マディと愛犬ユーリ、親友のクリスティ、それにハワイのこと

ハワイに住んでいたころ、マディという女の子が近所に住んでいて、犬のユーリを連れて遊びに来ていた。

" Mona is living in Italy. " (モナはいまイタリアに住んでいる)

2017-05-17 22:47:53 | マディソン

 

 

            (マディソンの州議会議事堂)

 モナがイタリアに行ってから4年になる。この人は英語はもちろん、イタリア語も日本語も話せる。いったい何処の国の人なのだろう。
 小さい時からインターナショナルスクールで学んだ。そこでは、すべてが英語でコミュニケートされており、家に帰っても、日常的に英語が使われていた。生まれは神戸なのだが、日本語より英語のほうが馴染みがあった。
 今はイタリアにいてイタリア語で生活している。イタリア人の旦那との間に愛くるしい娘ができた。その可愛い娘さんが、イタリア語をしゃべっていて、話しかけてくるのだが、さっぱり何を言っているのか我々には理解できない。

 初めてモナに会ったとき、奥のほうから駆け足で出てきて、手を差しだし、"  Hello! Mr.Yamada!  "(はじめまして!ミスターヤマダ!) と言った。容貌がまさに白人だったから何の疑いもなく彼女はアメリカ人だと思ったのである。
  "  How was your trip to Madison?  "(旅はどうでしたか?)
  "  Oh, I was a kind of exhausted. You know, I started at Fukuoka, transferred at Narita. And I flew to Chicago, Then, I was on board for 11 hours.  "
(ちょっと疲れました。福岡を出て成田で乗り換え、それからシカゴに飛びました。11時間も乗っていたのですよ)のように話していたら横にいた女性が、"  Mona understands Japanese.  "(モナは日本語ができますよ)と言った。
 びっくりして日本語に切り替えると、彼女の日本語はかなりの関西弁だったのである。
 生まれは神戸で、父親は、当時神戸の大学で教えていたアメリカ人で、お母さんは日本人で中学の先生をしていたとのことである。小学校からインターナショナルスクールで勉強していて、家の中でも英語で過ごしていたようで、日本語と英語を自由に操るバイリンガルだった。

 マディソンで彼女と知り合ってからは、トシのことを「ミスター・ヤマダ!」と呼んでいたが、いつの間にか「パパさん!」と呼ぶようになった。パーティなどでトシに向かって遠くから「パパさん!」とか叫ぶものだから、アメリカ人たちも、同じように「Papa-San!」と声をかけるようになったのである。

 モナは、ウイスコンシン大学を出てから、ニューヨークで勉強して、さらにイタリアに留学した。その時、今の旦那と出会った。
 旦那さんは、レストランを2つ経営しているとのことだが、2人が出会って結婚して、モナはすっかりイタリア人になってしまった。
 彼女は、日本語(関西弁)ができるし、英語もネイティブスピーカーそのもので、さらにイタリア語も話している。
 可愛い娘さんが何やらイタリア語で話しかけてくるのだが、こちらにとっては、何を言っているのやらさっぱりわからないのである。
 近所に住むおじいちゃんとおばあちゃんが、毎日のようにモナの家に通ってきて孫を溺愛するようで、これじゃあ娘の教育ができないと嘆いていた。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿