3匹の子豚との日々 =DIAS CON MIS TRES CERDITOS=

スペインSpainのサラマンカSalamancaのラ・アルベルカLa Albercaから不定期につづります。

宿命・・・

2011-11-18 08:54:23 | Hymne a l'amour
先日の記事、「この数日の出来事。」 を読んで
たくさんの方々がコメントやメッセージを寄せて
くださいました。
本当に、ありがとうございます。

この数日、仕事関係の方を中心に連絡をして
いて、メールがきたり電話で話したりしながら、
いろいろなことを思い出していました。

私達の出会いは、本当に偶然でした。
というか、運命的、いえ、宿命的でした・・・。
1998年10月26日夜、私は日本へ行った
友人を出迎えるため、空港にいました。

飛行機が1時間くらい遅れていて、たまたま
知り合いを見つけたので、挨拶しようと近づいて
いったら、その知り合いと彼は話していました。

なんか変なおじさんが、いるな、という印象。

そしてその10日ほど後、11月5日にまた、
空港で会いました。
その頃私は、日本人観光客の空港送迎の
アルバイトをしていて、週に1,2度空港へ
行っていましたが、同じ人にまた出会う偶然に
びっくりでした。

一緒にバスで市内に戻る途中、話していて、
彼がMacintoshで雑誌編集ができる人を探して
いる、って言ったのには本当に驚きました。

私は日本で企画会社で、Macを使って企画・
編集・グラフィックデザインのアシスタントの
ようなことをしていたので・・・。
ちょうど、私も仕事を探していたので、とりあえず
彼の仕事を手伝うことにしました。


11月12日の光のシャワー

お互いいろいろあった末、いつの頃からか、
一緒に暮らし始め、子供が生まれ・・・、
結婚しました。

今年、彼と出会って、13年経ち、14年めに
入った、先日の10月26日は、私が彼の今の
病状を確認するために、サラマンカの主治医の
ところへ行きました。

なんとなく、その日から、全てが怒涛のように
動き出したような気がするんです。

今年の11月5日は特になにも大きなことは
ありませんでしたが、去年の11月5日には
私達がラ・アルベルカに引っ越してくるきっかけ
となる事件がおこりました。

彼は日蓮正宗の信徒なのですが、その関係の
友人から教えていただいた49日の法要日が
12月25日。

実は、この12月25日は、私達がマドリッドの
お寺で結婚式を行った日なんです。

なんだか、まるで全てがプログラミングされて
いたような気がしてなりません。
宿命には、逆らえない、っていうことでしょうか・・・。

私達にはというか、彼には人生を締めくくるための
13年間が与えられていて、その13年をどう過ごすか
が試されていたんじゃないか・・・って感じました。
と同時に、この13年の間に私がどこまで成長するか
が試されていたんじゃないか・・・。
恐らく両方なのだと思います・・・。

それともう一つ、対立を乗り越えて和解し、
お互いの存在を尊重しあって、助け合って生きる、
という長期間にわたる、試験を受けていたんじゃないか
って、なんとなく思うんです。

お互いにその試験に合格したのかどうかは、今の
私にはよく分かりません。



11月13日の夜明け

火葬の直前、棺で眠っている彼を見たとき、
白いレースの服を着ていて、まるで天使みたい
思ったので、彼はきっと本来の姿に戻ったんだろう
な・・・って感じるんですよねぇ~。

不自由な肉体から離れて、自由を取り戻して、
きっと伸び伸びしてるんじゃないかと思います。

彼の足の痛みが出だして、部屋に閉じこもりがちになる
直前に書いた私のブログ記事。
「光と影と不死鳥と虹の環」

この日が2人で普通に散歩した最後の日でした。

この日の午後か翌日に、ちょっとしたことで、口論となり、
彼が私に、「放っておいてくれ!もう構わないで!」と
言って、「じゃぁ、放っておいてあげる」と、テラスで話して
いたので、ちょっと頭を冷やしたらいいんじゃないかと、
入り口の鍵をかけたら、激怒して、ドアをどんどん叩いて
ガラスが割れそうなので、鍵を開けたら、私のことを
殴ろうと手を振り下ろそうとしたのと、ほぼ同時に、転び
かけ、バランスをとろうとして足に無理がかかったのか、
彼の足の痛みが始まったんです。。。

その前にも同じような事があったときには、彼は、隣の
家からバールを借りてきて、鍵を壊してドアを自分で
開けたことがあったんですよね。

私には、何故彼がそこまで激怒したりするのか、今でも
よく分からないのですけれど・・・。
子供の頃の何かトラウマでもあるんでしょうか?
それとも前世記憶が何か残っているのかも。。。

13年間、本当にいろいろな事が、ありました。
また少しずつ、書いていきたいな、って思っています。

悲しいけれど、悲しくない、今はそんな感じです。



11月13日の朝日


気になるブログのリンク紹介

◆mintteeさんの、【13の意味】【武士の剣】

◆ルナ☆さんの、【飛び立つ】

◆しずくさんの、【決定したこと】【新しい流れが始まった】


本宅ブログの方に書いた記事に書かれていた
kumiさんのコメントに、「13日に天界の扉が開いた」
ってあったのですが、やっぱり、彼は、天使として
空に戻ったんだろうな・・・って、確信できました。
ありがとう、kumiさん。

そして、彼の生涯を考えたときに、ヴィム・ヴェンダーの
「ベルリン・天使の詩」の映画が、頭をよぎるのです。
彼は、本当は天使だった・・・人間になって私と出会った、
人間時代の最後の13年間私と一緒に過ごした・・・
そういうことだったんじゃないかな・・・って。
ちょっと、妄想入り過ぎですけれど・・・(笑)

11月12日(土)の夕方の光のシャワーは、
4時過ぎから6時近くまで、2時間くらいずっと
見えていました。
ヤコブの梯子って前に聞いたのですが、
天使の梯子とも言うんですね!

病院の先生から14日朝6時15分に亡くなった、って
聞いたんですけれど、なんとなく、私は、13日から
14日に変わるあたりで、もう亡くなっていたんじゃないかな
って、そんな気がするんですよね。

というか12日の光のシャワーの時に、一度召されて、
その後、最後の時間を過ごすために、戻ってきたんじゃ
ないか・・・って。。。


17/11/2011
晴れ

明日18日はしし座流星群の最大。。。

10.22
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2 コメント

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Unknown (tomoki)
2011-11-18 20:42:26
自分のほうが動揺してた気がします・・・;
安心しました。これからはもっと近くになれたんですね。
Unknown (mari t)
2011-11-19 00:16:12
天使と一緒に13年間すごすことができたんですね。それはとても素敵なことだったと思います。宿命って一言で片付けるには有り余る出来事がいろいろ重なってそしてお二人とお子さん達の人生が形作られていったんですね。
私もママ友の一人だった人が最近音沙汰ないなあと思っていたらいきなりなくなっていたんです。本当にびっくり。病気ではなく心筋梗塞だったのですが・・15歳と12歳、うちと同じ年の女の子二人を残して。。いろいろ考える日々です。。ひろみさん お体ご自愛くださいね。周りのお友達に甘えてがんばりすぎないように。

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