ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

9月議会報告 ①

2006-09-24 | 議会
前半の本会議では人事案件1件、認定1件、条例案9件、各会計補正予算6件とたくさんの議案を審議しました。主なものを報告します。

■町道路線の認定~道路法にもとづき路線認定は議会の議決が必要です。桜井村踏切から青葉マンボまで町道認定するもの。JR新駅西側からのアクセス道路として利用予定の箇所です。

用地買収が難航している当該地の路線認定について、代表者へお知らせしただけで関係の地権者それぞれへの説明はされていません。
任意での買収に応じていただくためにも、事前の説明は不可欠でした。

道路認定は土地収用手続きの要件でもあります。路線認定の基準が定められていないこと、住民への説明が不十分であることを理由に桜井50号線の町道路線認定には反対しました。

■島本町幼稚園設置条例の一部改正~子育て支援を目的に町立幼稚園の預かり保育を実施するための条例改正です。
町立第1・2幼稚園の4・5歳児対象 定員35名 預かり保育時間と保育料は11:30~4:30は600円、2:00~4:30は300円(減免あり)です。

現場からは「職員数が少ない中での実施は、通常保育にも大きく影響し、充実した幼稚園保育が困難になり、結果的には通常保育も預かり保育も子ども達に大きくしわ寄せが行き、『子育て支援・親支援』の目的が果たせず幼稚園不信につながることが懸念される」との意見がだされています(第2回町立幼稚園連絡会要点録より)

預かり保育の職員体制を万全にすること、現場の理解・協力を求めることを要望して賛成しました。

自民・民主・公明の議員の質疑の中で幼保一元化・民営化を視野に入れて実施すべきという主張が相次ぎました。私はその点には異議ありです。 (10月1日施行)

■「一般職の職員の給与に関する条例の一部改正」~05年人事院勧告の改正内容に準じるための条例改正です。
3月提案の予定でしたが、2つの職員組合との交渉が続き今議会での提案となったものです。

主には給料月額の4.8%引き下げ、地域手当支給率について、現行の10%から3%へと改正するものです。(ただし激減緩和措置として06年10月1日より07年3月31日までは8%、4月1日から08年3月31日までは6%、4月1日からは3%)

政府の給与構造改革の一環で住民への大増税、社会保障改悪と一体となった総人件費削減として打ち出された勧告に基く給与改定ですが、特に今回の地域手当の導入については賛成できません。

いままでの調整手当10%を地域手当とし、市町村で支給率に格差をつけるもので、人事院の基準では近隣の高槻市は12%(市条例改正で10%に)、茨木市10%で島本町は3%と定めています。
指標となる町内企業(50人以上)の民間給与データを求めましたが示されず、3%にする根拠が納得できません。

民間給与や物価が島本町が特別低いわけではありません。地域手当支給率の引き下げは新卒の職員の場合、生涯給与で3200万円もの減額となり、職員の生活に大きく影響してきます。

一方公務員の給料は高い、優遇されているという声も住民からお聞きします。町財政厳しい時、税金で職員給与を保障するのですから、職員も能力向上・法令順守、住民サービスの向上に努力しなければ理解してもらえません。(違法な互助会退会給付金の返還請求訴訟もそれを糺すため行っています) 

町長もこの条例を提案するならば自らを含み助役、収入役、教育長の給与、議員報酬の減額も同時に提案されなければ公平ではないと指摘しました。

■「島本町国民健康保険条例の一部改正」 
 法改正により、10月より一定以上の所得のある高齢者(70歳以上)については医療費の3割負担が強いられ、益々高齢者が安心して医療を受けられなくなります。
出産一時金の30万円から35万円に引き上げられることは、子育て費用の負担軽減になるものです。しかし医療費抑制のための医療改革制度を受けての高齢者への窓口負担増は認められず反対としました。

■消防本部設置条例の一部改正~消防の広域化を国主導で強制的に行おうとする消防組織法改正に伴う条例改正であり反対しました。
法改正により、消防長官の基本指針策定、それにもとづいて都道府県が広域化推進計画を策定し、計画には広域化対象市町村を含めるものです。地方自治無視の合併推進の手法と同じです。

島本町の類似団体で単独で消防を運営しているところはあまりなく、複数の自治体が一部事務組合をつくり広域行政で行っているところが多いようです。確かに町消防独自の運営は財政的な負担もありますが、命と財産を守る役目を果たし、決め細やかな福祉的サービスも担っています。広域化を全く否定するつもりはありませんが、慎重な検討が必要です。

国民保護法における消防庁の役目を考えるとなにかしら、今回の法改正は行政経費削減だけでなく中央統制が進められる危険性を感じます。


議会傍聴に初めての手話通訳

2006-09-13 | 議会
2日以降、ブログの更新をせず議会情報のお知らせができていなくて、申し訳なく思っています。全くリアルタイムではありませんね。一部、メールニュースで議案のお知らせをいたしましたが・・・。(毎日、ほぼ即日ホームページを更新している議員の方々の努力は並大抵ではないことがよくわかります。)

議会開催までにも8月28日青少年問題協議会、30日障害者施策推進協議会、31日の農業委員会研修、9月1日北摂市民派議員勉強会等がありました。参考になることが多々あり別の機会にでも報告いたします。

9月議会は、5日から始まった前半の本会議は7日(終了時間は午後10時)まで、予定を1日延長して審議し、その後私の所管である11・12日の総務文教常任委員会で2005年度決算審査を終えました。(ちょっと一息)

今議会には障がい当事者の地域生活と社会参加を支える福祉サービスにかかわる条例案が提案されています。( 8月28日のブログをご覧下さい) そのため島本町議会では、初めて聴覚障がいを持つ住民の方が手話通訳を利用して審議を傍聴されました。住民として議会を傍聴するというあたりまえの権利がようやく保障されたということです。

当然ご本人の傍聴の要求があってこそ実現したものですが、昨年10月より島本町でも手話通訳派遣事業が実施され、それを利用されて可能になったものです。

手話通訳派遣事業については、2004年度島本町聴力障害者協会のみなさんが高槻市聴力障害者協会のご協力の下、2度にわたり、要望書の提出、町交渉を行われました。同年6月議会一般質問で、同協会の住民の方の相談を受けて、私も手話通訳派遣事業の要望をしました。そのような経緯もあり実現したものです。

10時から4時まで休憩を挟んでの傍聴、手話通訳の方々も本当にご苦労様でした。「手話通訳の方がベテランですからよくわかります」とおっしゃっていました。
引き続き条例案が審議される14日の民生消防委員会、討論・採決が行われる後半の29日の本会議も傍聴される予定です。

今回は民生部福祉保健課に申請して派遣事業を利用されましたが、本来は議会費で手話通訳の予算を計上し、ご要望があればいつでも傍聴を保障できるようする必要があるかと思います。

(サワガニは水無瀬川探検隊の写真より)

子どもたちの輝き

2006-09-02 | Weblog
30日は午前中、ピッコロ保育園の理事会に出席し、会議の後、全国にも評価の高い、安全でおいしい給食を子どもたちと一緒に食べさせていただきました。

「○○ちゃんが育てたトマトときゅうりやで」とチャーハンに添えられた野菜のことを、うれしそうに話す子ども達はとても可愛く、輝いていました。
木のテーブルといす、陶器の食器、それだけでも子どもたちが尊重されていると感じます。

厳しい経営の中、開設以来の理念にもとづき職員のみなさんの日々の努力で維持されていること感謝したいと思います。

写真は水無瀬川探検隊(前の投稿の関連で、記事内容とは違います。まだ方法がわからず、1枚ずつしか載せられないため・・・。)

水無瀬川探検隊

2006-09-02 | 環境
26日は緑と水を守る会の例会でした。

恒例の「水無瀬川探検隊」で
尺代から大阪環状自然歩道を抜け、やまぶき渓谷のせせらぎに耳をかたむけながら、乙女の滝を左手に見て、砂防ダムの堰堤で昼食の後、水無瀬川源流の途中の川久保まで、川の中を遡ります。

小学生の子ども達3人は、植物やトンボ、サワガニ、稚魚と戯れながら水の中を自由にあるき、泳ぎながら登ります。大人の私は、川の石ですべらないよう、がけを落ちないようと、自分の身を支えるのに精一杯で、あまり目にはいりません。
でも、この「探検隊」は子どもに戻った気分になる貴重な体験です。

今年は水が少なく、深いところを避けての「がけのぼり」の部分があまりなかったので、いつもより早く、川久保までつきました。
上流に行けば行くほど、不法投棄のごみと採石場の粉塵で水辺の環境としては悪いです。川久保より上流の方はきれいなようです。

川久保から上成合まで、沢沿いに降りて4時頃のバスで高槻まで出て、帰りました。この行事を終えると、ああ夏が終わったと実感します。

写真はYさんが撮って下さいました。(写真は左クリックすると大きくなります)