負の連鎖に嵌った明治

明治、FW戦で優位に立てず京産大に敗戦。ラグビー大学選手権

 一昨日各地で行われたラグビー大学選手権の3回戦では対抗戦
4位の慶應がリーグ戦2位の流通経済に終了間際のT&Cで引き分
けに持ち込み抽選でベスト8進出を決めたのに対し、対抗戦3位の
明治は関西3位の京産大に22-26で敗れ3回戦で姿を消すという
明暗を分けた結果になった。

 試合は19-14とリードして前半を終えた明治だったが先週の
早明戦同様スクラムでペナルティを取られるなど修正できてなく、
後半に入ると55分に逆転された後の61分に相手ゴール前で得た
ペナルティでPGを決めリードするものの68分にノックオンから
のターンオーバーで逆転を許しての22-26だったのだ。

 問題なのは61分に相手ゴール前で得たペナルティで本来の明治
ならトライを狙って攻め込むはずがPG狙いで、対戦相手の京産大
ですら‘攻め込まれた方が嫌だったのでPG狙いで助かった’とい
う状況だった。

 これを見て思い出したのが前週の早明戦で京産大戦同様にスク
ラムでペナルティを取られるだけでなくペナルティトライまで喫
した終了間際に、ゴール前でペナルティを得たにも拘わらずPGを
狙わずにFW戦を挑んでモールパイルアップで試合終了という展開。

 つまり早明戦でPGを狙わずに負けたため‘とりあえずリードし
精神的に優位に立ちたかった’という思いから、京産大戦ではPG
狙いになってしまったのかと思ってしまう。

 大学選手権で明治がゴール前で貰ったペナルティでPGで追い付
いたものの、という展開は慶應相手に9-12から追い付くが引き分
けて両校優勝になったが抽選の結果 日本選手権進出ならなかった
85年度の決勝を思い出す。

 実はこの年の準決勝でライバルの早稲田が慶應相手にゴール前
でのペナルティを貰いながら、FW戦に自信を持っていた早稲田が
あえてPGを狙わずに15分以上スクラムで押しまくるものの押し切
れずに敗れたのだが明治はこの試合を見ていての決勝でのPG狙い
になったのかもしれない。

 学生スポーツは選手達のキャリアが浅いだけに勢いに乗ると凄
い力を見せるが、一旦負のスパイラルに嵌るとズルズル建て直せ
ないケースが多々あり今回の明治も負のスパイラルに嵌ったのだ
ろうと思ってしまう。

 今年の明治は慶應相手に終了間際の大逆転で勝つなど面白い
チームだっただけに、せめてベスト4に入って年越しはして欲し
かった。

 

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