BROWN RICE: Don Cherry
ネイテブ・アメリカンのトランペッター、ドン・チェリーのアルバムである。デビューはオーネット・コールマンとフリー・ジャズをやっていたそうだが、あまり聴いていない。聴いているのは、エド・ブラックウェルと2人だけで演奏したBYGのムー(Mu )以降である。
わたしのコレクションでは、ムー以前の物としてはペデンスキーのアクションがあるが、あまり興味を持てないでいる。
ブラウン・ライスはJCOAの相対性組曲の次に並んでいる。この後続はオールド・アンド・ニュー・ドリームとかリーダー・アルバムがあって、最後がアール・デコとなっていて、ドン・チェリーの晩年が充実していることになる。なぜか、このブラウン・ライスが好きなのである。
ドラマーはビリー・ヒギンズで、いつも一緒のエド・ブラックウェルではない。
ブラックウェルの皮を弛ませたような音を奏でるドラミングも面白いが、ヒギンズはどちらかといえば主流派のドラマーである。チャーリー・ヘイデンが、ミンガス風に重低音の不気味なベースを奏で、テナーがフリーで喚いている。ボーカルは何語で歌っているか判らない。欧米語ではなさそうで、わたしにとって完全に楽器と化している。そこに民族音楽的なドン・チェリーのラッパが歌い上げる。
ジャケットのデザインも好きである。奥さん(Moki )の手芸品だそうで、横尾忠則のイラストを想わせるように印度風。インディカの玄米(Brown Rice )を手のひらに持つのは、お釈迦様なのだろう......ね。
"Brown Rice" EMI(ITA)3C_064-18107
Don Cherry (tp), Charlie Haden (b), Billy Higgins (ds),
Frank Lowe (ts), Ricky Cherry (p), Bunchie Fox (e.bongo),
Verna Gillis (vo), Hakim Jamil (b), Moki Cherry(tambourra) 1975
Brown Rice / Malkauns
Chenrezig / Degi-Degi
投稿済み・準備中を含め アルバム・ジャケット一覧 を用意しました。
2005/03/31 ものずき烏 記
テンプレートをカスタムとし、カウンタ#4(Startは54)をホーム・ページより転用した。
(参考)
2005-05-02 ドン・チェリー:ホーム・ボーイ
2005-05-03 ドン・チェリー:アール・デコ
2005-05-04 ドン・チェリー:相対性組曲