ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

近畿市民派議員交流会・学習会in伊丹

2017-01-31 | Weblog

第102回近畿市民派議員交流会・学習会が伊丹商工会議所2階多目的ホールにて開催され戸田議員、外村議員、市民の中田みどりさんとともに参加しました。勉強会内容は

1.「増え続けるアスベスト被害 過去 現状 これからの課題」
       講師 尼崎労働者安全衛生センター 議長 末吉幸雄さん
2.「オランダ人の働き方・生き方と子育て事情ー先進国で最も子どもが幸せな国オランダに学ぶ」 講師 リヒテルズ直子さん
3.「生活困窮者支援事業について」
       講師 関西ワーカーズコープ 理事長 高木哲次さん

アスベストに関しては住民による解体工事の監視が重要である、違法工事の通報や監視がアス
ベスト漏洩事故を予防することができる、ということでした。最近、町内でも関連事例がありましたので、今後発生であろう、公共施設の解体工事や民間の解体工事についてしっかり監視していかなくてはなりません。

リヒテルズ直子さんのお話は、オランダの教育を紹介しながら、背景にある人間が幸せに豊かに生きることは何か、という根源的なもの、それに伴うライフを大事にした働き方の具体例を教えていただきました。先進国29か国の子どもたちの生活の満足度は95%で1位。親や友人との関係も28カ国中一番良く、親や友人は助けてくれる存在。

別のデータで、大人の幸福度はオランダは7位ですが、日本は53位で、社会保障が不十分、孤立感が強く、自己肯定感が低い。そのうえ長時間労働をしても労働生産性の国際比較では、2015年では日本は22位(オランダは9位)。生きるために働くということで週に3~4日の労働で、父親・母親が共同で子育てをし、保育所を利用するのは週1~2日。ゆったりと家族が関われ、暮らしを楽しむことができるなど、羨ましい限りです。日本の過酷な労働事情、子育て事情、学力テストに追われる日本の教育など、考えさせられました。

生活困窮者支援制度を単なる生活保護受給者を減らす目的にしないで、しっかりと就労支援、自立支援の実績をつくっておられ、福祉政策⇒労働政策⇒経済政策⇒地元で働く場所が自治コミュニティとなる、と制度の効果をあげておられました。65年の歴史のある組合が制度の認定事業者として活用されています。

生活困窮者相談があり、フードバンクで食材提供、翌日から日払いの仕事に従事することができるのが、自立を望む市民にとって有効な制度となっています。

どのテーマも、それぞれ、自治体議員として学ぶことの多い内容でした。高塚議員を初め、伊丹市議のみなさま大変ありがとうございました。


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