植草甚一『ぼくがすきな外国の変った漫画家たち』
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わたしが、植草甚一の名前を知ったのはSJ(スイング・ジャーナル)の誌上である。他のジャズ評論家とは、明らかに違う観点から評論したり、コラムを発表したりしていた。この『ぼくがすきな外国の変った漫画家たち』は、わたしが最初に手にした植草甚一の単行本となった。ジャズではないが、海外の漫画をみる視点が同じではなかったかと今にして思う。
後、この本を刊行した青土社の月刊誌(「ユリイカ」詩と評論)を定期購読するという、ある意味では無駄な消費に走らせたのも、この本がきっかけだったのかも知れない。
植草甚一『ぼくがすきな外国の変った漫画家たち』 青土社 1971/12/05
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これは、イラストレータとして「ユリイカ」に連載したものなのであろう。コラムニスト、映画評論家、中間小説評論家、ジャズ評論家、コラージュ作家...すべてでもあるし、どれでもない。没後20年をすぎても、今だに捕らえどころのない植草甚一なのである。
2005/05/21 ものずき烏 記
(参考)
2005-05-22 植草甚一:(ブック・ランド)
2005-06-02 植草甚一:(自叙伝)