当するクイズ作家の1人が、どこからかこうした事が書かれている本でも見つけてきて、問題構成会議で「これは面白い」ってんで採用された――という感じかな?
アホらし過ぎるし、TBSには借りも無いので裏取りしてやる気もしないが、恐らく当時の史料のひとつに、このような事が書かれているのだろう。

ただし「史料を鵜呑みにするな」ってのが歴史検証の基本ってのが門外漢だから解らないんだろう。他の史料を当たることもなく「ちゃんと歴史書に書いてあるんだから」とGoサインを出してしまったんだろう。

解り易い例を挙げると、「本能寺の変で明智光秀はなぜ織田信長に謀反したのか?」
『総見記』には「八上城開城の人質に光秀の母を差し出したが信長が城主の波多野氏を斬ったために母親を殺された恨み」と記されている。『川角太閤記』には「光秀の家臣となった斉藤利三を旧主の稲葉一鉄に返すように信長が命じたが光秀が命令に従わず、信長の怒りを買って折檻されたから」と書いてある。『祖父物語』によれば「織田軍が武田家を滅ぼした酒宴で光秀が『苦労の甲斐があった』と言うのを聞いた信長が『お前がどんな苦労をしたのか』と怒って頭を欄干に叩き付けたため」と書いてある。さらには『続武者物語』では「信長が家臣と酒を楽しんでいる最中に小用に立った光秀を『なぜ勝手に中座した』と首に刀を当てたから」とされるetc....

ハイ、お解かりですよね? ちゃんと史料に書かれているからといって、このうちのどれかを「正解」としてクイズを出題すれば抗議殺到のはず。
「本能寺の変で明智光秀が織田信長に謀反を起こした理由は?」――正解は「解らない」です(笑)。
では問題の鶴ヶ城の開城理由ですが、、、、多分、色々な要因が重なり合った結果だと思いますよ。
TBSさん屁理屈こねないで、とにかく謝っておくのがベターだと思いますが……。


中国製レーザー玩具銃で失明の恐れ

2008年03月29日 07時17分41秒 | 社会・経済
中国製レーザー銃玩具で失明の恐れ

筆者の子供時代の認識は「レーザー光線=殺人光線」だった(笑)。
マンガやアニメで描かれるレーザー光線は人々を殺傷し、建物を破壊した。
青年になってコンサートに出かけると、クッキリとした美しい緑や青の光線がステージを彩る演出を良く目にした。ほどなく、その正体がレーザー光線であることを知った。
コンサートなんかで使われるのだから安全性に問題ある筈ないのだが、三つ子の魂百までと言うか、解っていても万が一あの光を浴びてしまったら怖いという恐怖心で、コンサートに行ってもレーザー光線が自分の方に向けられないかビクビクしていた。
そんな思いもいつしか忘却の彼方へ消えうせ、実際に兵器としてレーザー光線が用いられている事を知っても、そんな物は特殊で大掛かりな装置を使わなければ発生させられない物だと、今度は逆に安心しきっていた。
ところがなんと、たった数百円の玩具で失明ですと?
数百円で殺傷兵器を作り出す中国の軍事科学力は恐ろしい――なんて冗談はともかく、どこまでもいい加減な国ですねえ……。
オリンピックなんか返上して、直ぐに鎖国しろ!


文京区小石川で一家6人死傷

2008年03月28日 09時03分00秒 | 社会・経済
東京都文京区小石川で一家3人が死亡、3人が負傷する事件が発生した。負傷した40歳代の父親が「自分がやった」と供述しており、無理心中との見方が強い。


しばらく前に「ブロガーなら必ず一度はするであろう『更新のいいわけ』について今更考える」(ホームページを作る人のネタ帳)というエントリーを読んで強く印象に残っている。
ブログによく「忙しくて更新できません」と言い訳が書いてある。プロガーは、なぜこんな言い訳を書かなければならないのか?――と始まる。
・せっかくたくさん足を運んでくれたのに申し訳ない・・・。
・RSS購読してくれたのに更新しないと嫌われそうだから言い訳しておこう・・・。
きっとこれだろうと思う。
そうすると、やっぱりこの言い訳はおかしいと言う事に気が付きました。
『これ、ものすごい自信過剰じゃないのか!?』
アクセス数があるからと言って、読者から、別にあなたに期待などしていませんからと言われたらそれまでのようで、なんとも嫌な事を自分から言っているんだなという結論になる。


ホームページを作る人のネタ帳管理人のYamada様からは「お前も自意識過剰のうちの1人」と言われそうだが、仮に「時代のウェブログは今回をもって終了いたします。永らくご愛読ありがとうございました」と閉鎖したら、「結構、楽しみに読んでたのに残念です。また再開してください」なんてコメントがいくつか寄せられるかな?――と思う(自意識過剰?)。
ただし、この「残念です」の重さはどれくらいか?――と冷静に考えてみる。「夜中にイチゴ大福が食べたくなってコンビニまでわざわざ買いに行ったのに売り切れだった」くらいの残念さかな? あるいは、そんな自分の労力を掛けて行った行為には及ばぬくらいの軽い残念さかな――いずれにしても、ブログを閉鎖するブログ主が思っているほどの「重い残念さ」ではないだろうと感じる。

無理心中も、これと全く同じ自分勝手な自意識過剰な犯罪だろう。「一家の中心である自分が死んでしまったら、残された家族は大変な苦労を強いられるのは間違いない。だから一緒に楽にしてやろう」――これが無理心中を起こす動機だろう?
でも果たして家族が死ぬ以上の苦しさを味わうのか?
それは殺す側の勝手な思い込みに過ぎない。
認めたくないだろうが、貴方が死んで味わう苦労は「夜中にイチゴ大福が食べたくなってコンビニまでわざわざ買いに行ったのに売り切れだった」くらいの苦労でしかないかもしれない(笑)。
無理心中は殺人です。決して自殺を肯定はしないが、周囲を道連れにして死ぬのは絶対に止めるべきです!!


新銀行東京と共産党

2008年03月27日 05時57分31秒 | 政治
新銀行東京へ400億円の追加出資が行われそうだ。
東京都が1000億円で銀行を設立し、さらに400億円も追加出資できるのは、地方自治体で唯一、財政が豊かな自治体だからだろう。他の道府県ではこんな大盤振る舞いはできない。
一般の銀行が貸し渋るような会社に融資するのだから不良債権が出る確率が高い。それが目的の銀行だから、この結果は必然だろう。

共産党の政策は、いつも鼠小僧次郎吉のようだ。貧しい庶民は減税すべし、苦しんでる所に補助すべし、その財源は潤っている大企業から取ればイイ……。

この主張を実践してるのが、新銀行東京そのものだと思うんですが、共産党は追加出資に反対らしい。訳が解らない政党だ(笑)。


センスの欠けたコピー

2008年03月26日 08時09分00秒 | トピックス
今日26日の朝日朝刊コラム「青鉛筆」が面白かった。
鳩山法相が裁判員制度広報の立て看板にクレームを付けた話。
立て看板には「裁判員 参上!」、「よろしく裁判員」などと書かれており、この文句に「センスが悪い」と言う。
日頃からトンチンカン発言が多い同法相だが、今回ばかりは同意(笑)。
確かに暴走族がスプレーで落書きしそうな文句だ(黒薔薇団 参上!・夜露死苦 緋桜団――みたいな)。

この立て看板は「節約のため外注せず、職員たちで文言を考えた」そうだ。広告代理店に発注してプロのコピーライターに考えてもらえば、ずっとマシなコピーになったろう。だが外注すれば当然、料金を取られる。真偽は定かでないがコピーライター時代の糸井重里氏には「1行ン千万円」という伝説があった。西武百貨店やパルコなどの有名なコピー(『おいしい生活』や『不思議、大好き』など)のコピーライト料がその単位だったと語り継がれている。
仮にそんな料金で外注していたら国会で「たった1行の文句にン千万円の税金を使った。これは税金の無駄遣い」と追及されるのは必至だろうな(笑)。
お役所仕事も意外と難しい時代かもしれない。


高橋尚子三連闘

2008年03月25日 11時23分00秒 | スポーツ
女子マラソンの高橋尚子選手が、来年度の東京国際('08.11.16)・大阪国際('09.1.25)・名古屋国際('09.3.8)の三大マラソンに全て挑戦する仰天プランを表明した。高橋は先頃の名古屋国際マラソン('08.3.9)で27位と惨敗して北京五輪出場を夢を断たれた。一流アスリートには無謀とも思えるローテーションに対して「引退の花道」という見方や「出場料目的で最後のひと稼ぎ」との厳しい声も聞かれる。


名古屋で敗れたあと進路は自分で納得できるように決めれば良いと書いた。
今回の発表を見ると、高橋尚子にとってはアテネ五輪落選がトラウマになっているのかな?と感じる。
アテネ五輪選考レースの東京国際で高橋は優勝できなかった。代表選出を危ぶむ声が上がり、最後の選考レースである名古屋国際に出場するかが注目された。しかし当時の小出義雄監督は「選考レースを2つ走らせたら本番のアテネで走れなくなる。シドニー金の実績が有れば代表選出は確実」として出場させなかった。結果的に陸連の選考レース重視によって高橋はアテネ代表から外れた。
「あの時、名古屋国際に出ていればアテネ五輪に出られたし、アテネでも結果を残せた」そんな想いが高橋の胸中で永遠に燻っているのではないか?――そんな思いがする。
その小出義雄氏だが、日刊スポーツによれば今度の高橋のプランを聞き「3レースぐらいまでなら2週間に1度出場しても平気。レース後にダメージが残るとは限らない」と語ったという。だったら、あの名古屋国際回避は何だったんだ? 高橋よりも小出氏に不信感が募る今回の報道であった。


【追記】
高橋の頭の中では、この3レースを次の様に仮想している気がする。
08東京国際 → アテネ選考東京国際
09大阪国際 → アテネ選考名古屋国際
09名古屋国際→ アテネ五輪
この3レースを完走すること、そして最後の名古屋で一番良いタイムを出すことで、あの時に選考レースを2走しても本番の五輪できちんと走れた事を確認して、自分を納得させたいのではないかと思う。
陸連関係者などの中には、この挑戦を止めようとする動きもあるようだが、どうか本人が納得できるようにしてあげて欲しい。それが日本人で初の女子マラソン金メダルを獲得した偉大な選手への餞(はなむけ)であるように思う。


土浦市通り魔殺人で8名死傷

2008年03月24日 14時44分00秒 | 社会・経済
20年ぐらい前のSFマンガには、小型のプラネタリウムみたいな装置の中に入ると、中で立体映像が投影されて現実世界のように体感できる夢の機械が描かれた。まだそこまで科学は進化していないが、wiiなどを見ていると、あと10年~20年もすれば現実になるのではないかという気がする。
すでにテレビゲームはコントローラのボタンをピコピコ押して楽しむレベルを越えて、実際にスイングしてボールを打ったり、ジャンプして障害物を飛び越えるような遊び方になっている。
そこで23日、茨城県土浦市で通行人ら8人が襲われたJR常磐線荒川沖駅通り魔無差別殺人事件。こういう事件が起きる度に「現実と仮想空間の区別がつかない」とゲーム元凶論が指摘されて何度か反論してきたが、今回ばかりはまさにその通り――いや、それを越えた事件ではないか?と感じる。
警察に「早く捕まえてごらん」と挑戦するような電話を掛けるあたりは現実世界でゲームをしているように思える。ヴァーチャル空間では飽き足らずに現実社会で殺戮ゲームをしてしまった――そんな印象だ。その結果、死刑になるとか、そんな事は本人には全く意味がないのだろう。
指名手配中に起きたことで警察批判が殺到している。8人という配備人数が妥当だったか、少なかったかは今後の検証が必要だろう。しかし「私服警官ではなく制服警官ならば抑止できた」という批判は疑問だ。前述のように容疑者は自分の今後など考えない刹那的な犯行であったと考える。制服警官が警戒していたら抑止できたか? ますますゲーム的なおもしろさを感じてしまったのではないか?という気さえする(なにしろ自分の居場所を知らせるように挑戦的な電話をかける犯人だ)。
どちらにせよゲームユーザーのほぼ100パーセントは現実社会で殺戮を楽しもうなどとアホな考えは起こさない人間だ。こういう稀有な異常者によって、また世間の風が冷たくなるのは困ったものである。


【補記】
『警察の常識VS犯人の非常識』
今回の惨劇は警察の常識を超えた犯人の非常識が引き起こした結果とみる。
普通、殺人事件の指名手配犯が第一に考えるのは「自分が捕まらないこと」だろう。だから警察は「犯人逮捕」を第一に考えた布陣を敷いた。しかし、この犯人は「自分が捕まらないこと」より「次の犠牲者を殺すこと」を優先した。
警察官8人の配置を見ると、ホームや改札口付近でなく駅出入口周辺を固めてある。これは逃がさない事と、万が一捕り物になった際に、人ごみで混雑するホームや改札口では巻き込まれる被害者が出ることを予想してのことだろう。
だが結果は逆で、犯人は人ごみで混雑する場所で犯行に及んだ。
この結果は警察にとっては気の毒とも思えるが、「早く捕まえてごらん」という挑発的電話などから「この犯人は異常だ」と気付く捜査員がいたら違っていたかもしれない。例えば『相棒』の杉下右京のような……(←お前もバーチャル病か)。
なんとなく神戸の酒鬼薔薇事件京都のてるくはのる事件を連想する。病んだ犯人には常識に基づく捜査が通用しないということか。


矢沢モノマネ「職業いじめだ」

2008年03月22日 12時33分31秒 | 音楽・芸能
矢沢モノマネ「職業いじめだ」

石山龍大本人も承知していると思うが、矢沢永吉が怒っているのはモノマネされた事ではなく石山がHPで「矢沢永吉が唯一認めたものまねタレント」と記した事でしょ?
石山の弁によれば、本人と直接会った時に「似ている」と褒められた事で「唯一認めた」とお墨付きを貰ったという事だが「似ている」程度は矢沢のリップサービスだろう。
それを「唯一の公認」なんて肩書きを付けるから矢沢の逆鱗に触れたんだろう。

モノマネで売れてるタレントはたくさんいる。でも彼らは「誰々のモノマネ」とは言うが「本人公認」なんてチャチな売りはしてない。石山も自分の芸に自信があるならば、そんなチンケな自慢はせずに、堂々と自分の芸で勝負するべき。それを本人を逆告訴なんて筋違いも甚だしい!!


土下座考

2008年03月21日 05時59分00秒 | その他
畠山鈴香被告が判決後に法廷で、被害者・米山豪憲くんのご遺族に土下座したらしい。しかし米山さんのご家族は「自分の身が可愛いだけのパフォーマンス」と却って怒りの炎に油を注ぐ結果になったようだ。

土下座といえば今月10日に埼玉県越谷市立千間台小学校で3年のクラス担任の女性教諭が、頼み事忘れた女児に土下座を強要する事件があった。

土下座で記憶に残っているのは昨年暮れ、紅白歌合戦に初出場したすぎもとまさとを「そんな人知らない」と発言した和田アキ子が、自分の持ち歌の作曲者だったことを知り、番組内で土下座した事件。

「土下座」から連想する職業は「政治家」。不祥事を起こした政治家が「みそぎ選挙」と称して出馬した際に、支援者に土下座するシーンが強烈に印象に残っている。
はなはだしく不愉快だ。あのシーンを見ていると「お前らよりも遥かに上の存在である俺様が、土下座までしてやっているんだから、お前等は許すのが当然だ」という、行為とは裏腹の「上から目線」を感じてしまう。和田アキ子も多分、同じか?

常識ある人間は、土下座なんかされたら却ってその人間を信じられないだろう。それが解らない畠山鈴香はやはりKYか?


だって中国だもの

2008年03月20日 19時44分00秒 | 政治
中国を支那、中国人を支那人と言うと差別になるらしい。支那の語源は英語のChina(チャイナ)と同じく中国古代の王朝・秦とされる。語源から見れば、チャイナが差別に当たらないのと同じく、支那にも何の差別的意味合いが無いのだが、第二次世界大戦時の用いられ方が良くなかったらしい。
普段の会話や文章等で、あの国を指す際は「中国」といっている。あえて「支那」なんて使うと「貴方は石原慎太郎ですか?」なんて特定の思想があると思われて、いちいち説明するのが面倒だ(笑)。
しかし「中国」と自らを呼ばせる支那の横柄さには内心、腹が立つ。
中国とは中華民国や中華人民共和国という国名を短くした言い方だ。
この「中華」とは何か? 麺ではない。
文字通り「真ん中の華」、英語では「Glorious Center」となろうか?
自分達こそが世界の中心であり、思想・文化が最も優れている。「中国」の元となる「中華」には、そのような思想が込められている。
万里の長城を築いたのは北狄(ほくてき) ・匈奴の侵入を食い止めるためであり、蜀の丞相・諸葛孔明は現在のベトナム方面へ遠征したが、これは「南蛮征伐」と称される。邪馬台国の女王・卑弥呼は魏へ朝献したが「東夷の使者」と記される。
北にいるのは「奴隷」の「奴」であり、南にいるのは「野蛮人」の「南蛮人」、「東夷」の「夷」は「尊皇攘夷」や「征夷大将軍」の「夷」であって、いずれも見下した言い方だ。
即ち「中国」という言葉こそ、周辺・四方の民族を見下した逆差別に他ならない。
当然、チベット人も漢民族より劣る野蛮人としか見ていないのであり、今回の対応も至極当然である。ああいった横暴さを嗜めるには、そもそも「中国」という国名を否定しなければ何も始まらない。


畠山鈴香被告に無期懲役

2008年03月19日 10時11分00秒 | 社会・経済
秋田藤里町連続児童殺害事件で畠山鈴香被告に秋田地裁は19日、無期懲役の判決を下した。
焦点のひとつだった彩香さん殺害については、弁護側が主張する過失致死ではなく検察側主張の殺意があった殺人が認められた。にもかかわらず死刑ではなく無期懲役となった理由は、2名の殺害が計画的な殺害ではなく衝動的殺害と見なされたための模様。
証拠が乏しく(特に彩香さん殺害は初動ミスで物的証拠が殆ど無し)、自白もコロコロ変わるのであれば、裁判官としても極刑を言い渡すのは躊躇するだろう。それだけ、この事件に関する警察の捜査はお粗末過ぎた。
この事件について、次のようなストーリーが考えられた。
育児の煩わしさと再婚の邪魔になると考えて彩香さん殺害。
   ↓
能代署は事故死の方針で捜査。
   ↓
事故死でなく事件被害者であれば犯罪被害者給付金が受け取れる事を知った鈴香被告は秋田県警に捜査方針変更要請。
   ↓
秋田県警は捜査方針を変えず。
   ↓
子供がもう1人殺害されれば連続殺人事件として彩香さん事件も見直されると考えて米山豪憲くんを殺害。

こうした流れであれば、2人の子供の殺害動機がはっきりする。また最大の謎であった「真犯人が、なぜ事故死とされた彩香さんを殺人として再捜査するよう働きかけたのか?」が説明つく。
しかし残念ながら、ここまで調べて起訴できなかった。鈴香被告が自ら彩香さんを殺害した事を忘れたという主張すら取り沙汰された。

検察側は、鈴香被告が日ごろから彩香ちゃんの存在を疎ましく感じて殺害を決意し、橋から突き落としたと主張。豪憲君については、彩香ちゃん殺害を隠蔽(いんぺい)するため社会に情報提供を求めたが、無視されたため「事件を起こせば社会に思い知らせることができる」と考えて殺害した、としている。

「彩香ちゃん殺害を隠蔽するため社会に情報提供を求めた」って明らかにおかしいでしょ?
地方の子供の水死事件なんか全国的には全く話題にならない。しかし畠山鈴香被告が『TVのチカラ』などに出演したことで全国的な話題になった。「彩香ちゃん殺害を隠蔽するため」であれば、なにもしないのが最善だ。ここが崩れれば豪憲くん殺害動機も崩れてしまう。裁判官としては計画的殺害とは断じられない。

誤って実娘を過失死させてしまった母親が、その罪の意識から心神耗弱状態になってしまい、ふらふらと豪憲を殺害してしまった――弁護側が主張するストーリーも有り得る訳だ。少なくとも「彩香ちゃん殺害を隠蔽するため社会に情報提供を求めた」なんていう検察側の荒唐無稽なストーリーよりリアリティが感じられる。

三浦和義元社長が一美さん銃撃事件では無罪確定となる「推定無罪」、「疑わしきは被告人の利益に」という裁判の原則を適用すれば、この無期懲役判決は仕方ないだろう。決して鈴香被告を庇う訳ではない。重ねて言うが、警察・検察側の詰めが甘過ぎるのだから仕方ない。


毎日がシャッターチャンス

2008年03月11日 07時07分33秒 | 生活・娯楽
まったく無関係な事件だが、妙に気になる共通点がある。
ひとつは埼玉県川口市立川口高校の校長市川和夫容疑者が元教え子女性への脅迫容疑で逮捕された事件。
数十回にわたり送信したメールには「君のことは何でも知っている」「君の裸の写真を彼氏に送りつける」なといった脅迫めいた内容以外にも、「一緒に死のう」と心中をほのめかすものもあった。


もうひとつは東京都渋谷区の「夫バラバラ事件」で殺人と死体損壊・遺棄罪に問われている三橋歌織被告の第9回公判。
弁護側の木村医師は、歌織被告が祐輔さんに性的な写真を撮られていたことを明かした。木村医師は、DVを受けても逃げられなかった理由として「祐輔さんにばらまかれると脅されていた」と説明。被告は1月の精神鑑定で打ち明けたという。


筆者の幼少期にはカメラはお金持ちの持ち物だった(笑)。カメラを持っていない家庭も珍しくなく「旅行に行くんで親戚からカメラを借りた」なんて話を聞いた。三種の神器(電気洗濯機・電気冷蔵庫・白黒テレビ)や3C(自動車・クーラー・カラーテレビ)には入っていないが、それに近い存在だった。

今や誰でもカメラを持っている。携帯電話についているから、肌身離さずいつでも持ち歩かれている。町で偶然に芸能人を見かけて「カメラを持ってれば」なんて悔しい思いをする時代は既に過去だろう(芸能人にとっては大迷惑な話らしいが)。カメラ付き携帯だけでなく、デジカメも小型・高性能化して、これを常に持ち歩く人も多い。

写真が身近な物になった技術の進歩はすばらしいが、それと反比例して撮るモラル・撮られるモラルが低下しているのではないかと感じる。インターネット上には『盗撮』と称される卑猥な写真が溢れている。香港の人気男性俳優・歌手の陳冠希(エディソン・チャン、27)のPCから鍾欣桐(ジリアン・チョン、27)や張柏芝 (セシリア・チャン)など複数の人気女性スターのスキャンダル写真がインターネット上に流失した事件は衝撃的だった。
かつて写真週刊誌に女性アイドルがベッドで喫煙している姿が掲載されて芸能界引退に追い込まれる事件があった。
カメラや写真がこれだけ身近になった時代において、写真を写される側は、もっとその危険性・リスクを考えるべきではなかろうか?
冒頭に挙げた2つの事件からも解るように、これは芸能人や有名人に限った話ではない。すべての人間に言える事だと感じる。


引退はQちゃんが決めれば良い

2008年03月10日 09時07分00秒 | スポーツ
トップアスリートの競技生活は2通りあると思う。

ひとつは散る桜の如く潔く引退してしまうタイプ。周囲が「まだまだ現役でやれるはず」と惜しまれながら引退してしまう。野球でいえば巨人軍全盛期の長嶋・王。長嶋引退時は四番打者としての陰りは見えたが、まだ2割8分・20本は打てる力があり、彼の勝負強さ・打点を考えれば最強の5番打者として何年も活躍できたように思う。王もまだ年間30本塁打は打てる力があったように思え、ライバルの田淵幸一や山本浩二の調子次第ではホームラン王返り咲きも十分に考えられた。しかし惜しまれつつも彼らは引退した。サッカーでいえばヒデ中田。ワールドカップ直後の電撃的引退表明は日本中が驚いた。4年後はともかくJリーグではトップクラスのMFとしてまだまだ活躍できたと思う。

もうひとつのタイプは゛ロボロになっても最後まで現役を全うするタイプ。日本人メジャーリーガーの先鞭をつけた野茂英雄や桑田眞澄はマイナーリーグでも頑張っている。サッカーではキングカズ三浦。全日本はおろかJ1でプレーできなくなってもピッチに立ち続けた。

どちらがカッコ良いとも、どちらが立派とも言えない。どちらのタイプもカッコ良いし、立派だと感じる。
高橋尚子のピークは女子初のパスト'20Mを記録したベルリンマラソンではなかったかと感じる。現在は日本代表として五輪を走る力は無いだろう。巷では引退も囁かれているが、それは彼女自身が決めれば良いことだ。まだまだ走りたいならば、走り続ければ良い。たとえどんな記録が今後刻まれようと、それは彼女が築いた栄光を傷つけることにはならない。



【いつもの蛇足】
・・・キレイすぎる。まるで、どこかの気の良いおじさんが書いたブログみたいだwww
ここらしくない。……という訳で、敢えて毒を入れてみる(テンヨー食品か)。

この2つの生き方をどう捉えるかは、武士道に由来している気がする。16世紀までの武士のお手本は源頼朝だった訳です。幕府を開く武士は全部、源氏の流れを名乗っている(なかには偽装もありそうですが)。甲斐武田家は源氏の甲冑に誓いを立てると二度と取り消せない不文律まであった(勝頼はうっかり誓っちゃったから長篠で突撃するしかなかったんですwww)。では武士のお手本となる頼朝の生き様とは何か?――といえば「忍耐」。苦節に耐えて耐えて、耐え忍んで最後に望みを叶える。平家との戦いがこれでした。風雪に耐えて春に花を咲かせるのが「武士道」でした。これが江戸時代になると、ちょっと変わってくる。ご存知のように江戸幕府には大量の外様大名がいた訳です。彼らが頼朝のように「耐えて耐えて」最後に勝利を収める、つまり倒幕を「武士道」とされてはまずいのです。ここで『葉隠』に代表される「命を捨てても名を残す」という「武士道」が生まれます。「武士道とは死ぬこと也と見つけたり」ですね。
この2つの武士道が激突した象徴的な事件が忠臣蔵。主君の仇を討つために耐えて耐えて本懐を果たした赤穂浪士は頼朝的武士道だった訳です。しかし江戸幕府はこれを認められない。困った柳沢吉保は切腹を命じます。「これで赤穂浪士は後世までのヒーローになった」と幕府を愚弄する人がいますが、これは間違い。まさしく、そう思うのは幕府の思う壺です。なぜならば「切腹して後世までのヒーローになる」とは、「死んで名を残す」ほうの「武士道」だからです。
「風雪に耐えて花を咲かす」武士道と、「潔く散って名を残す」武士道。これが再び取り出されるのは太平洋戦争でしょうか?『同期の桜』なんて軍歌は後者のほうの武士道ですね。こうして「一億玉砕」なんて突き進んでいた「葉隠武士道的軍部」から戦争を終結させたのが「耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ……」という頼朝的武士道の玉音放送だった訳です。これも忠臣蔵と同じく2つの価値観が激突した瞬間ですね。詰まるところ日本人の美意識って、この2つになるんでしょうね。
最終的に何が言いたいかと言えば、ONやヒデのほうは「葉隠」的武士道の美しさであり、カズやノモらは頼朝的武士道の美しさなんですね。
どっちも価値を認められる。ただひとつ言いたいのは、江戸幕府や太平洋戦争時の政府のように、時に権力側は、「葉隠」的武士道を自分達の都合が良いように使うことがある――ということです。ONやヒデはカッコいいけど、カズやノモ達は……という方は、うまく洗脳されないようにご注意くださいwww
(蛇足のほうがナガーwww)


選挙は人気投票ではない!

2008年03月06日 05時19分00秒 | 政治
福井県小浜市が米大統領選で民主党候補者のひとり、バラク・オバマ氏を応援しているという。
最初は「ちょっとしたダジャレ」程度のネタと判断して当ブログでも取り上げなかったが、市長や市議会議員までエールを送り、その熱気は米国でも取り上げられるほどらしい。

小浜市がオバマ氏を応援しているのは、単に発音が一緒という理由でしかない。果たしてオバマ氏を応援している小浜市民のどれほどが共和党と民主党の政策の違いを理解しているのか疑問だ。
小浜市といえば北朝鮮拉致被害者・地村保志さんの故郷であり、同氏は小浜市職員として勤務している。外交問題で対北朝鮮政策を支持するから応援するというのなら解る。仮にであるが、オバマ氏が政策として北朝鮮融和路線を取るとしても小浜市は彼を支持するのだろうか?滅茶苦茶だ。

かつてタレント議員といえば、参議院にひと握り程しかいなかった。しかし現在は衆議院にも多数が当選し、さらには地方自治体の首長も圧倒的得票で当選する人間が多い。
いつから選挙は有名人人気投票に成り下がったのか?
福井県小浜市の脳天気なはしゃぎぶりを見ていると、この国の選挙レベルが理解できる。