3月24日(土) 桃の花を観に遥々と遠征しました。
出かけた先は茨城県の古河市。 位置は関東のど真ん中!
地の利から昔しは、古河は徳川譜代大名が治めた日光・奥州街道の要衝の土地です。
朝の10時に古河市総合公園に到着です。
この古河市総合公園で「古河桃まつり」が開催中。
公共施設なのに駐車場代500円ちゃっかりと取られました。
総合公園ゲートまでの遊歩道の途中には有名な?碑が・・・。
この石碑は古河市総合公園が2003年9月18日に第3回「文化環境の保護と管理に関するメリナ・メルクーリ賞」(主催ユネスコ/ギリシャ)を受賞した記念で建てたそうです。
メリナ・メルクーリって何所かで聞いた名前と思ったら、40年ほど前に「日曜はダメよ」の歌で世界的ヒットしたギリシャの女性歌手でした。
歌手のあとで国会議員と国務大臣になって活躍したそうですね。
古河市総合公園入口周辺は既に桃花が満開!!
なぜか鯉のぼりまでが大空に泳いでいました。
でも、桃の花に鯉のぼりって意外と良く似合いますね。
総合公園ゲートから入ると左手の御所沼の脇で珍しい大道芸の開陳です。
最近ではめったにお目に掛らなくなった“がまの油売り”!!
「サア サア~ お立ち会い、ご用とお急ぎでない方は、ゆっくりと聞いておいでよ見ておいで。 遠目・山越・傘の内~~。サァテ、ガマと云ってもただのガマとガマが違うよ。手前のガマは四六のガマだ、~~」って昔し懐かしい口上です。
「一枚が二枚、二枚が四枚、~~ フッと散らせば、春は三月筑波山落花の吹雪とござい! 」って刀で細かく切った紙を扇子で舞い上げて紙吹雪の演出。
堂に入った大道芸もここまで演じれば一級品、古河市の桃まつりは期待出来そうですね。
“がまの油売り”芸を見物してから桃花観賞に桃林へブラブラとお散歩です。
この古河市総合公園には約2000本の桃の木が植えられているそうです。
古河の桃林の歴史は古く、江戸初期に古河藩(16万石)藩主・土井利勝の命により、江戸市中で捨てられていた桃の種を拾い集めて木材利用と食用と観賞の為、この地に埋めて育てたそうです。(桃栗3年柿8年と桃の生長が早いのも助かりますね。)
ゴミの収集と植林を兼ねたエコロジーの先駆です。 江戸の先人たちはエライ!!
ただ、食用の桃は明治時代に外来種との交配で作られるまでは小さくて不味かったようです。
木材と食用と花なら梅の木の方が良かったのではと、当時から不思議がられていました。
鮮やかなピンクの桃花の中に白いコブシの花も咲いていましたし、薄っすらと黄色く色着いた菜の花も桃花を引き立てていました。
江戸期・天保年間(1764~1780年)に桃の植え替えを期に、桃の花見名所として知られるようになったそうです。
江戸時代末期に炭素病(炭疽病とは違う)で古河の桃林は全滅しましたが、また明治初期に植えられて見事に復活しました。
明治時代からは東京から花桃見物の臨時列車が出た程の賑わいでした。
第二次世界大戦では食料増産のため桃林は麦畑や田圃に変えられましたが、昭和48年に総合公園つくりが始まり、49年に花桃の林が作られました。
古河市総合公園の現在の桃林は花桃で果実は食用にならないそうです。
眼に鮮やかな花桃の観賞に古河市へ行かれては如何でしょうか。
2007 03 27(火)記。 前橋市 最高気温13℃
3月27日 さくらの日 (3さ×9く=27)
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