JEC狭山福音教会(大阪狭山市)の聖書・キリスト教・例話コラム

大阪狭山市にあるJEC狭山福音教会(プロテスタントキリスト教会)の牧会スタッフによる聖書・キリスト教・例話コラム。

メッセージコラム#180504-1(川崎 豊信師)

2018-05-04 21:14:20 | キリスト教

人生を刑務所にささげた女性

  メキシコのティファナにあるラメサ刑務所で暴動が起こった。数千人の受刑者が警察と衝突し、ビンや岩が飛び交ったのだ。警察官は機関銃で威嚇した。

  その時である。70代の白人女性が、両手をあげて戦闘の真ん中に入って来た。すると暴動は止み、刑務所は静けさを取り戻したのだ。

 この女性はメアリーブレナーといい、LAの高級地で育った。もとセレブでかなり派手な人生を送っていた。しかしある時にキリストと出会った。そして人生が180度変わったと言う。

  彼女は、現在はシスターアントニオと呼ばれている。シスターの恰好をして、刑務所の隣の敷地に住む。

 25年前にこの刑務所、つまり殺人犯、窃盗犯、麻薬中毒者たちと共に生活を始めたのだ。

 彼女は囚人たちの為に身をささげ、日夜怪我を直したり、メガネや薬を工面してあげたり、

家族を気遣ったり、体を洗ってあげ、時には埋葬までするのであった。

  彼女は言う。「彼らを愛していても、犯罪を大目に見ているわけではありません。間違いに

気付く必要があるし、彼らは犯罪の結果を見なければなりません。彼ら全員は私のメッセージを聞いています。」

 彼女は囚人たちを「息子」と呼んでいる。

 彼女は刑務所に住んでいるが、彼女の心に刑務所が住んではいない。彼女の中にあるエネルギー、歓び、希望を誰もが感じている。

 彼女はインタビューに答えて言っている。

「これは私の召しなのです。世界のどの場所に移り住んでもいいと言われても、やっぱりこの場所を選びます。」

 Bill White, Paramount, California; source: "Antonia's Mission," Readers Digest (June 2004)