2008 04 06(日)
人気キャラクター“彦ニャン”で有名になった彦根市での昼食が終わって、再び東名高速を走って目的地の京都市へ・・・。
京都での最初の桜見物は伏見の“城南宮”です。
城南宮の周辺は慶応4年(1868年)1月に勃発した“鳥羽伏見の戦”の戦場になった場所ですが、今ではその名残は見当たりません。
説明書では平安遷都(794年)のとき国の守護神として創建された歴史と由緒ある神社ですが、最近社殿を総建て替えしたらしく新しい明るい雰囲気の神社です。
城南宮専用のP場で観光バスを降り、正面の赤鳥居から境内へ・・・。
右手の手水舎に足を止め名水・菊水若水で手と口をすすぎ、身と心を清めます。(伏見は名水の里。)
本殿を中心にコの字形に並んだ社殿の中央に能舞台のような拝殿(舞殿を兼ねる)が建っています。
その拝殿から前殿を覗いてみました。 古(いにしえ)に戻ったような錯覚がしました。(イニシエーションではありません。)
変形入母屋造りの前殿の奥に、流れ造りの本殿が控えています。
本殿には国常立尊・八千矛神(大国主命)・神功皇后をお祀りしているそうです。
方位除と建築の神様でもありますし、この城南宮は熊野詣の出立地でしたので旅行安全の神社でもあります。
前殿(祈祷殿)の内部では宮司が祝詞(のりと)を奏上しナニやら儀式のようでした。
平安人風の一対の人形がユニークな前殿です。
美人そうな巫女様が左右に侍っていました。 始終この姿勢ですので美しいお顔が撮れません・・・残念!
“城南宮”の建築物は全て平安時代後期の様式に統一され、優雅な平安朝のたたずまいを見せていました。
コの字形社殿の外側を取り巻くように平安の庭園(楽水苑)が配置されています。
神社の庭園とは思えない明るさの庭に入場します。
ヤシオツツジが鮮やかに咲き誇って人目を引いていました。
暗い木陰に咲いた薄紅色の椿の花・・・。 ヤブツバキでしょうか?可憐な佇まいを見せていました。
平安朝様式の庭園には清らかな小川(遣水やりみず せせらぎ)が流れていました。
このせせらぎの水に盃を浮かべて歌人が和歌を詠み、短冊にしたためてから酒盃を飲み干す“曲水の宴”は4月29日・11月3日に行われるそうです。
白拍子の舞姿も披露され平安貴族の優雅な遊びが再現されると云います。
“曲水の宴”では鴛鴦(おしどり)姿の小船の背に盃ですが、今日は赤い椿の花が流れてきました。 なんだか、椿三十郎のワンシーンですね。
“城南宮”の平安の庭を後にして、隣接する桃山庭園(城南離宮の庭)に入ると満開の桜木が沢山見えてきます。
見事な枝垂れ桜に皆さんウットリと・・・。
明るい庭園に美しい彩の桜花で気分も爽快!
比較的に若い桜木が多かったようです。
花も女性も畳も若く新しいほうがBETTERって大きな声で云っちゃだめですよ・・・。
咲き乱れる桜の下で綺麗なバスガイドさんを携帯電話で写してる添乗員さんです。
庭園の茶室(楽水軒)では気持ち良さそうに雪見障子を開け放って茶席が設けられていました。 可愛い巫女様が亭主役を務め、外まで抹茶の香りが漂ってきました。
次回は伏見・寺田屋と黄桜酒造の巻。
2008 04 16(水)記。 前橋市 花曇りの 最高気温23℃
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