「いや、いやっ、子ども扱いしないで!
それに、たけしさん以上にステキな男性なんて、どこにも居ない!
たけしさんが好きなの、どうしようもなく好きなの。
それに、麻由美への対抗心なんかじゃない。
由香里の大事なものを、あげたいの。
今、せんせいにあげたいの‥‥」
彼の目を凝視して、由香里は訴えた。
思わず目線を外したくなるほどの、強烈な光を発した。
「わかった」
これ以上の言葉は、油に火を注ぐようなものだと考えた彼は、黙って由香里を抱きよせた。
あぐら座りの膝の上に、由香里を後ろ向きに座らせた。
そして両手で由香里を抱き締めると、耳元にささやいた。
「しばらく、こうしていようね‥‥」
「うん」
由香里はコクリと頷いた。勢いきったものの、不安な気持ちがまるで消え去っているわけではなかった。
このまま彼が由香里を求めたとしても、もちろん、受け入れる準備はしているつもりだった。
そうなるものと、決め付けていた。
しかし、今彼に抱き締められていると、“このままでもいいかな”と、考えてしまう。
じんわりと由香里の体が温かくなり、仏教語で言う安心(あんじん)が、由香里の体にひろがっていった。
それに、たけしさん以上にステキな男性なんて、どこにも居ない!
たけしさんが好きなの、どうしようもなく好きなの。
それに、麻由美への対抗心なんかじゃない。
由香里の大事なものを、あげたいの。
今、せんせいにあげたいの‥‥」
彼の目を凝視して、由香里は訴えた。
思わず目線を外したくなるほどの、強烈な光を発した。
「わかった」
これ以上の言葉は、油に火を注ぐようなものだと考えた彼は、黙って由香里を抱きよせた。
あぐら座りの膝の上に、由香里を後ろ向きに座らせた。
そして両手で由香里を抱き締めると、耳元にささやいた。
「しばらく、こうしていようね‥‥」
「うん」
由香里はコクリと頷いた。勢いきったものの、不安な気持ちがまるで消え去っているわけではなかった。
このまま彼が由香里を求めたとしても、もちろん、受け入れる準備はしているつもりだった。
そうなるものと、決め付けていた。
しかし、今彼に抱き締められていると、“このままでもいいかな”と、考えてしまう。
じんわりと由香里の体が温かくなり、仏教語で言う安心(あんじん)が、由香里の体にひろがっていった。