ある医療系大学長のつぼやき

鈴鹿医療科学大学学長、前国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog

何度見ても衝撃的な日本のお家芸の論文数カーブ(国大協報告書草案18)

2014年07月12日 | 高等教育

 今回は、各学術分野別の論文数の推移を、論文絶対数および人口当り論文数で列挙していきます。日本の「強み」「弱み」を知ることが目的だったのですが、前回のブログで、日本はすべての学術分野で弱くなっており、すでに効果的な「選択と集中」ができるような状況にはないことをお話ししましたが、今回の検討でも、同じ感想を持ちました。

 特に、日本のお家芸と言われた「物理・化学・物質科学」分野の論文数が、2004年の国立大学法人化を契機に、明確に減少しているカーブは、何度見ても衝撃的です。もう、そんなカーブを見せられても慣れっこになって、何も感じない人もいるかもしれませんが・・・。

 そして、韓国、台湾、中国などの新興国が、日本が過去に優位性を保っていた産業競争力を凌駕したことについて、技術の流出や経営戦略の失敗が原因であると言われていますが、今回の分析結果から、彼らは一朝一夕に日本を抜き去ったのではなく、大学の研究力を高めてその分野の学術論文数を増やすという正攻法でもって、日本を抜き去ったことがわかります。

 日本人はもっと謙虚になるべきだと思いました。

***************************************************************

3)日本と海外の分野別論文数の推移

 日本および海外諸国における、各学術分野別の論文数(絶対数および人口当り)の推移を図85~図102に示した。なお、論文数は3年移動平均値で示してあり、例えば2000年の論文数とは、1999年~2001年の平均値である。

 情報・エンジニアリング以外の分野では2000年~2012年の推移を示したが、情報分野(computer science)の論文数がトムソン・ロイター側の学術雑誌の分類変更によると考えられる階段状の減少が2006年から2007年にかけて見られるので、情報・エンジニアリング分野の論文数については、2008年以降の3年移動平均値で示した。

 

 臨床医学分野については、論文絶対数(図85)では米国の強さが目立つ。日本は5位につけており、緩徐な増加傾向を示している。しかし、人口当り論文数(図86)では、日本は先進国中最低となっており、また、台湾や韓国よりも少ない。

 

 薬・バイオ分野(図87、図88)についても臨床医学と同様の傾向である。

 

 情報・エンジニアリング分野では、論文絶対数(図89)では中国の躍進が目覚ましく、アメリカをすでに追い越している。日本の順位は7位であり、人口が5千万人しかいない韓国に、すでに絶対数で追い抜かれている。なお、情報分野(computer science)だけに限ると、日本は11位であり、韓国はもちろん、人口が2300万人しかいない台湾にも追い抜かれている。

 情報・エンジニアリング分野の人口当りの論文数では、台湾の健闘ぶりが目立つが、日本は、他の多くの国とは一線を画す形で低い値である。

 

 物理・化学・物質科学分野では、論文絶対数は中国の躍進が目覚ましく、すでに米国を上回っている。日本は、この分野では過去に強みをもっていたが、2004年以降明確に論文数が減少し、現在4位となっている。人口当り論文数でも、2004年以降その順位を大幅に下げている。ただし、米国はこの分野は比較的弱い部分であり、日本よりも低い順位となっている。

 

 

 

 農林水環境分野では、論文絶対数では米国が1位、中国が2位であり、日本は8位となっている。人口当り論文数ではニュージーランドが健闘し、日本は先進国中最下位である。

 

 

 

 地球・宇宙分野では論文絶対数では米国が1位、中国が2位、日本は8位、人口当り論文数では日本は、最下位ではなく韓国よりも上の順位となっている。

 

 数学分野では、論文絶対数では中国が米国に追いつき、追い越している。日本は7位である。人口当り論文数では、日本は他の諸国よりも一線を画して低い値であり、韓国にも引き離されている。

 

 社会科学分野では、論文絶対数については、米国、イギリスが多く、中国は8位にとどまっている。日本は15位であり、人口が2300万人の台湾よりも少ない。人口当り論文数では、日本は韓国よりも少なくなっている。

 

 複合分野では、日本も海外諸国と同様に増加傾向にあるが、論文絶対数では5位、人口当り論文数では、韓国よりも上回っているが、低い順位である。

 

 図103、図104に、日本および全世界の各学術分野別の論文数の推移を示した。日本の場合、メジャーな存在であった「物理・化学・物質科学」の論文数が2004年以降、顕著に減少していることがわかる。また、薬・バイオについても、減少しつつある。一方臨床医学については、最近やや増加傾向にある。

 他の分野については、情報・エンジニアリングについては停滞~減少傾向、それ以外の分野については増加傾向にあるものの、図104に示す海外の論文数の増加率に比較してわずかであり、その差は拡大し続けている。

 

<含意>

 各学術分野の論文数の推移を日本と海外諸国で比較検討したが、いずれの分野においても、日本の凋落ぶりが目立つ。特に、日本の「強み」であった「物理・化学・物質科学」の論文数が2004年という国立大学が法人化された年に一致して明確に減少に転じているカーブは、衝撃的である。

 他の分野においても、停滞~減少している分野が多く、また、多少増加傾向にある分野もあるが、海外諸国の増加率に比較すると微々たるものであり、海外と日本との差は広がる一方である。

 

 過去に日本が優位性を保っていた産業競争力が、韓国、台湾、中国などの新興国に追い抜かれていることについて、日本の技術の流出や、経営戦略の失敗などがその理由として挙げられているが、学術分野別の論文数の推移をみると、新興国は一朝一夕に日本を凌駕したのではなく、大学の研究力を高めるという正攻法によって、日本を抜き去ったことがわかる。例えば、韓国や台湾という、日本よりもはるかに人口の少ない国における情報・エンジニアリング分野の学術論文数は、絶対数で日本と同等もしくは多いわけであるから、日本のこの分野の関連産業が両国に負けることは当然であると思われる

 「選択と集中」(重点化)よりも、日本の研究力、あるいはイノベーション力の”底力”を高める抜本的な対策を今すぐに取らない限り、日本は二度と再起できない国家になってしまう可能性がある。

 

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国別のカウントの仕方は? (arisawa)
2014-07-12 22:19:32
下の科学技術政策研究所の資料、21ページ、論文数シェアの時系列変化によると、2000年から2008年にかけてシェアを拡大したのは中国だけで、米国、日本といった先進国はいずれもシェアが減少しています。この調査は、国際共著論文の場合に、整数カウント法ないし分数カウント法で比較したものです。
分数カウント法だと、日本の順位は世界第三位。
https://www.nii.ac.jp/sparc/event/2010/pdf/8/1_ms_saka_20110203.pdf

豊田先生の国別論文数のカウント法は、国際共著論文の場合、どのような手法でカウントしているのでしょうか?
複数国の研究者の共著論文で、冒頭に名を連ねている研究者の国籍で判断されておられるのでしょうか?その場合、アメリカとしてのカウントが増えるものと予想されます。
共著論文の連名の冒頭者が、共著者の中で主導者であるとは限りません。
このような数値の違いから見るに、作為的なものを感じてしまうのですが。
追加 (arisawa)
2014-07-12 22:41:50
先の科学技術政策研究所の資料、11ページに国別論文数も出ています。国際共著論文含めて、どこの国の大学、研究機関から出されたものか、論文の質を問わないという条件での比較ですが、米国がトップ、中国が近年、大幅に増加となっています。
この国別論文数でみると、日本人研究者が海外の大学で論文書いて博士号を取ったら、日本の論文とはカウントされないわけです。
日本人研究者が日本の大学で論文量産すべきだ、海外大学で博士号取るのは望ましくない、という考え方なんですかね?
それは日本人研究者の質・量的衰退とはイコールでないと思いますが。
ともかく、先生の報告書は算定根拠につき、疑ってかかる必要があると思いました。
国立大学法人化批判ありきのこじつけ? (通りすがり)
2014-07-13 07:00:11
論文数の減少があたかたも国立大学が法人化されたからのように書かれていますが、なぜ、国立大学が法人化されると論文数が減少するのかという因果関係の分析がなく、単なるパラレリズムから言っているのであれば、国立大学法人化批判ありきのこじつけではないかと邪推したくなる。
また、「”底力”を高める抜本的な対策を今すぐに取らない限り…」という具体性のないスローガンを掲げられても鼻白んでしまう。
大学の国別比較ですので・・・ (通りすがり2)
2014-07-13 07:48:15
arisawaさん、このデータは大学・研究機関の国別比較であって、論文著者の国籍を比較しているのではない、というのはいいですよね?
アメリカの大学は、海外からトップレベルの学生が集まってくる環境を作ることで、自国内の学術研究レベルを常にトップに保っています。
当然、そこからスピンアウトしたり技術移転したりする先も、アメリカ国内であることが多いでしょう。
ですから、国別での比較には十分意味があると思いますよ。

ご存知のようにアメリカやヨーロッパの大学へは中国人・韓国人が大量に留学しています。
仮に所属機関の国別比較ではなく論文著者の国籍比較を行ったら、日本と中国・韓国の差はさらに圧倒的になるのでは?
海外へ留学していた人たちが自分の国に帰ってラボを作って・・・という流れを考えたら、そのデータは今後10年20年先の、さらに恐ろしい将来を暗示することになるかもしれません。
Unknown (疑問)
2014-07-13 07:53:38
論文数はグラフから、少なくとも明確に減少とは言えないんじゃないでしょうか。
多少減少していたとしても、グラフから読み取れるのは横ばい、大きく言って緩やかな現象ということかと。相対的な地位は下がっていますが。
通りすがり2さんへ (arisawa)
2014-07-13 08:24:24
>・・論文著者の国籍比較を行ったら、日本と中国・韓国の差はさらに圧倒的になるのでは?
科学技術政策研究所の資料21ページの研究者国籍別シェアを見ると、中国に比べ韓国はそれほどシェアが増大しておりません。質を問わなければ、研究者数の多い中国のシェアが増大するわけで。
海外留学者が帰国する一方で、そのまま外国に居続ける、いわゆる頭脳流出の現象もあるわけですから、将来的なことは一概には予測できません。
ただ、私が指摘したいのは、豊田氏が論文数の国際比較について、科学技術研究所の行った先行調査研究の成果を検討していないのではないか、ということです。
先行研究の問題点を指摘し、自分の手法がより正確だというのであれば、説得力があります。しかし、そのような検討を行ってはいないようです。
学術論文では、このようなことではお話にならないんですけどね。
先行研究確認したのか? (arisawa)
2014-07-13 09:00:16
豊田氏の書いた過去スレも見てみました。科学技術研究所のデータを用いているようですが、2011年2月3日の阪氏の研究成果を参考にしているのか、わかりません。普通、冒頭に参考にした先行研究の一覧や、それに対する評価が出てくるものなんですけどね。
豊田氏も国際共著論文における分数アカウント等の手法を用いているようですが、阪氏のデータと食い違いがあります。阪氏のデータだと、2008年時点において、研究者国政器別分数アカウント法によるシェア比較では、中国が米国を抜き第一位となっています。(資料21ページ)
しかし、豊田氏のデータからすると、同時点において米国が第一位。
算定方法が異なるのであれば、その具体的理由を説明していただきたいものです。
もう税金残ってないですけど (白井)
2014-07-13 12:28:36
論文は不要。
税金は研究以外に回してほしいです。
平均年齢はおそらくどの国よりも高いのでしょうが
年功序列システムのおかげで人件費が高騰しています。
若い研究者が主体の他国に勝てるわけがないと思います。

特許で優秀な成果が多いと思われるのでそれで十分です。もう税金に頼るのはみっともないですよ。
Unknown (弱小大学教員)
2014-07-13 14:00:09
中国・韓国で論文出版所が乱立し、中国や韓国の研究者はそちらに投稿し論文数を稼いでいるのは周知の事実。有ってないような査読と自国民に甘い査読でも良いのならそれでも良いでしょう。中国・韓国で行われる国際会議だと、アブストラクト査読も自動的に全員パス。当日はバンケットでは大騒ぎして、発表日は雲隠れ。 近年ではどの分野でも有名な話で、くそまじめに参加している日本人の評価は高いです。 インパクトファクターがある程度高い(2.0以上とか)で比較したら、結果は全く別物になるでしょう。
問題の本質をはきちがえています (ぷーさんだよう)
2014-07-13 15:11:38
貴重なご意見をありがとうございました。

内容の趣旨は、論文数の推移をみていくと日本は減少していて他の後進国にも抜かれているという状況。また、国立大学改革後に顕著に現れているということ。

論文数の多寡がノーベル賞などの改革的な発明の取得に繋がるということが、前例からみて明らかなのであれば、憂慮すべき事態かと思います。しかし、今回の理研のこともあり、論文は、品質管理がとても重要であることが再認識されています。
本当に価値の高い論文を出すことが大事だと思います。
逆読みすれば、ノーベル賞の取得の推移はどうなのでしょうか。
確かに、米国は取得数が多いので論文の数が多いことが大事だという法則は当てはまります。中国、韓国はいかがでしょう。数の上では日本を上まわっていますが、韓国などはノーベル賞の取得はゼロです。

コピペのようなレベルの低い論文を沢山書いて、数の多きを誇ってもナンセンスでしょう。

論文数などを気にせず、IPS細胞のような有意義な発明につながる研究を進めていくべきだと思います。
訂正及び更なる疑問 (arisawa)
2014-07-13 16:27:57
私の「先行研究確認したのか」のレス、米国のシェアが2分の1で表示されているので、2008年の時点では米国のシェアがトップです。この部分は撤回します。
だが、同じトムソン・ロイターのデータベースに基づいているはずなのに、国別論文数で阪氏のデータと食い違いが見られます。
豊田氏の本年3月14日の記事の図9によると、2007~2009の米国の論文数3年間移動平均は31万位とみられます。
http://blog.goo.ne.jp/toyodang/e/3941ddc676f2625ee80c977d6740b448
一方、阪氏の資料11ページによると、2008年(2007~2009の3年間移動平均)で米国は27~28万で、30万には達していない。
https://www.nii.ac.jp/sparc/event/2010/pdf/8/1_ms_saka_20110203.pdf
両者で4万もの差が生じております。何か、別の算定方法を用いたのでしょうか?阪氏の算定方法が不正確というのなら、その理由を説明していただきたいものです。
状況まとめ (to)
2014-07-13 18:15:40
科学技術政策研究所の資料は、こちらのほうが新しいのかな。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu0/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2013/08/16/1334113_01.pdf
気になる点。
・日本の研究は「質」も落ちている。
・科研費以外の資金の論文産出効率が悪い(企業が実用化や研究目的を縛る影響?)。
・ノーベル賞を持ち出すのは、目標としては良いかもしれないが、現状を把握する指標としては遅すぎる(昔の成果が反映される)のでは。
Unknown (anon)
2014-07-13 18:51:21
定量的な議論で出発点はよいと思いましたが、論文数の増減と大学法人化との関連づけは強引に過ぎます。
産業競争力の話でもたとえば日本の半導体産業の相対的な地位の凋落は、大学法人化とは別の原因があるのは明らかです。欧米の大学は世界中から人を集められるのに、日本の大学はそれができないとすればその原因はなにか、それが大学法人化のせいなのか、そういうことを解決しない限り日本の大学の将来はないと思います。
韓国の場合 (arisawa)
2014-07-14 08:05:12
豊田氏は、韓国は国立大学法人化していないと述べてます。これは正しいのですが、BK21プランでKAIST等、特定の大学、研究機関への「選択と集中」を強力に進めています。
韓国は首都圏と地方の大学の格差が日本に比べて大きく、教員一人当たり学生数はOECD諸国中最大と言われています。BK21の対象になっていない地方国立大や私立大が多数存在するのであり、そのような状況の下、韓国の論文数が日本より増加しているのであれば、むしろ「選択と集中」の成果と考えた方がよさそうです。
産業競争力と研究費との関係分析も、20年間といった長期的トレンドによる比較ではないし、基になるデータの数が少なすぎるように思えました。経済分析の専門家に見せて、ご意見を伺った方がよいですね。
豊田氏の「自由研究」のいうことであれば、そこまでしないのだろうけど。
【ガジェット通信】記事寄稿のお願い(何度見ても衝撃的な日本のお家芸の論文数カーブ) (ガジェット通信 編集部)
2014-07-14 16:47:31
鈴鹿医療科学大学学長 豊田様

はじめまして。
突然のご連絡大変失礼いたします。
ガジェット通信というウェブニュース媒体を運営しております編集部の寄稿チームと申します。

何度見ても衝撃的な日本のお家芸の論文数カーブ
http://blog.goo.ne.jp/toyodang/e/12d49cfdffc5ab6bd5ee3c3156eec890

こちらの記事を拝見し、是非弊社媒体「ガジェット通信」に寄稿という形で掲載させていただきたく、お願いのご連絡を申し上げました。
お手数かとは存じますが、詳細をお伝えしたく、ガジェット通信編集部(kiko at razil.jp)まで一度ご連絡いただければ幸いに存じます。 何卒ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。
主張内容と示されているデータの相関性とワイシャツと私 (坪焼に死す)
2014-07-14 19:36:31
つぼやき以上に足元の見えてなさが著者の難点
Unknown (tatata)
2014-07-15 01:56:07
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu0/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2013/08/16/1334113_01.pdfをみれば数とともに質(被引用数上位10%,1%のシェア)も落ちているので、"ぷーさんだよう"氏の主張する質を重視する方向にすら向かっていないのは明らかですね。
Unknown (tatata)
2014-07-15 02:00:18
結局"arisawa"氏はデータがおかしいと主張したいのですか?
科学技術政策研究所の資料(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu0/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2013/08/16/1334113_01.pdf)でも、本記事でも日本の論文数の相対的なシェアは落ちていて、これは米や西欧、東アジアの傾向とは異なるという主張に違いはありませんが、そこへの意見や考えは何かないのでしょうか?
論文調査をしたことがある方なら、同じデータベースを使用していても検索ワードや検索時期と雑誌登録の関係で数が異なることは多いことは理解していると思うのですが。
tatataさんへ (arisawa)
2014-07-15 07:34:20
tatata氏へ。ご指摘の科学技術政策研究所の資料は1年前のものですね。先行研究の成果を踏まえつつ、豊田氏の算定方法が同研究の算定方法と同じ、ないしはこの部分を改良した、ということが説明されているのならともかく、そのような説明がないから、疑念を持ってしまうわけです。
豊田氏が、この25年の資料を示してくれたならば、同研究所の過去の資料よりも、こちらを重視して比較検討できるわけで。
そもそも、豊田氏が先行研究を示さずに、自分なりの調査結果と持ち出してきた理由がよくわかりません。先行研究の紹介、検討は論文書く上での基本的マナーなんですけどね。
コレスポ論文の問題 (arisawa)
2014-07-15 07:46:15
本日7月15日朝日朝刊に載ってましたが、国際共著論文で、実際には研究に関わっていない者が共著者の名義を貸すことが、頻繁に行われるようになってきているとのことです。(いわゆるコレスポ論文)。
共著者数が50人以上というものは論外としても、トムソン・ロイターのデータ見ただけで、名義貸し共著者を排除するのは難しいのではないでしょうか?この現象を考えると、近年のトムソン・ロイターのうち、各論文の共著者データの信頼性を疑ってかかる必要があります。
日本の大学の研究者が主体的な役割を果たしたのに、アメリカの大学の研究者が形だけの共著者となり、アメリカの大学の論文として発表されていたとしたら・・?このようなケースを排除できていない可能性がありますね。
薬学6年制移行後の問題 (薬学系教員)
2014-07-22 11:32:19
薬学系・バイオ系の日本の論文数の低下は2006年に薬学6年制が導入されて以来のように受け取れます。
多くの国公立大学ではカリキュラムの変更・雑務の増大があり、さらに大学補助金の減額などの追い打ちが入りました。
貴校にも薬学部がありますが、いかがでしょうか??
臨床医学の論文数 (剛 徹)
2014-07-24 06:57:12
ご存知のように「ディオバン」に関する捏造論文を差し引くと世界的主要医学雑誌の日本の論文数は25位以下であることは間違い有りません。それほど日本の臨床医学の水準は低い事を示しているのではないでしょうか?
・・・・・・・・・・・日経メディカルでの指摘引用・・・・・・・・・

基礎研究は4位を維持も、臨床研究は順位の低下続く
主要雑誌の臨床研究論文数、日本は25位
2012/3/7 小板橋律子=日経メディカル

 主要医学雑誌に掲載された臨床研究論文数を国別に比較すると、日本は25位。基礎医学の論文数は世界トップレベルを維持しているが、臨床研究の論文数の国際順位の低下傾向が止まらないことが、医薬産業政策研究所統括研究員の辰巳邦彦氏の調査により明らかになった。

 調査は、インパクトファクターの高い基礎医学研究雑誌(Nature Medicine、Cell、J Exp Med)と臨床研究雑誌(New Engl J Med、Lancet、JAMA)を対象に、2008年から11年の4年間に掲載された原著論文数を国別に集計した。

 日本の順位は基礎研究の論文数については4位で、米国、ドイツ、イングランドに次いだ。03~07年を集計した前回調査では3位で、順位を1つだけ下げた。

 一方、臨床研究の論文数の順位は25位。前回の18位から大きく順位を下げた。前回から今回にかけて日本が抜かれた国は、南アフリカ、ブラジル、インド、ポーランド、イスラエル、アルゼンチン、オーストリアだった。ちなみに、1993~97年、98~02年を集計した調査では、日本の臨床研究論文数は12位を維持していた。

 今回の結果に関して辰巳氏は、「日本の医師は忙しく、主要ジャーナルに掲載されるような大規模の臨床研究を行う時間的余裕がないのではないか」と分析する。ただし、「現在、国内では医師主導型の治験が活発化し、治験を活性化するための施策も行われている。こういった状況を受けて、今後は盛り返す可能性がある」という展望も示している。
Unknown (はてぶから)
2014-09-22 09:31:27
結局、研究費足りないとか、ゆとり教育で学力低下とか

論文数を議論する前に、改善しなければならないことが、たくさんあると思う

あと、数より質も大事だと思う

ips細胞でノーベル賞取った人だって記憶に新しい
現状を認めたくない人が多いようですね (nanacy)
2015-12-19 22:29:20
大学教育の時点で破壊されていますよ
麻生太郎が「庶民は読み書きソロバンが出来ればいいのだ」と言っているでしょ
学費を上げて、支配層だけが高等教育を受ければいいと考えてますね
日本の支配層は日本人ではないのです
東大でも面接だけで入れる、ある種の人々がいるそうじゃないですか
だから東大からは、ノーベル賞はおろか、一切の研究成果が出てこない
それが他の大学でも、そうなってきているのでしょう

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