Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

東京で味わう新加坡 「海南鶏飯」 9/1日オープン (水道橋)

2005-08-31 | 「東京で味わう」シリーズ
「台南担仔麺」水道橋店で供される「海南鶏飯」のメニューが人気なので、鶏飯のメニューを中心にしたシンガポール料理の店を、今夏、近くにオープンする。という情報をこのブログでも書きましたが、その後どうなったのか気になったので、神保町に行ったついでに、少し水道橋に向かって「台南担仔麺」に立ち寄ってきました。

「台南担仔麺」の店の前には、もう既にこんな↓ポスターが貼ってありました。

三色のソース揃い踏み。本格的かも

店名は、そのものズバリ。「海南鶏飯」。ラクサやバクテーというローカルメニューの他に、どんな料理が出てくるのか楽しみです。

お店の場所も見てきました。吉野家の二階というのがトホホなんですが、二階より上はコロニアル建築風に改装してあって、白い窓は観音開き風で、雰囲気あります。開店直前というのに、二階に上がる階段は工事中。階段もシンガポールっぽい雰囲気でありました。リーズナブルにシンガポールの味が楽しめるのではないかと期待をこめて、ヨイショしちゃいました。

ハイレ・セラシエ1世 と エリザベス2世

2005-08-30 | Africa Afrique


これも、渋谷のエチオピア・レストラン「アビシニア」の壁に貼られていたエチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世の写真です(ワインのようなシミがあります)。左の綺麗な方は、若き日のエリザベス女王ではないでしょうか? 皇帝はイギリスにも訪れたのでしょうか。調べてみると1958年に訪英されていました。この写真は恐らくそのときのものでしょう。女王は1952年26歳で即位されているので、御年32歳のときです。お若いですね。現在は御年79歳、在位53年にあらせられます。

それから、こんな記事も見つけました。エリザベス2世(正式称号は、Her Majesty Elizabeth the Second, By the Grace of God of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland and of Her Other Realms and Territories Queen, Head of the Commonwealth, Defender of the Faith といいます)は、その後の1965年の2月にエチオピアの首都アジスアベバを訪問されていました。御年39歳のときです。

記事を読んでいると、昨日ご紹介しましたエチオピア料理「ワット」や、「Nil Bleu」の源流を観光したことなどが出てきます。最も驚いたのは、セラシエ皇帝が宮殿でライオンを放し飼いにしていたこと。危険なので女王の訪問の間だけは、鎖に繋がれていたみたいですが。


おなじみ「アビシニア」の「ワット」と「インジェラ」。
大皿に敷かれてあるのと、左のオシボリみたいなのが「インジェラ」、「インジェラ」の上にのせられたシチューが「ワット」です。

Nil Bleu (Montreal)

2005-08-29 | Africa Afrique
渋谷のエチオピア・レストラン「アビシニア」のことは記事にしましたが、現在、移転・リニューアルの準備中らしいです。今回は、Tomotubby がエチオピア料理を初めて食したモントリオールの「Nil Bleu」について書いてみます。

モントリオールはフランス語圏のケベック州にありながら、市内は仏語圏と英語圏に分かれています。この店は仏語圏にあたるカルティエ・ラタンのサン・ドニ通りにあります。なんかパリの地名みたいです。サン・ドニと聞くと、パリの行ってはいけない場所、サン・ドニ門を思い出して、いかがわしいところではないか。などと心配になりますが、この一帯は地元の人で賑わうナイトスポットで、通りに沿ってレストランがたくさん並んでいます(だけど中がどんな雰囲気なのかイマイチ判りにくくてお店に入りにくいのでした。夕飯食べるためにこの通りを行ったりきたりしてました)。たいがいのレストランはワイン持込み可とのことでした。

「Nil Bleu」訳すと「青ナイル」。エチオピアにはナイル川の二つの源流のうちの一つ、タナ湖から流れ出る青ナイルがあるんですね。

店内を撮ったいい写真が手元に残っていないので、お店で貰ったカードの写真を載せることにします。灯りを落とした奥行きのある店内は、木と土と藁で飾られたエスニックな雰囲気です。パーカッションが主体のBGMもよい選曲で落ち着いたいい雰囲気でした。



お料理は、バスケットの中のお皿に、クレープのような、少し酸味のある「インジェラ」を敷き、この上に「ワット」と呼ばれる、スパイスの入ったピリ辛のお肉や野菜のシチューが何種類かのせられています。お皿の周りには、巻物になった「インジェラ」が置かれていて、手でこれに「ワット」を包んで食べます。手持ちの巻物がなくなったら、敷いてある方を食べられます。「ワット」のスープで軟らかくなっていて、巻物とは一味違う味です。最初はワイルドな味を想像していたのですが、食べてみると「インジェラ」の酸味と「ワット」の辛味がマッチしていて、たいへん繊細な味わいで、忘れられない体験をすることができました。

Blue Man Group ~NYで何を観ようか?

2005-08-28 | RUGlad2BInAmerica?
今回のニューヨークにおける滞在においては、これまでアート三昧、ジャズ三昧だったせいで未だ観ることのなかったブロードウェイ・ミュージカルを観にいくことにしました。しかし、日程が土曜・日曜・月曜の3泊で、まともに活動できるのは日曜、月曜の二日間という制約があります。効率的に観光するためにも、夜にブロードウェイに向かって観劇後、食事というスケジュールがベストなんですが、月曜は公演がお休みの劇場が多く、日曜も夜の公演が少なくて劇場が混雑するので現地に着いてからのチケット入手は難しいのです。そこで日本にいる間にネットで予約しておくことにしました。もちろんリベートが高い中間業者には頼まず、劇場に直接予約して、窓口でチケットを貰うやり方です。

問題は何を観るかということなのですが、数少ない日曜夜の公演の中で、時差ぼけでも眠ることのない、多少なりと興味がある演目、そして余席があるもの。と消去法で探していくと「Manma Mia!」になってしまいました。無難すぎるかな。実は「Spamalot」という「Monty Python And The Holy Grail」をネタにしたミュージカルが観たかったのですが、この時間の公演がなく、あってもチケットはないだろうし、自分の英語力ではあの諧謔精神がとうてい理解できそうにもないし...(葡萄を食べられなかった狐みたい)

あと、オフオフブロードウェイで演っている「Blue Man Group」という人たちにも興味がありました。

ということで、Yellowman、Blackman、Redman の次は、Blue man。

ブロードウェイの横道で小さな劇場で非営利?に演じられているのがオフブロードウェイで、もっと離れたところで演っているのがオフオフブロードウェイになります。「Blue Man Group」は、グリニッジ・ヴィレッジにある Astor Place Theatreを拠点にしています。

彼らのことを知ったのは、「インテル® Centrino™ モバイル・テクノロジ」のCMだったと思います。黒づくめの三人の男が、露出している部分、つまりスキンヘッドの顔と手の先を、イヴ・クライン・ブルーのような青い塗料で塗り、無言劇を演じるというものです。つまり、演じられるのはミュージカルではなくて、あくまでパフォーマンス、今回は観るのをあきらめることにしました。

余談ですが「Blue Man Group」の三人のうちの一人が Matt Goldman という名前なのでした。Yellow、Black、Red、Blue、Gold と五人揃って、ゴレンジャーを結成できたところで、この特集はおしまいにします。

Redman 父と子

2005-08-27 | RUGlad2BInAmerica?
九月の半ばに、Joshua Redman のライブが Blue♪Note で行われることを知り、年を追うごとに評価の高まっているこの若き天才ミュージシャンの、来日メンバーElastic Band による最新盤

Joshua Redman Elastic Band 「Momentum」

を買いにHMVに行きました。

Me'Shell NdegeOcello も参加しているようでワクワク。買って帰って聴いて気に入ればチケットを買おう。と考えた訳ですが、店に行くと試聴ができました。それでずっと聴いていた訳ですが、さすがに最上階にあるジャズの売り場だけあって、お客さんが少ないのなんの。背中に感じるプレッシャーもなく存分に試聴できました。店員も暇そうです。

で、感想の方ですが、Elastic Band。うーん。何か違う。昔のライブ盤の方が良かったぞ。あくまで個人的見解ですが。
で、同じ試聴コーナーに並ぶ隣のCDに目移り。そこには、黄色いテープをXXに貼って「SONG X」の文字が....


Pat Metheny / Ornette Coleman「Song X: Twentieth Anniversary」


もしや。と思って確かめると、これって20年前の1985年発表の Pat Metheny / Ornette Coleman 共作の珍盤に未発表曲を加えた再発盤だったのです。黄色いテープは透明カバーに印刷されたもので、これをはずすと旧盤が出てくるしかけ。

表題作は Ornette Coleman のバンド、Prime Time の曲、というか全編 Ornette Coleman の曲といっていい内容です。バークレー音楽院講師の Pat Metheny といえど、Ornette Coleman の曲を取り上げた時点で、あのへんてこ Harmolodic 理論の軍門に下ったわけで、既に Ornette Coleman & Prime Time with Pat Metheny なわけです。

試聴して、納得。Pat Metheny のアルバムなら買わないんですが、買っちゃいました。ついでに前から欲しかった Ornette Coleman のアルバム「THE COMPLETE SCIENCE FICTION SESSION」「Virgin Beauty」も買っちゃいました。暫くは Harmolodic 理論にはまりそう。

で、家に帰って「SCIENCE FICTION SESSION」のパーソネル見てたら、ts.に Dewey Redman の名前が...。この人、Joshua Redman のお父様。息子 Joshua のCDを買いに出かけて、父親 Redman 参加のCD買って帰ったというオチでした。

去り行く夏を惜しみながら、ひたすら美しいジャズを... 父 Dewey Redman 参加のお薦めは、


Keith Jarrett「Eyes Of The Heart」


Keith Jarrett の American Quartet のアルバム。夏休みに絵を描きながら、よく聞いてました。Dewey Redman のソロは、傾向的には Ornette Coleman とやってるときと似てます。

以上、Yellowman、Blackman に続く Redman でありました。

Blackman Toothpaste (人牙膏)

2005-08-26 | Asia 「圓」な旅
Yellowman の記事が他のブログに出てないか?とブログ検索してたら、メルボルンに住むしのぶさんのブログ「WHITEMAN STREET」が見つかって、覗いてみたらレゲエとは全く関係がないんですが、

「WHITEMAN ST. しのぶが住んでるとこのストリートの名前。だから自分のブログのタイトルが WHITEMAN ST. 前に友達と話してて、WHITEMAN ST.はあるのに、なんでBLACKMAN ST. YELLOWMAN ST. REDMAN ST. BLUEMAN ST.とかがないんだろう・・・。と疑問に思っていた。ほんとなんでないんだろう・・・。あってもおかしくないじゃん!!」

と書いてあったので、意味なくトラックバックしてしまいました。ついでに、BLACKMAN ST. はないけど、Blackman Toothpaste はあるぞ。と思い出して、これを記事にすることにした次第です。

Blackman Toothpaste。
漢字だと「人牙膏」



HAWLEY & HAZEL CHEMICAL という台湾の会社が製造していて、台湾、香港、中国などでよく目にして「ギョッ」とする「人」ブランドの歯磨きです。歯磨きのチューブや外箱には、山高帽を被り蝶ネクタイをした黒人紳士の商標図像が「ニカッ」と笑いかけています。「人」とあるので、墨入りの石鹸のように黒い歯磨きなのかと思いましたが、歯磨き自体は決して黒いわけではなく、ごくごく普通の歯磨きです。むしろデカデカと「人」と書いてあるのに「ギョッ」とするわけです。英語の商品名は「DARLIE」というもので、この紳士の名前でしょうか?

ここからは旅先で人から聞いた話なので、100%正しいのかどうか自信はありませんが...
「人」ブランドの歯磨きはアジア地区で評判が良く売れ行きが良かったため、随分以前この地区に進出したコルゲートがブランドを買収したらしいです。このときの歯磨きの外箱が下写真の左の黄色い箱で、商品名は「DARKIE」、商標図像も今のように紳士然としたものではなく、白人が顔に靴墨を塗ったかのごとくで、笑い方もどこか下品な印象です。



ここに、コルゲートのライバルメーカーであるP&Gが目をつけました。コルゲートに対抗すべく、この商品名と商標は明らかに「黒人蔑視」だ。こんな商品を売るのは許せない。と吹聴したのです。「DARKIE」は darky と同義で、日本語に直せば「黒んぼ」、黒人を軽蔑したような言葉なのです。コルゲートは非常措置として、商品名を darlin を想起させる「DARLIE」に替え(上写真の中央の白い箱)、その後、商標の画像も今の紳士風のもの(上写真の右の箱)に替えました。

P&Gは、それで目論見どおりコルゲートの市場シェアを奪えたのかというと、実はそんなことはなく、消費者はブランドの変更について気にもせず「人」ブランドを使い続け、コルゲートの売上への影響は殆どなかったらしいです。ま、外国語である英語の標記が一文字変わっただけで、消費者はその意味するところについて気にすることはなかったのでしょう。今でも英語標記でスペルの誤ったパッケージをよく見かけますから。

最近、中国製歯磨きで見つけたのですが、「人牙膏」の便乗商品なのか「妹牙膏」というのまであります。



流石、中国。

Yellowman 「King Yellowman」

2005-08-25 | ラテンな America レゲエな Jamaica
ジャマイカには、マイケル・ジャクソンのように、別に白人になりたくて白くなったわけではなく、生まれつき白かった、つまりチロシナーゼなる酵素の働きが不完全なため皮膚や髪のメラニン色素が無い(か殆ど無い)アルビノの、黒人レゲエDJがいます。(黒人でいいのかどうか?)

その名も イエローマン。



ジャマイカでは、アルビノに対する差別が激しくて、そのせいで捨て子となり孤児院で育てられたというハードな境遇に生きた人ですが、その外見を逆手にとって Yellowman と名乗り、派手なジャージ姿と、コミカルで自虐的でもある、独特の Toasting で一躍人気者になりました。デビュー直後、人気が凄かったときには、やはりアルビノの(あまり似てないと思いますが)そっくりさんが Yellowman を名乗って現れたりするほどだったといいます。この方は後に Purpleman の名でデビューしています。そういえば、日本にも、本物になりすまして「亜麻色の髪の少女」歌ってたおじさんがいましたよねぇ(笑)

Tomotubby としては、やたらに長い題名の「Zungguzungguguzungguzeng!」や、当時投獄された Gregory Isaacs の無罪を歌う「Gregory Free」が入ったライブ音源(P-vine AC-8017/8 V.A. 「DJ RANKIN' CLASH」)なんかもお薦めですが、ここでは無難にメジャーデビュー盤「King Yellowman」(試聴可)を上げておきます。ジャケがウォーホルみたい。

このアルバムで楽しいのは、わざと調子はずれのように Toasting する合間に、鼻唄のような感じで歌が入るところです。歌は、Bob Marley「Keep on Moving」、John Denver「Take Me Home Country Roads」、Cliff Richard 「Summer Holiday」、Frankie Ford「Sea Cruise」等々、この抜け具合が何とも言えなくていいんです。ご年配の方にもお薦めかも。元曲はいずれも Amazon.com で試聴できるので聴き比べてみるのもまた愉し。

【Pet のレポート】 渋谷の dreadlocks

2005-08-25 | Japan 日常生活の冒険
台風が近づいている蒸し暑い夜、渋谷駅にドレッドロックスのおじさんが現れました。
インドの修行者、サドゥーのようにも見えます。


いつもと少し違うのは、上半身裸で、腰には腰巻のようなものを巻いています。


おじさんは何故か時刻表に見入っています。すれ違いざまに驚いて振り返る人も多いです。立派なドレッドロックスは二つに分けて腰まで垂らされています。


おじさん、手にしたレジ袋からやおら手ぬぐいを取り出し、前かがみになって、垂らしたロックスを頭に巻きつけ、その上からターバンでも巻くみたいに手ぬぐいで覆っていました。

Jean-Michel Basquiat と Michael Jackson、黒人と白人のはざまで

2005-08-23 | RUGlad2BInAmerica?
音楽、映画、演劇などの、娯楽と結びつき大衆芸術を作りやすい芸術とは違って、現代美術の世界は純粋視覚芸術で、19世紀フランス絵画をその源としているためか未だに白人アーティストの世界です。よきにつけ悪きにつけ、マイノリティーの画家、それも黒人の画家がこれだけ注目されたのは、ジャン・ミッシェル・バスキアが世界で最初だったのではないかと思います。それゆえ、バスキアは世間から「黒人アーティスト」であることを期待されました。外見だけでなく、絵の主題についても「黒人」のアイデンティティの溢れるもの、プリミティブなものが求められ、バスキアは見事にその役を演じきったように思えます。しかし、彼の本質は、その生い立ちを見ても判るように、思いのほか、白人的であったように思えます。

一方、黒人の外観を嫌い白人になろうと整形手術を続けた(←この動画は必見)のが、マイケル・ジャクソン(一説には白人女性になろうとしたとも聞きますが)。鼻を削り、肌を白くして、どこか得体の知れない外見になってしまいましたが、彼の本質は、思いのほか、黒人的であったように思えます。

ジャン・ミッシェル・バスキアとマイケル・ジャクソン、正反対なんだけど、二人ともどこかかなしいです。



写真を見ていると「Thriller」あたり、最初に鼻梁を細く高くして、小鼻を小さくしたところで、手術をやめれば良かったのに。と思います。鼻梁がどんどん細く、小鼻が小さくなっていけばいくほど、比較的大きな口と比較的長い鼻の下との調和が崩れていき、そこに年相応の老化(来る8/29日で47歳になる)が加わることで、人間離れした顔相に変わってしまったような気がします。マイケルの新譜ベスト「The Essential」のジャケットにも「Thriller」時代の写真(左上のモノクロのもの)が選ばれていることからも、彼自身、このへんでやめておきゃ良かった。と後悔しているのかも知れません。

(Tomotubby、ホントは白人的、黒人的という言葉はあんまり好きじゃないですが...)