ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

明日、議員全員協議会 大雨被害に係る報告

2012-08-22 | Weblog
昨日8月21日は、町議会9月会議のための議会運営委員会でした。本日22日、議案書をいただきました。決算審査のため、決算書・事務事業報告書・財産調書など20センチもある資料を読みこなし、28日までに大綱質疑通告書と請求資料一覧をだすことになっています。その前の24日には一般質問通告書も提出しますので、かなりハードです。

明日23日は10時30分より議会改革特別委員会、午後2時より第2部会が開かれます。
議員全員協議会は合間をぬって、午後1時から2時までの予定で開催されます。どうぞ、傍聴お願いします。

案件は8月14日に発生した大雨による被害に係る対応等について
場所 役場3階 委員会室

被害状況などを共有し、今後の対策に活かしていかなくては、と思います。消毒用に消石灰の配布など、まだまだ職員のみなさんの作業は連日続いています。暑い中本当にご苦労様です。

町ホームページに土砂やごみの回収、消毒のことや罹災証明発行による固定資産税や各種保険料の減免などについて、詳しく載っていますので、ご覧下さい。


第1幼稚園見学

2012-08-22 | Weblog
8月15日号広報しまもとには「第1幼稚園で預かり保育を拡充〈就労支援型がはじまります〉」という記事が載りました。7月30日に可決した幼稚園条例改正にもとづいて10月1日より2013年3月31日まで試行期間、4月1日から本格実施するものです。

実施に向けて第1幼稚園での保育体制ができているのか、議会で質問した課題(保育室の確保、職員体制、午睡の体制など)が解決されているのかを確認の為もあり、人びとの会派(平野・戸田議員)で第1幼稚園見学をお願いしました。共産党3議員・外村議員と一緒に昨日伺いました。

まだ夏休みなので、子ども達の姿はなく、現行の預かり保育(にこにこキッズ)の状況を見学しておきたかったのですが、次回にします。

にこにこキッズの部屋は上の写真の通りです。平均20~25人利用があります(定員35人)。そのうえに就労支援型の子ども20名が利用するわけです。来年度からは就労支援型を35人(予定)していますので、最大70人となるのに、就労支援型のための保育室は確保されていませんでした。倉庫を保育室にする、と答弁していましたが、倉庫は備品で一杯で、代替の部屋もありません。ましてや午睡の部屋も確保されていません。職員の採用もこれからとのことです。広報の記事も、利用する場合、どこにいつまで申請するのかも書いてありません。

10月1日からの利用がそれほど多くない、と見込んでいるからかもしれませんが、実施するとなれば万全の体制で幼児の心身の負担への配慮して行わなければなりません。しっかり現場教諭と保育士が時間をかけて検討する機会も得られず、トップダウンで行われたことにより不備がでています。年度途中での制度改正に現場のとまどいがあるようです。実施まで1月しかありません。教育・保育現場の職員から意見を聞きながら体制を整えてほしいです。

見学のために教頭先生にもお時間とっていただきありがとうございました。

その後、山崎保育園にも保育の過密状況と子育て支援センター事業・一時保育事業など決算審査の調査のために見学をさせていただきました。ランチルームにされていた部屋を一時保育の部屋とし、ホール(遊戯室)をランチルームにされていました。来年は保育室だけで最低基準(面積)を守ることは難しくなる、とおっしゃていました。

来年の新規の入所は難しい、という程満杯の入所児童受入(定員は150名 8月21日で204人)をされています。0歳児だけでも本年4月に8名ですが、来年3月には30名となります。町立2箇所も深刻ですが、唯一民間の山崎保育園の過密状況も相当深刻です。来年度の待機児童の発生は避けられません。




写真上:現行の預かり保育の部屋
写真:就労支援型の保育室にするという倉庫(西側は全面ガラス張りで西日が暑い、JRの騒音がひどい)

原子力ムラの原子力規制委員

2012-08-22 | Weblog
政府が新たに発足させる原子力規制委員会の人事案を国会に提示しました。ところが「原子力ムラ」の中心人物でこれまで原子力推進責任が問われる立場の方が、原子力規制委員として選定されています。

とりわけ田中俊一氏は日本原子力研究開発機構副理事長、原子力委員長代理、原子力学会会長を歴任しています。中村佳代子氏は低線量被曝では子どもと大人で発ガンリスクに差がなく、原発事故による住民の被曝線量も十分低い」と発言し、低線量被曝の影響をもみ消そう、という委員が選定されています。原子力規制委員会の設置は福島原発事故の反省を踏まえて、原発推進を目指す原子力ムラ勢力から脱却した規制機関をつくることが、そもそもの目的だったはずです。

人事案の最終決定は国会が同意するかどうかにかかっています。
市民団体などが、【「原子力規制委員会」の人事案の白紙撤回、委員の選定プロセスを明らかにすること、国民の意見を聞くためのパブリック・コメントを設けること】を原発担当細野大臣・国会議員に求める署名を集めておられます。平野も署名を集めています。ぜひ、お願いします。「避難の権利」ブログからオンライン署名もできます。(8月27日午前9時 締め切り)

また、小出裕章さんのインタビューなど積極的に原発報道等、真実を伝えるMBSラジオの報道番組 「たね蒔きジャーナル」の存続が危ぶまれています。3・11原発事故についても私もインターネットでほぼ毎回拝聴しました。良質の番組を残していくために小出裕章さんなどが「すきすきたねまきの会」http://www.tanemakifan.net/ を発足させてカンパを呼びかけておられます。ぜひとも存続させてほしいです。 

8月4日東京新聞に【たね蒔きジャーナル打ち切り問題】で「国がでたらめな情報しか流さず、事実を知らせなければいけないと思った時に声をかけてもらった。私の考えを伝えられ大変ありがたかった。打ち切りが本当でしたら残念です」と小出裕章さんの発言が載っています。




大雨の被害状況

2012-08-20 | Weblog
ようやく本日17:40、川口町長から議長宛に「8月14日に発生した大雨による被害に係る対応について」という、今回の大雨の被害状況及び町の対応について報告がありました。FAXが議会事務局から各議員に届きました。一部掲載します。

・被害状況(平成24年8月19日 17時30分現在)
床上浸水 69件
床下浸水896件
道路冠水 青葉地域、水無瀬地域、高浜地域、広瀬地域、山崎地域等多数
土砂崩れ 1箇所(JR線路軌道内)

・負傷者なし

・避難者なし(自主避難含む)

・体制、動員職員 災害対策本部設置・A号配備

・雨量状況
最大雨量 時間111ミリ 水無瀬川緑地公園(8月14日 4時30分~5時30分) 
     10分で23ミリ 水無瀬川緑地公園(8月14日 5時~5時30分)
日積算雨量 186ミリ 水無瀬川緑地公園(8月14日)

・水路状況(最大観測水位)
柳川     181センチ(8月14日 5時40分)堤防高 166センチ
高川     140センチ(8月14日 5時40分)堤防高 163センチ
新幹線側水路 197センチ(8月14日 5時40分)堤防高 165センチ 
新川     200センチ(8月14日 5時40分)堤防高 170センチ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・浸水被害等にあわれたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
短時間に水路堤防高を越えた水位にゲリラ豪雨の凄まじさがわかります。


水害対策

2012-08-20 | Weblog
18日のぴあ・ネット100万年の会にて、参加していただいた住民の方から(自主防災会・自治会長をされています)、集中豪雨の被害等について報告をいただきました。「自主防災会や自治会長などに町からは1枚のFAXもこない。影響のない地域から支援に出向くことも可能であるのに」とおっしゃっていました。浸水被害の復旧が出来ていない箇所がまだ、あるようです。高齢化等で自助努力では無理な方に公助・共助の届くよう、したいと思います。

19日、夕方には浸水被害のあった地域の状況をお聞きしたり、お知り合いの一人暮らしの高齢者宅を回りました。100ミリを超える豪雨だったとはいえ、浸水地域でも被害が及んだところ、及ばなかったところの差にどようのうな要因があるのか、状況把握に努めます。

写真:山崎地区 JR線路法面崩落現場 住人の方からお話をお聞きしました。 板で囲いがしてありますが、また豪雨があれば、崩れかねません。

熊取町議会議会報告会

2012-08-20 | Weblog
8月19日、朝10時から開かれる熊取町議会議会報告会を見学させていただきました。大阪府内で最初に議会基本条例を制定され、4年前から議会報告会は、区(自治会)単位で年1回開催されています。議員が3班に別れて、8月実施であればのべ8回開かれています。1年間ですべての区(自治会)で議会報告ができる手法を採られています。

司会、書記、報告者と3名の議員(議長も出席予定でしたが他の公務と重なり間に合わなかったようです)で役割分担され、6月議会の報告を載せた「くまとり議会だより」を活用して報告をされました。報告に対する質疑応答、議会・町政への意見・提言等のプログラムですすめられました。議会の状況や地区の課題や住民のみなさんの日頃思っていることなど活発に意見がだされ、議会と住民の距離がとても近くなっています。参加者は10人程度でしたが、地区の行事としても定着しているようでした。夜の開催の方が参加者は多いそうです。

熊取町議会のみなさま、見学をさせていただき大変参考になりました。ありがとうございました。

島本町議会も実施に向けて8月23日午前10時30分~12時に開催される議会改革特別委員会で話し合います。特別委員会をつくって2年、住民のためには何をしてくれているのか、となります。ぜひ任期中に1回は実施したいと思います。

同じ日の午後2時~4時からは議会改革特別委員会第2部会では政務調査費が案件です。政務調査費の使途基準について調査・研究します。
どうぞ、こちらも傍聴よろしくお願いいたします。場所はどちらも役場3階委員会室です。

写真:熊取町議会議会報告会 

鎌仲ひとみ監督「ヒバクシャ」DVD上映会

2012-08-17 | Weblog
今日は午前9時30分からの教育委員会定例会を傍聴しました。案件は9月会議に提案される教育費補正予算、教育委員会の点検・評価について
でした。続けて10時から始まっている議会改革特別委員会第1部会の傍聴に委員会室へ行きました。傍聴の意思のある住民の方への事務局の対応にもまずさがあったのか、帰ってしまわれ申し訳なく思いました。大きな要因としては傍聴は委員長の許可制となっていることにあります。本会議のように、許可を必要とせず、いつでも傍聴できるよう改正しなくてはなりません。

第2部会の案件は申し合わせ事項の見直しと議会基本条例へ含む移行について議論されました。傍聴の件なども、会議の公開の原則に即して早く見直して欲しいものです。 

久しぶりに会った議員同士で集中豪雨の被害の様子について情報交換しました。時間雨量100mmを越える豪雨に対する対策をあらゆる角度から検証しなくてはなりません。一刻も早く防災担当課からの報告をお願いしたい旨、自治防災課には伝えました。

明日の催しのお知らせです。(案内チラシより)

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お知らせ♪  原発シリーズ 第9回/ 原発を知ろう入門編 DVDを一緒に観て、喋って・考える                
「鎌仲ひとみ監督 ヒバクシャ HIBAKUSHA 世界の終わりに」
  
確実に世界を覆い尽くそうとしている国境のない核汚染。使われる側にも使う側にも等しく被害をもたらす核。普通に生活している人々が知らぬ間に被爆し、ゆるやかに殺されていくという現実。この作品は見る事も、感じる事もできない核汚染の環境のもとで生きる、イラク、アメリカ、そして日本の人々の日常の姿を記録し、ヒバクシャの声を伝えるために2003年につくられた。そして2012年8月にこのDVDを私たちは観る!

✿ と き  8月18日(土)  ✿ 開会 13:30 ~(上映時間116分)  
✿ ところ  ふれあいセンター 3F 「視聴覚室」
✿ 参加費  400円 
✿ 申込不要             

主催 ぴあ・ネット/100万年の会            

ぴあ・ネットは2003年に女性、障がい者など社会的弱者と言われる人たちの人権が尊重されエンパワメントされていくために、ともに学び、考え、発信する活動をはじめました。昨年2011年3月11日の東日本大震災によって、多くの命と暮らしが奪われました。そしてフクシマがもたらした大惨事の前で、取り返しがつかないものを許してしまったという、悔いても悔いきれない思いがどんどん大きくなって、この先を生きなければいけない子や孫たちのためにも、もうこれ以上この国を汚してはいけないと、私たちは、ぴあ・ネット/100万年の会の小さな歩みを始めました。

8月14日の豪雨

2012-08-16 | Weblog
8月11日より15日まで福岡の実家への帰省で夏休みをとらせていただきました。7月の九州北部豪雨被害のあった八女市地域ですので、新聞で報じられていた被害箇所も訪れました。まだ、山間部ではバス道路が不通で、避難所暮らしの方もおられ、回復には時間がかかりそうです。

不在の間、14日の集中豪雨により島本町内でも浸水被害があったことを14日の午前11時33分に届いていた議会事務局長からのFAXで知りました。水無瀬川緑地公園では時間雨量111mmと近年にない豪雨です。FAX情報以外にも青葉から桜井つながるマンボは腰まで水が浸ったことや、水無瀬駅周辺も浸水被害があったことをお店の方にお聞きしました。

共産党河野議員のブログhttp://blog.zaq.ne.jp/jcpshimamotokk000430/にも被害状況が写真入りで報じられ、事の大きさがわかりました。対応に尽力された消防団・住民のみなさん、職員のみなさんも本当にご苦労様でした。
本日、午後に被害箇所を確認して回りました。16日現在も島本町災害対策本部 A号配備職員による復旧作業が続いています。島本町HPに罹災証明書の発行についてのお知らせが載っています。家屋等に損害を受けられましたら自治防災課に申請してください。また、被害にあわれた方がおられましたら、お知らせ下さい。

自治防災課により改めて被害状況の報告があるかと思いますが、
8月14日のFAXは以下の通りでした。
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□町内の浸水等被害状況について(ご報告 8月14日午前11時現在)
 午前11時現在、職員による点検報告により把握した冠水等被害状況等を取り急ぎご報告いたします。

被害状況等
道路冠水等
◎JR百山ガード下 冠水により通行ができません。職員を配備して通行の安全を確保し
ています。冠水状況を復旧すべく職員により対応中です。
◎桜井西側JRガード下 冠水により通行できません。
◎山崎地域 西国街道沿い西谷踏切東側で一部線路法面が崩れ、周囲の住宅に土砂
が流れ込み、道路の一部を土砂が覆っている状況です。これにより、交通規制が警察により実施されています。また、町から吹田保線区へ連絡を入れており、JRの復旧作業がこれから進む見通しです。
◎広瀬地区 新幹線側水路があふれたため、広瀬地域の一部が床下浸水している模様です。
職員による被害状況の確認中です。
◎青葉二丁目付近 一帯が冠水しています。職員による被害状況の確認中です。
◎広瀬五丁目付近 一帯が冠水したため職員による被害状況の確認中です。
◎桜井五丁目、御所の内、3小付近 道路に冠水した跡のようなものがあるが、現在は冠水していません。付近住民の方が水路のゴミの除去作業中です。
◎大沢・尺代地区 被害報告現時点ではありません。また、通行止め等も発生していません。
◎阪急水無瀬付近 冠水により一部鉄板がずれているという報告があり、現在、確認と対応中です。
◎第一小学校西側で一時冠水があり、付近住民の要請により土嚢を提供しています。
◎江川地域 現在被害は確認していません。

教育委員会関係
◎第三小学校 下足室から給食調理室付近に浸水があった模様です。
◎第一、第二幼稚園 異常ありません。
◎第一、第二、第四小学校 異常ありません。
◎第一中学校 一階部分に浸水がありました。第二中学校は異常ありません。
◎学童保育室 以上ありません。学童保育室は通常通り開設します。
◎町営プール 水質悪化のおそれがあるため、本日は中止します。
◎歴史文化資料館 平常通り開設します。
◎町立体育館  通常通り開設します。
◎教育センター 通常通り開設します。
◎町立キャンプ場 異常ありません。昨夜の利用者はありませんでした。本日の利用はキャンセルがありました。

民生部関係
◎第二、第四保育所の被害はなく、通常通りの保育を実施しています。
◎山崎保育園 一階のグラウンド付近からの浸水のため、二階において保育を実施しています。
◎福祉ふれあいバス 桜井西側と百山のJRガード下が冠水により通行できないため、ここを通るルートが運休しています。
◎障害者安否確認 安否確認しましたが、異常ありません。
◎ひとり暮らし高齢者 浸水によるどろの除去等の要請があり、対応中です。

上記内容は、議会事務局が把握に努めた内容です。町長部局では現場対応に追われておりますので、被害状況の詳細等については、報告があり次第お送りいたします。
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写真:山崎のJR線法面の崩れによる、家屋へ進入した土砂をバキュームで排除している様子(16日午後)

議会活動の夏

2012-08-08 | Weblog
8月3日、午後はおおさか市町村職員研修研究センターにて大阪町村議長会議員セミナーを受けました。関西学院大学法学部教授の松藤保孝氏の「町村行政の今後と議会の役割」と言うテーマのお話で、総務省、県・市などの行政職も経験された講師の型破りな仕事ぶりに刺激を受けました。職員や住民の知識や能力を認め、活かしあうことで知恵と力を結集するシステムをつくり、市町村中心の行政を創造し、住民をより幸福にするために議会は役割をはたすように、と1時間30分、熱弁をふるっての講演でした。

8月6日(月)10時から議会運営委員会を開催。議会改革特別委員会で実施することが決められた反問権について話合いました。9月議会から試行することになり、本会議・委員会を対象とし、町長等(課長級以上を含む)が議員の質問に反問することができ、質問時間が決められている場合は反問やそれに対する議員の答弁は質問時間に含まないこととする、などを確認しました。反問権だけでなく、議会報告会も任期中の実施を実現させましょう。

暑さがやわらぐ夕方から電動自転車で尺代まで行き、議会リポートの配布をしました。ヒグラシが鳴く森林を通り、しばし別世界です。60数件の配布なのですが、山間部の集落は坂が多く、汗だくになります。尺代5号線の道路整備の状況も確認できました。


8月7日~8日は、民生消防常任委員会の視察で新潟市へ。1日目は南魚沼市で市立浦佐認定子ども園の見学、2日目は上越市にて「健診から始まる健康づくり」をテーマとしての視察を行いました。

南魚沼市には認定子ども園を含めて26箇所の保育園があります。視察した浦佐認定子ども園は市立浦佐幼稚園と市立浦佐保育園を廃止・統合し、2011年4月より公設民営の認定子ども園となったものです。運営は指定管理者制度(指定期間10年)の医療法人に任せられています。33人の職員のうち園長・副園長を初め24人が市の正規・臨時職員経験者という特異性があります。

建物も円形で県産の木材を使用して、木材ペレットによる冷暖房設備が使われていました。学童保育・病後時保育も行われています。たくさんのことを学ぶことができました。


上越市では、健診を受けて生活習慣病を見直せば、介護状態にならずに済む、と保健師が個別に訪問し健診の重要性を説明しておられます。また健診データなどから生活習慣病等が要因で今後重症化するリスクの高い人を抽出し、保健師等が指導を行い、指導後も定期的な訪問を行い生活習慣を見直すきっかけをつくる、取組みをされています。未受診者訪問は2011年度で5000件実施されています。

医療費の抑制や介護認定を減らすということが目的化することではなく、本当に救済しなければいけない人には支援をする、ということです。理論と情熱がびんびんと伝わるお話で、圧倒されました。国民健康保険の使命を失わず、かつ財政を悪化させないということへの取組みは、島本町でも参考になります。縦割り行政を見直し、介護・国保・福祉が役割分担をし、住民の健康づくりを軸に包括的な生活支援をすることのようです。島本町の保健師の仕事ぶりも評価が高いですので、上越市の取組みの採用は実現可能と期待します。

写真:南魚沼市立浦佐認定子ども園の視察にて

JR西地区 市民的議論を!

2012-08-06 | Weblog
8月4日、人びとの新しい歩み主催の学習会「「市民の視点での土地区画整理事業とは何か」に、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

講師の中山徹先生(奈良女子大学大学院人間文化研究科教授)は土地区画整理事業の仕組み(換地、保留地、減歩率)、土地区画整理事業が抱える問題点、土地区画整理事業を考える視点、土地区画整理を巡る状況、今後の取り組みについてということで、丁寧にわかりやすく話していただきました。

整然としたまちづくりができることや、道路や公園整備を一体的に早いスピードでできるなどの優れた点もあるが、保留地が売れず事業計画どおりに進まず、地権者が損失を負うこともある、また損失を埋めるために行政が保留地を買い取り財政負担が増えることもある、と問題点を指摘されました。まちづくり協議会でのコンサルタントの都市整備推進センターはデメリットについては一切触れないで地権者に説明をされています。

なにより、都市計画決定で行う事業なので、地権者だけでなく市民的な議論が必要であること、町の財政負担については市民的合意が必要である、とご教示いただきました。
「土地所有者の意向を尊重して行う」という町の発言が繰り返され、住民や議員が島本駅西側のあり方について意見を言うことすら、封じられる雰囲気がありました。

西側のあり方については、市民的合意が必要である事、町は住民の意見を聞くことを保障しなければならないことを、先生のお話を聞いて確信できました。

また、「駅前に緑の多い環境があることに価値があるという時代になってきている。今ある農地・農業・景観を保全するためには市街化調整区域のままにしておき、農業振興策・農業支援策をしっかり立てることだ」とおっしゃいました。

町の示す土地区画整理事業に関するスケジュールでは、9月中旬には、市街化編入などの都市計画手続の住民説明が行われることになっています。ぜひとも参加して、意見を伝えて下さい。


写真:7月22日 あくあぴあ芥川の見学にて 骨格標本

土地区画整理事業について学ぶ

2012-08-03 | Weblog
明日 8月4日、人びとの新しい歩み主催学習会を開きます。ぜひともご参加下さい。
 

学習会「住民の視点での土地区画整理事業とは何か」

◇講師:中山徹さん(奈良女子大学大学院人間文化研究科教授)

中山徹さんは奈良市商工会議所・奈良市中心地活性化協議会委員(2007年度~) など多数の行政関係の委員を務められ、自治体のまちづくりに関わっておられます。

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瑞々しい水田が広がるJR島本駅西側は、組合施行の土地区画整理事業で開発することになっています。2015年4月の西大和学園の中高一貫校開校に合わせ、かなり無理なスケジュールで進められようとしていますが、景観・農地保全を望む地権者や住民の多くの声は活かされるのか、町の財政負担はどうなるのか、多くの疑問があります。住民の視点での土地区画整理事業とは何か、都市計画にお詳しい中山先生と一緒に学んでみましょう。

◇8月4日(土)午後1時30分~3時30分  
◇島本町ふれあいセンター3F 第4学習室  (参加費無料)
*主 催:人びとの新しい歩み(島本町議会議員)  平野かおる  戸田靖子  

7月会議 幼稚園条例改正の審議

2012-08-01 | Weblog
7月30日の町議会は午前10時より午後6時30分まで、住民のみなさん、保護者のみなさんが見守る中で行われました。町長が緊急措置として提案された第1幼稚園の就労支援型預かり保育の実施に係って幼稚園設置条例改正および補正予算を慎重審議しました。

本当に保育所の過密化対策になるのか(町内3箇所の保育所定員は420名で保育所入所予測2013年3月1日で620人、2017年には700人。)、長時間保育の必要な子どもにとってゆったりと午睡がとれ、落ち着いた保育室が2クラス分確保できるのか(確保できず、ホールをパーテーションで区切って使う、と答弁)、職員配置は2名で十分なのか、園長は週4日の嘱託職員ではなく幼稚園現場経験のある正規職員の配置ができるのか、来年度以降、就労支援枠35名ならば、通常保育を希望する子どもが入れなくなることはないのか、など、質疑しました。

「幼稚園運営に責任を持つことのできるよう正規職員の園長配置については、検討する」「幼稚園に入れなくなるという心配に対しては、就労枠の人数を見直すこともある」「子どもが多い時は、幼稚園教諭や教頭も応援に入る」という答弁をもらいました。保護者説明会の際の教育委員会の説明より、改善された点もありますが、まだまだ十分な体制とはいえません。

幼稚園の就労支援強化により保育に欠ける子どもを受入れること自体を否定しません。ただその場合、空いている定員、空いているスペースの安易な活用ではだめです。本来は保育所での保育が必要な子どもを幼稚園で保育するということならば指導員の配置や面積は保育所基準にすべきです。長時間保育の最大70名(随時預かり35+就労支援35)をたった2人の指導員で保育するのは、安全性や一人ひとりの子どもへの配慮が保障できません。幼稚園教諭の応援をお願いすると言う、答弁でしたが、常時3名の配置を求めました。

幼稚園の保護者から議会に、「今の計画のままで実施しないで下さい」という意見書がFAXで届きました。PTAでも「現時点では制度の検討経過、実施内容など不明確な点が多く、説明会の際の内容だけでは十分な情報が得られているとはいいがたい」と意見を募っておられます。不安と疑問を抱えたまま、スタートするのは避け、少なくとも、保護者からの意見を十分聞いてすすめる姿勢でなくてはなりません。

本会議で即決しないで、保護者の意見も聞く機会を設けるべきではないかと総務文教常任委員会に付託し継続審議する提案の動議に賛成しましたが、自民・公明・民主の議員のみなさんの賛同は得られませんでした。討論採決を経て、幼稚園条例改正および補正予算は可決しました。表決結果は以下の通りです。
賛成8:自民・公明・民主    反対6:共産党・人びと・外村議員

働いていても幼稚園に通わせたい、とう要望もありますので、就労支援型保育が万全な体制で実施されるよう、子どもに良い環境で過ごせるよう、これからもしっかりと意見を伝えていきます。

写真:高槻市立西大冠幼稚園の保育の様子