スタッフの世代交代が始まっていたセブン

 11月14日にOAされたウルトラセブン34話・蒸発都市を最後に
円谷一監督はウルトラシリーズの監督を終えたし、36話・必殺の
0,1秒を最後に野長瀬三摩地監督もウルトラマン80で復活するま
でウルトラシリーズの監督をしていない。

 ウルトラQから始まる第1期ウルトラではウルトラQの監督をし
たのはTBSから円谷一・中川晴之助・飯島敏宏が、東宝から梶田興
治・野長瀬三摩地、そして円谷プロ上がりの満田かずほの6人。

 もっとも梶田監督は前半のみで途中から野長瀬監督が東宝枠で
監督をしているのだが続くウルトラマンは円谷一・飯島敏宏・野
長瀬三摩地・満田かずほが引き続き担当し、新たにTBSから実相
寺昭雄と樋口祐三に円谷から鈴木俊継が加わり7人の監督で回し
ていた。

 ところがセブンでは放送開始当初は飯島敏宏が不在で実相寺昭
雄も2クール目から不在になり、円谷プロ上がりの満田かずほと鈴
木俊継が14話づつ担当し円谷
一・野長瀬三摩地がサポートする形
になっている。

 これは円谷英二が‘セブンは円谷プロ出身の監督でやろう’と語っ
ての事だったようで、野長瀬監督は同時期に制作されたマイティ
ジャック前半のメイン監督を務めているし3クール目に満田監督が
2話のみだったのもマイティジャックを2話監督しているという事
なのだろう。

 だからかQとウルトラマンで1話と最終回を担当するだけでなく
前後編のゴモラ編も監督した円谷一が、セブンでは1話こそ担当し
たものの最初の前後編のキングジョー編や最終回は満田かずほが
担当したのが象徴的で監督の世代交代という形なのか。

 ちなみにQからセブンのメインライター・金城哲夫もQで12/28、
ウルトラマンで14/39だったのがセブンでは15/49で1クール目が
8話・2クール目が4話担当しているのに対し、3クール目は蒸発都
市の1話のみというのもマイティジャックに携わって重心を移して
いたというのが分かる。

 つまりウルトラシリーズでは3作目のセブンから、スタッフの
世代交代が始まっていたという事なのだろう。

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