昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) そんな食べ方じゃ、だめだよ。

2015-02-28 17:35:07 | 小説
「探しちゃったわ、ホントに。立ち上がってくれたから、助かったあ」 「やっと見つけた場所なんだけど。端っこだから見つけられないと思って、ボクもずっと立ってたんだ。しかし、すごいね」 小さな二人用のテーブルで、彼は無心にパクついた。その食べっぷりに、牧子はしばし見とれてしまった。 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 照り焼き二個と、コーラ。

2015-02-27 09:24:52 | 小説
「マックで、照り焼きバーガーを食べたいな。この間初めて食べたんだけど、すっごく美味しかった」 彼は、牧子の誘導尋問を無視して呟くように言った。 「ハンバーガー? うーん、もっと食事らしい物をたべないの? 遠慮はなしよ。ホントに、それでいいの?」 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 愛玩具を欲しがる子供

2015-02-26 08:52:19 | 小説
突然、彼の背中を誰かが押してきた。後ろを振り向くと、中年の男性がにやついている。 ”何だ、このおじさん”と、怒りの気持ちが湧いてきたが、どうも様子がおかしい。 ”下を見なさい”と、目配せをしている。 彼が視線を落とすと、膝を少し曲げた牧子が居た。 . . . 本文を読む

出雲大社参詣記 12月29日  (十一)「まもなく、米子です」

2015-02-25 08:43:31 | お出かけ
今さら縁結びを求める気はさらさらありませんが、来世では是非とも運命の女と結ばれるべく、お願いの参詣です。というのは建前でして、いつまでひとり旅が続けられるか分かりませんが、旅先でのアバンチュールを求めて…。というのも、実は建前でして。本音は、まあいいじゃないですか。 . . . 本文を読む

出雲大社参詣記 12月29日 (十)緊急事態発生です。

2015-02-24 08:40:08 | お出かけ
今さら縁結びを求める気はさらさらありませんが、来世では是非とも運命の女と結ばれるべく、お願いの参詣です。というのは建前でして、いつまでひとり旅が続けられるか分かりませんが、旅先でのアバンチュールを求めて…。というのも、実は建前でして。本音は、まあいいじゃないですか。 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) (ふふふ…)

2015-02-23 09:08:45 | 小説
「ごめんね、長くなって。久しぶりだったから、つい話し込んじゃった。さあ、入って。」 花柄の傘を広げた牧子が、彼を呼んだ。小躍りしたい思いを押さえながら、その傘の中に入った。 「そうだわ。あなた、持ってくれる? 背が高いから、その方が楽でしょ。その代わり、私を濡らさないようにしてね」と、傘の柄を彼に渡した。 . . . 本文を読む

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