野茂英雄と石井浩郎を見た日本対キューバ戦

 今から20年前の今日89年6月5日に東京ドームで行われたアマチュア野球
の日本対キューバ戦を観戦し、野茂英雄や石井浩郎らを生で見る事が
できた。

 実は この日は理容の全国大会の東京地区予選である東京大会が青物
横丁の日産プラザで行われ私も参加していた。
 だいたい昼過ぎには競技を終えていたし残念ながら賞に入る可能性は
なかったため表彰式前のアトラクションが行われ始めた15:30に会場を後に
した。

 19:00ぐらいから蒲田で友人と会う約束をしていたので それまでどうやって
過ごそうかと思っていたら東京ドームでアマチュア野球の日本対キューバ
戦が行われているのを思い出した。
 確かプレーボールは15:00だから到着した頃は中盤だろうと考えて京浜
急行に飛び乗ったのだ。

 今回の日本対キューバ戦は これまで4試合を戦い日本が3勝を挙げ勝ち
越しを決めていた。
 投手陣が特に豪華で前年のソウル五輪の代表である野茂英雄や潮崎
哲也などがいた。

 東京ドームに到着すると4回終了時点でキューバが4-0とリードしていた。
 やはり負け越しているので最終戦はキューバが圧勝するのでは? などと
思いながら席に着くと日本は後にファイターズ入りする内山正博が4回から
投げていて4回に1点を失ったもののシュートを武器にキューバ打線を
抑えると、7回からは後にホークス入りする江口孝義が登板し8回まで無
失点に抑えた。

 打線はキューバの投手から点を取れそうな雰囲気がなかったが、 7回に
ランナー2人を置いて4番の石井浩郎が右中間の中段に叩き込む 3ランを
放って一気に1点差にして流れを戻すと9回表に1点を挙げて4-4に追い
付いた。

 そして9回裏から目玉の野茂英雄が登板した。
 後にトルネード投法と呼ばれる変則的なフォームから速球とフォークが
投げ込まれ、キューバ打線が打てないのだ。 

 プロ野球の試合と違い鳴り物がなく観客も決して多いとは言えず静かに
試合観戦といった趣だったが、石井の3ランと野茂の登板時には場内から
自然発生する歓声に包まれたのだった。

 残念ながら10回終了時点で帰らざるを得なくなり東京ドームを後にした。
 試合は12回にキューバがサヨナラ勝ちしたようだが、本来ならワンサイドに
なっても仕方ない内容だったのが石井の3ランで一気に面白くなり野茂まで
見る事ができたのだった。

 私が野茂英雄を生で見る事ができたのは これが最初で最後だった。 

 考えてみるとコンクールのできが今ひとつだったから入賞すら厳しいと
思って会場を出てドームに行けたのだった。
 だからコンクールのできがよかったら野茂を生で見られなかった可能性が
高い。

 ある意味 痛し痒しではあった。     

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