想い人ブログ

詩人のこころのように綴っていきたい・・・

数分の恋

2017-07-16 22:01:53 | 想いごと
最近、土日のほとんどが東京での研修になりました。
そういうわけで、昨日と今日で東京に2往復したのですが、

東京での研修では、日本でも有名な神社傍の先生のマンションで行います。

縁起がいいので、いつもその神社で研修前の時間を過ごすのですが、
昨日は、暑さの中、日よけのある椅子に座って神社をボーッと見ていたら、

「すみません〜、写真撮ってください」と女性に声をかけられました。

誰なのかなと思ったら、
黒髪のロングヘアで水色のワンピースを爽やかに着こなした清楚な女性でした。
しゃべっているうちに、すぐに中国人であることが分かりました。

なんというか、天真爛漫に写真に写る彼女を見ていたら眩しくなりました。

そして、喋りながら、「ここは有名な神社なんですよ」と言ったら、
「知らなかったです、じゃあ、もう一度、こちらで撮ってください」と言われて、

その女性は、なぜか神社を向いて、僕に対して後ろ向きに写真に写りました。

僕も、サービス旺盛なので、スマートフォンを縦にしたり横にしたりして写してあげました。

その後、研修まで、あと10分ぐらいだったのですが、しばらくその女性と身の上話をしました。

その女性は中国の大学で日本語教師をしているようで、
舞台で活躍してる中国人をサポートするために日本に来ているようでした。
それをスマートフォンで写真を見せてくれました。
また、僕より一歳年上で、息子さんもいるとのことでした。

旦那さんのことは聞きませんでしたが、なんとなく影が薄い感じがしました。

子ども心のある、純真な女性で良い方だなと思いましたが、
あくまで一期一会ですし、研修の時間が差し迫ってきたので、
「すみません、じゃあ」と言って、その場を後にしました…

僕は、かなり警戒心が強い方なのですが、
ほんのわずかの時間にその女性とお話をして何か心打たれるものがありました。

なんだろうな、その女性には、哀しみや憂いなんかもあるような気がしました。
それを少女のように明るく振る舞うことでカバーしているように思いました。

見ず知らずの人をすぐに信じるのは良くないこととは分かっているものの、
なんとなく、昨日のことが心に残っています…

その女性は幸せなのかな、なんて余計なお世話を思いました。

人というものは不思議なものですね。
そうやって、ほんの数分の会話で心が繋がり、もう二度と会わない人もいるのですものね。

これからその女性が幸せであることを心より祈って、確かにそうであることを願っています…