ものずき烏の無味乾燥?文

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植草甚一:(コミック・ワールド)

2005-05-21 | 書籍 の 紹介

植草甚一『ぼくがすきな外国の変った漫画家たち』

 植草甚一の本のタイトルは、やたらと長いのが特徴であり、それが他の本と分け隔て、書店で一度は手にとってみることになっていたようだ。しかし、購入するのはファンに限られていた。
 わたしが、植草甚一の名前を知ったのはSJ(スイング・ジャーナル)の誌上である。他のジャズ評論家とは、明らかに違う観点から評論したり、コラムを発表したりしていた。この『ぼくがすきな外国の変った漫画家たち』は、わたしが最初に手にした植草甚一の単行本となった。ジャズではないが、海外の漫画をみる視点が同じではなかったかと今にして思う。
 後、この本を刊行した青土社の月刊誌(「ユリイカ」詩と評論)を定期購読するという、ある意味では無駄な消費に走らせたのも、この本がきっかけだったのかも知れない。
植草甚一『ぼくがすきな外国の変った漫画家たち』 
                                       青土社 1971/12/05



 これは、イラストレータとして「ユリイカ」に連載したものなのであろう。コラムニスト、映画評論家、中間小説評論家、ジャズ評論家、コラージュ作家...すべてでもあるし、どれでもない。没後20年をすぎても、今だに捕らえどころのない植草甚一なのである。

2005/05/21 ものずき烏
(参考)
2005-05-22 植草甚一:(ブック・ランド)
2005-06-02 植草甚一:(自叙伝)


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