2017 09 09(土)
前回に掲載の須田貝ダムに引続き、利根川最上流の奥利根地区に造られたダムを見学。
利根川水系の一つの楢俣川を堰き止めて建設された巨大な奈良俣ダム(平3年竣工)、ダム壁は岩石を積み上げる方式のロックフィルダム。
ピラミッド状に積まれた岩石の眩しいまでの白さが特徴な美しいダムです。(本当は画像よりもっと白いです)
奈良俣ダム擁壁直下の「不流左岸広場」からの画像。 右隅は奈良俣発電所(立軸フランシス型水車 認可最大出力12800KW)の一部。
ダムが満水時に緊急放水するための洪水吐(こうずいばき)と呼ばれる施設。 右上の円型建物はUFOかも・・・?
利根川の本流は左端の矢木沢ダム方面です。 右上の山は尾瀬ヶ原の燧ケ岳(2356m)など群馬・福島・新潟県境の山々。
上画像の下部の洞元湖は須田貝ダムで出来たダム湖。 右下には秘湯の湯の小屋温泉もあります。
ダム下部から車を走らせて奈良俣ダムの上部へ・・・大きな岩は「奈良俣ダム」の建設記念碑、後方は水門開閉のローラゲ-ト。
ローラゲート付近から見た波穏やかな“ならまた湖”。
「尾瀬の峰々を背景とした四季折々の美しい景観、利根川上下流交流会」が評価され、平成17年3月16日「ダム湖百選」に認定。
型式・ロックフィルダム。堤高158m。堤頂長520m。堤頂巾14m。堤体積1310㎡天端標高EL896m。集水面積 95.4K㎡。 地質 粗粒花崗岩。
ダムサイトに展示された巨大なタイヤ、材料運搬に使用した80トン積載のダンプ用タイヤ。 下のダンプは58トンですから、これ以上に巨大な車両です。
展示されたタイヤの直径は2.5mほどかと思いました。
「奈良俣ダム」建設記念碑奥に建つUFO型「ヒルトップ奈良俣」へ・・・。
「ヒルトップ奈良俣」の二階は無料展望室。 カーブした壁面には奥利根の自然や野鳥生物などの説明パネル。
二階の展望室から望む奈良俣ダムとならまた湖。紅葉には早いので左岸広場には車も観光客も少ないです。
「ヒルトップ奈良俣」裏のサービスセンターでは奥利根藤原地区の伝説に由来する天狗のような守り神「大利根仙人」が真赤な顔でお出迎え・・・。
奈良俣サービスセンター喫茶室で昼食に“ダムカレー”(750円)。 ダムの「洪水吐」から放流しているように見えませんか?
ロックフィル型式の奈良俣ダム堤頂から下流が遠望。
「洪水吐」から下流域を眺めます。 広大な面積のロックフィル擁壁の雑草を刈り取る作業員、ご苦労様です!
ロックフィルダムを象徴するように堤頂道路の両脇には大きな自然石が柵代りに並べられています。
奈良俣ダム湖畔に見える建屋はダム管理棟でしょうか・・・?
奈良俣ダムからの帰路に立ち寄ったのは「藤原ダム」、「奥利根ゆけむり街道」(県道63号線)から遠望する藤原ダムサイト。
藤原ダムの堤長は230m、高さ95m。ダムの上を「奥利根ゆけむり街道(県道63号線)が通過る整備された道路。
昭和27年から建設し昭和32年完成の重力式コンクリートダム型式の藤原ダム。
中央部の「洪水吐」の上には放水用クレストゲートが据え付けられています。 下の建物は発電所関係かも・・・?
下から見た藤原ダム。(みなかみ町からの拝借画像)
利根川本流を堰き止めて造られた人造湖の藤原ダム湖。 紅葉狩りの名所でもあります。
「藤原ダム」の表示棒。後方の湖水に立ち上がっているのは表面取水設備。 対岸の岸壁を削って通された旧「奥利根ゆけむり街道」。
下画像中央に見えるのは「立岩」と呼ばれる巨大な岩盤。 右から2峰目の頂上にご注目・・・。
山頂に設置されているのは東京電力(株)玉原ダム揚水式水力発電所のサージタンク、凄い危険な場所に大型タンクを設置するものです。
上右画像 「立岩」に連なる岩壁には幾つかの発電設備、湖面に浮かぶのは湖水温度計測装置なのだそうです。
千葉県銚子市の利根川河口から267Kmに位置する藤原ダム。
利根川の本流は藤原ダムと矢木沢ダムの更に上流の大清水山(標高1834m)に源を発し、河口からは322Kmの距離があります。
東京京浜地区の水ガメである奥利根のダム群を感謝を込めて訪ねてみては如何でしょうか・・・。
ダム参考資料 「絵付きダム用語解説集」
http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kasen/yougo_kaisetu.html#c05
2017 11 17(金)記。 前橋市 最高気温 12.5℃ 最低気温 2.3℃
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