なくそう婚外子の差別・交流会の裁判の傍聴に東京高等裁判所へまた行ってきました。
午前10時からだったのですが、戸籍続柄裁判の前に2つの別の裁判があり、1番目が5分くらい、2番目の方は原告の方のみで2分くらいで終了しました。前回の裁判で、内容があっけないのは分かっていましたが、わざわざこのためだけに集まるのって大変だなぁと思いました。しかも、これが裁判っていうのかとちょっと疑問です。たくさんの裁判を抱えていたら事務処理的になって確かに仕方のないことなのかもしれませんが、なんだか何か違うのではないかと感じました。
さて、3番目にいよいよ戸籍続柄裁判の番が来ました。傍聴者は前回よりもたくさんの人たちがいました。今回が結審かもしれないとみな思ったからかもしれません。
裁判長がなにやら(提出された書類かな?)を読み上げ、専門用語なので、なんて言ったか忘れましたが、とにかく原告に「何か主張意見はないか?」と促してくれました。それに対して原告弁護士の方が「ちゃんと用意したいので、時間をいただきたい。」と頼んだところ、もう一度、開廷することになりました。
国の弁護士側に裁判長が「何かないか?」と聞くと、弁護士の方は聞かれもしないのに、「11月1日に嫡出でない子が申し出により長男長女記載できると法改正されたが、そのことは今回の裁判には影響しない。原告の戸籍が変わったわけではないから。」と原告の有利になるような発言をしてくれました。ちなみにその弁護士さんは女性です。
次回の開廷期日を決め、今回の裁判は終わりました。
傍聴に入る前にビラをいただき、
「口頭弁論終了後、報告交流会を弁護士会館で行いますので、どうぞご参加下さい。」
と書かれていたので、参加することにしました。
報告会には、原告の田中須美子さん、福喜多(ふくきた)昇さんのご夫婦を始め、弁護士の3人の女性の方々とその他交流会のメンバーのみなさんと、私のように裁判に興味をもち傍聴しにいらっしゃった方々が総勢30人ほど集まりました。報告会の男女比率は、男:女=1:3くらいでした。
弁護士の方が今回の裁判のことを解説してくれました。短い間ですが、素人にはわからない、言葉での細かなやり取りがあったようです。法改正されたことで、「控訴の利益がない。」という結審がくだってしまうかと思いきや原告側に有利な感じに裁判長も国側の弁護士も動いたようだとおっしゃっていました。原告の田中須美子さんは、今回で終わりかと思ったが続くことになり、いい正月を迎えられそうと喜んでいらっしゃいました。しかし、前もこのようなことがあり、ぬか喜びになるかもしれないので、油断は禁物だとおっしゃっていました。確かに。まだまだ気が抜けませんね。
質疑応答があり、「どうして子ではなく、男または女の表記にしようとしているのか?」をいう質問がありました。お答えによると「子にするためには戸籍の書式の改正などの法改正が必要となり、それは難しいのでまず表記を変えることとして、男または女に統一してほしいという訴えにした。」ということだそうです。いづれは住民票のように「子」にしてほしいと思っているようです。私もそう思います。国際結婚の子どもの戸籍の問題もあるし。とにかく日本の戸籍制度はおかしいです。矛盾だらけ。
なんだかもう戸籍で管理するには限界が来ているような気がします。
そのような解説のあと、参加した人が一人一人自己紹介をしました。参加者の中には、事実婚夫婦(一組の方は非婚とおっしゃていましたが)2組の方もいらっしゃいました。その方々のお子さんたち、赤ちゃんが1人、2~3歳くらいの幼児が2人いました。小学生の子も2人いました。
それから、大学の卒論やゼミのために来た方が3人、結婚についての講義をしていらっしゃる大学の先生が1人、産婦人科のお仕事に関わっている方が1人、原告弁護士を担当してる方の関係の方が3人、mネットの方、ふぇみんの方、STOP!憲法第24条改悪キャンペーンの方もいらっしゃっていました。
ちなみに私はSTOP!憲法第24条改悪キャンペーンの「男女平等を憲法から消すな!憲法第24条の改悪を許さない共同アピール」に賛同し、賛同金を支払いました。
とにかく思い立ったら吉日、どんどん行動することにしています。
次の裁判で、今度こそ本当の喜びが勝ち取れるよう願いつつ、原告や弁護士の方々に頑張っていただきたいと思いました。
報告会が終わり、さて帰ろうかと思っていたら、私のこのブログを読んでくださった方が声を掛けてくださいました。「たっちーさんですね?ブログを読みました。とても勉強されているなぁと思いました。」とおっしゃってくださり、ちょっとテレテレでした。そして、一緒にお昼に行かないかと誘ってくださいました。せっかくのお誘いなので、誘いにのり行かせていただくことにしました。
弁護士会館の地下1階にはレストランがたくさんあり、そこの中華料理屋さんで5人でお昼を取りました。誘ってくださったその方のおかげで、なんと原告の福喜多(ふくきた)昇さんと直にお話しさせていただくことができました。思わぬ幸運でした。この場をお借りしてお礼申し上げます。お誘い本当にありがとうございました。
次回は、
第四回口頭弁論
日時:2005年1月25日(火)10:30~
場所:東京高等裁判所 民事 8階822号法廷
です。
時間が取れる限り、私はまた傍聴に行こうと思います。
当日ご都合のよろしい方はぜひ傍聴に行って下さい。裁判長が腰を抜かして驚くほど押しかけてあげましょう(笑)
新聞に載っていたのですが、11月20日は「世界子どもの日」だそうです。
子どもにとって「嫡出でない子」というチェック項目を残すということがどういう事か、長男、長女という言葉を残す事で兄弟姉妹間の親からの差別扱いをされることが、子どもたちに取ってどれだけ不幸な事になるか、これを機会に多くの方々に改めて考えていだたきたい日だなぁと思いました。
午前10時からだったのですが、戸籍続柄裁判の前に2つの別の裁判があり、1番目が5分くらい、2番目の方は原告の方のみで2分くらいで終了しました。前回の裁判で、内容があっけないのは分かっていましたが、わざわざこのためだけに集まるのって大変だなぁと思いました。しかも、これが裁判っていうのかとちょっと疑問です。たくさんの裁判を抱えていたら事務処理的になって確かに仕方のないことなのかもしれませんが、なんだか何か違うのではないかと感じました。
さて、3番目にいよいよ戸籍続柄裁判の番が来ました。傍聴者は前回よりもたくさんの人たちがいました。今回が結審かもしれないとみな思ったからかもしれません。
裁判長がなにやら(提出された書類かな?)を読み上げ、専門用語なので、なんて言ったか忘れましたが、とにかく原告に「何か主張意見はないか?」と促してくれました。それに対して原告弁護士の方が「ちゃんと用意したいので、時間をいただきたい。」と頼んだところ、もう一度、開廷することになりました。
国の弁護士側に裁判長が「何かないか?」と聞くと、弁護士の方は聞かれもしないのに、「11月1日に嫡出でない子が申し出により長男長女記載できると法改正されたが、そのことは今回の裁判には影響しない。原告の戸籍が変わったわけではないから。」と原告の有利になるような発言をしてくれました。ちなみにその弁護士さんは女性です。
次回の開廷期日を決め、今回の裁判は終わりました。
傍聴に入る前にビラをいただき、
「口頭弁論終了後、報告交流会を弁護士会館で行いますので、どうぞご参加下さい。」
と書かれていたので、参加することにしました。
報告会には、原告の田中須美子さん、福喜多(ふくきた)昇さんのご夫婦を始め、弁護士の3人の女性の方々とその他交流会のメンバーのみなさんと、私のように裁判に興味をもち傍聴しにいらっしゃった方々が総勢30人ほど集まりました。報告会の男女比率は、男:女=1:3くらいでした。
弁護士の方が今回の裁判のことを解説してくれました。短い間ですが、素人にはわからない、言葉での細かなやり取りがあったようです。法改正されたことで、「控訴の利益がない。」という結審がくだってしまうかと思いきや原告側に有利な感じに裁判長も国側の弁護士も動いたようだとおっしゃっていました。原告の田中須美子さんは、今回で終わりかと思ったが続くことになり、いい正月を迎えられそうと喜んでいらっしゃいました。しかし、前もこのようなことがあり、ぬか喜びになるかもしれないので、油断は禁物だとおっしゃっていました。確かに。まだまだ気が抜けませんね。
質疑応答があり、「どうして子ではなく、男または女の表記にしようとしているのか?」をいう質問がありました。お答えによると「子にするためには戸籍の書式の改正などの法改正が必要となり、それは難しいのでまず表記を変えることとして、男または女に統一してほしいという訴えにした。」ということだそうです。いづれは住民票のように「子」にしてほしいと思っているようです。私もそう思います。国際結婚の子どもの戸籍の問題もあるし。とにかく日本の戸籍制度はおかしいです。矛盾だらけ。
なんだかもう戸籍で管理するには限界が来ているような気がします。
そのような解説のあと、参加した人が一人一人自己紹介をしました。参加者の中には、事実婚夫婦(一組の方は非婚とおっしゃていましたが)2組の方もいらっしゃいました。その方々のお子さんたち、赤ちゃんが1人、2~3歳くらいの幼児が2人いました。小学生の子も2人いました。
それから、大学の卒論やゼミのために来た方が3人、結婚についての講義をしていらっしゃる大学の先生が1人、産婦人科のお仕事に関わっている方が1人、原告弁護士を担当してる方の関係の方が3人、mネットの方、ふぇみんの方、STOP!憲法第24条改悪キャンペーンの方もいらっしゃっていました。
ちなみに私はSTOP!憲法第24条改悪キャンペーンの「男女平等を憲法から消すな!憲法第24条の改悪を許さない共同アピール」に賛同し、賛同金を支払いました。
とにかく思い立ったら吉日、どんどん行動することにしています。
次の裁判で、今度こそ本当の喜びが勝ち取れるよう願いつつ、原告や弁護士の方々に頑張っていただきたいと思いました。
報告会が終わり、さて帰ろうかと思っていたら、私のこのブログを読んでくださった方が声を掛けてくださいました。「たっちーさんですね?ブログを読みました。とても勉強されているなぁと思いました。」とおっしゃってくださり、ちょっとテレテレでした。そして、一緒にお昼に行かないかと誘ってくださいました。せっかくのお誘いなので、誘いにのり行かせていただくことにしました。
弁護士会館の地下1階にはレストランがたくさんあり、そこの中華料理屋さんで5人でお昼を取りました。誘ってくださったその方のおかげで、なんと原告の福喜多(ふくきた)昇さんと直にお話しさせていただくことができました。思わぬ幸運でした。この場をお借りしてお礼申し上げます。お誘い本当にありがとうございました。
次回は、
第四回口頭弁論
日時:2005年1月25日(火)10:30~
場所:東京高等裁判所 民事 8階822号法廷
です。
時間が取れる限り、私はまた傍聴に行こうと思います。
当日ご都合のよろしい方はぜひ傍聴に行って下さい。裁判長が腰を抜かして驚くほど押しかけてあげましょう(笑)
新聞に載っていたのですが、11月20日は「世界子どもの日」だそうです。
子どもにとって「嫡出でない子」というチェック項目を残すということがどういう事か、長男、長女という言葉を残す事で兄弟姉妹間の親からの差別扱いをされることが、子どもたちに取ってどれだけ不幸な事になるか、これを機会に多くの方々に改めて考えていだたきたい日だなぁと思いました。
第4回の口頭弁論ですが、時間があれば傍聴にゆきたいですね。
しかし、自民党の憲法改正素案ですが、仲間内で作成しただけあって、憲法に値しないものに出来上がっていますね。杜撰です。
アナクロな思想を「人倫の大本」であって日本では当然とでも考えているんですよね。
じつは、田中さん、福喜多さんは、おなじような訴訟を
起こしていたからなのでした。
(なんて、すでにご存知でしたら、失礼...)
自民党の憲法改正草案も、いままでやりたかったけど、
反対にあって思うようにいかなかったことを、
一気に実現させよう、ということなんでしょうか、ねえ...
コメントありがとうございます。
もしお時間があれば、ぜひ傍聴にいらっしゃってください。一人でも多い方が原告の田中さん、福喜多さんにとって心強いことと思います。
> アナクロな思想を「人倫の大本」であって
> 日本では当然とでも考えているんですよね。
それを自分の信念として生きるのは構いませんが、そうは思わない人に押し付けるのだけはやめていただきたいですね。
彼らはその辺がよく分かっていないように感じます。
結局、自分たちのことしか考えてないんでしょう。
>たんぽぽさん
コメントありがとうございます。
一気に実現させようっていうのは、そうかもしれませんね。
だからといって私は屈するつもりはありません。
そんな、自分たちのことしか考えていない、人に対する思いやりもないような人たちの思い通りにさせてたまるもんですか!!です。