藤子・F・不二雄氏が亡くなって20年

 今から20年前の昨日96年9月23日にドラえもんやパーマン
などの作者:藤子・F・不二雄こと藤本弘氏が亡くなった日である。

 ご存知のように藤子不二雄は藤本弘と安孫子素雄の共同ペンネー
ムで安孫子素雄が怪物くんや魔太郎がくるなどブラックな作風だった
のに対し、藤本弘はドラえもんやパーマンにキテレツ大百科のような
SFファンタジー色の強い作風だったようだ。

 だから子供の頃に小学1年生など小学館の学年雑誌には氏の作品が
必ず連載されており、特にドラえもんは私が小1の70年に連載が始
まったわけだから必ず読んでいたし正直言って当時アニメ化されてい
たオバケのQ太郎よりも面白いと思っていたぐらい。

 ちなみに どこでもドアと並んで最も登場回数が多い ひみつ道具の
タケコプターは73年ぐらいまでヘリトンボと呼ばれていたのを知ら
ない世代が多くなったのも長く続いている証拠でもある。

 当時はドタバタのギャグマンガという雰囲気だったが中には重力ペ
ンキが出て来る あばら谷くん編のように、ひみつ道具のしっぺ返しも
受けずハッピーエンドで終わる話もあり個人的には この時に重力と
いう存在をビジュアル的に知ったのだった。

 先日アップした あやうしライオン仮面編や、のび太から押し付けら
れた膨大な宿題を手伝わせるために未来の自分を連れて来たものの
時間が経つにつれてボロボロになっているドラえもんだらけなどは
タイムラグを実感させるストーリーで大人になって読んでも面白い
と思うのだ。

 我々の世代はゴジラシリーズやウルトラなど特撮作品を多く見て
育ったわけだが、その中には難解なSF用語も入っていたわけで親
などに聞きながら理解するケースもあった。

‘百聞は一見に如かず’というようにSF用語をマンガで描いてくれ
たおかげでイメージが沸くケースはあるわけで、そういう意味では
藤本氏もウルトラなどと同様に我々をSFの世界に誘ってくれた存在
だったと思うのだ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
私の勝手な想像ですが (Bill McCreary)
2016-09-25 19:54:18
「オバケのQ太郎」は、Q太郎の葬式をしたエピソードとか、けっこうブラックな部分もあったじゃないですか。たぶんあのようなところは、安孫子のアイデアあるいは感性なのでしょうね。

>ヘリトンボ

懐かしいですね、これ。「タケコプター」のほうがいい、っていう指摘でもあったんでしょうね。

ところで、私がドラえもんの道具でいちばんほしいのが「もしもボックス」ですね。あれがあれば、すべて解決します(笑)。で、最近思ったのですが、今の子どもは電話ボックスなんてものになじみがないでしょうから、もしもボックスがいまひとつピンとこないところもあるかもですね。

>タイムラグを実感させるストーリーで大人になって読んでも面白い
と思うのだ。


昔の日本人の子どもは、タイムマシンというのは「ドラえもん」で知ったというところが多いでしょうね。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」」も、日本人の子どもにとってはあまりにおなじみすぎるネタ、というところかもです。
 
 
 
電話ボックスと車 (こーじ)
2016-09-25 23:03:25
>Bill McCreary様

 もしもボックスが海外になるとスーパーマンが変身する場所という事になりますし、タイムマシンも机の中にある存在が海外では車ですから日本と海外では感覚が違いますよね。

 ちなみにアニメの73年版ドラえもんではタケコプターがヘリとんぼでしたよ。

 オバQは本当の藤子不二雄共作ですからね。
 
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