ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

伝えたい南京の心

2009-10-20 | Weblog
10月12日、ふぇみん大阪・泊まって府協の企画で「南京大虐殺記念館」初の日本人ボランティアを今夏、2ヶ月務められた黒田薫さんのお話を聞きました。

 1937年盧溝橋事件を契機として、日本による中国侵略は激化し、12月13日、当時、中国の首都であった南京で日本軍は大虐殺を引き起こし6週間以上にわたり虐殺・放火・強かん(レイプ)・破壊・略奪とあらゆる蛮行をはたらきました。南京軍事裁判での埋葬調査などの資料によると虐殺した人数は30万人。強かん事件だけでも2万件以上と記されています。日本軍の資料や元日本軍兵士の証言でも証明されています。その南京の地に虐殺の歴史を後世に伝え再び惨禍を起こさせないと1985年に「記念館」はつくられ、昨年12月にリニューアルオープンしました。

黒田さんは、97年に初めて記念館を訪れ、「殺された人たちの怒りや無念に限りなく思いを寄せる自分は、南京の人たちを殺した加害者の日本人なのだ。現在も侵略の責任を心から認めず、『南京大虐殺はなかった』との言説が受け入れられる、この日本の一員としての責任がある」という思いで、その後6回南京を訪れ、南京の心を伝えたいと国際ボランティアになられました。

パワーポイントで記念館の展示を写しながら説明をされましたが、侵略戦争の非道さと「南京の怒りと南京の悲しみ」が迫るものでした。私たちが歴史を学び、過去に目を閉ざすことなく加害の過ちを詫び、二度と繰りかえさないとの決意を明らかにするところからしか信頼と友好は生まれない、ということを伝えていただきました。

黒田さんは南京大虐殺の実相をより広く伝え、まず何よりも反戦・反侵略を、そして民衆の更なる交流と国家の謝罪と補償の実現を求めていきたいと、出前語りをされています。ぜひ、たくさんの方に報告を聞く機会を持っていただけたらと思います。


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