月世界の描写のツッコミどころ

 21日にBSプレミアムでOAされた4Kリマスター版ウルトラセブン
35話・月世界の戦慄は、ザンパ星人と月怪獣ペテロが登場すると
いう月面を舞台にしたEPになっている。

 このEPの脚本は市川森一で13話のアイロス星人編に続きクラタ
隊長が登場して再びコンビを組むという形になるのだが、今回は
共に戦った描写はなく3年前に地球侵攻を企てたザンパ星人の宇宙
船団をヘルメス第3惑星の戦いで全滅させた事が語られるのみ。

 とはいえ星人の生き残りがクラタの部下・シラハマに擬態し2人
が組むのを待っていたという事で自らが開発した遠隔操作機を使い
暗躍し、計画を実行しようとするもののキリヤマとダンに正体を
見破られ失敗し射殺された後にペテロが出現するわけだが気にな
ったのが月世界での行動だ。

 このEPは68年6月で人類の月面着陸は翌年の69年7月だから月面
の情報は入っても、人類が月面を歩いた事がないため無重力状態で
の歩き方は再現されず普通に行動しているのが何とも気になる。

 ちなみにウルトラマンでは最終回の1つ前のキーラ編でQ星が
舞台になるのだがロケ地データを掲載してくれている光跡さん
のサイトによると、このEPは浅間山麓にある鬼押し出し園でロ
ケされたらしくQ星表面のゴツゴツした岩山がいかにもという雰
囲気になっており引力が少ないため科特隊員達は歩きにくそうな
演技をしていたのが印象的だった。

 とはいえペテロ編は低予算が宿命付けられている市川森一ー鈴木
俊継コンビによる作品なので月面のシーンを極力少なめにし、無重
力の演技も最初から無視して行ったのだろうと思われたのだった。

 もっとも月面のデータは‘月の夜は零下180度の厳寒地獄’という
話が出て来るわけで既に大気がない事か太陽の光が分かるし、こ
の要素が寒さに弱いセブンの苦戦を暗示しているのだから悪くは
ないと思う。

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