Tomotubby’s Travel Blog

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「豆花」をたずねて三膳目 (西新宿)

2005-03-24 | Asia 「圓」な旅
「横浜大世界」の「果香」で食べ損ねた台湾風の「豆花」を、新宿で食べられるという情報を得て、早速行ってみました。お店の名前は「霞舫(かほう)」。場所は、青梅街道の北、小滝橋通りの西、とみん銀行の裏、つまり海賊版ロックCDを扱うショップが沢山ある一角ということで、住所を確かめていかなかったため路地を虱潰しに探索しました。なかなか見つけられないので、電話番号案内に電話して、店名を告げて存在を聞いてみたところ「霞舫」という名前の中華料理店の登録はなく「霞(かすみ)」ならあるとのことでした。うーん怪しいな。

地道な探索の結果、「霞舫飯店」なる店は見つけたのですが、店内は暗く、扉には鍵がかかっていました。ガラス越しに覗いた店の雰囲気は適度に荒れていて、これはもしかすると、情報が古くて既に閉店になっているのかもしれない。とも思えてきました。

「霞舫」を捜している過程に、前から気になっていた中国茶のお店「吟品」まで見つけたのですが、ここもやはりお店の中は真っ暗け、普段から節電で灯りを落としているとの情報もありますが、やはり店は開いていませんでした。ここも怪しい。

で、真相はどうか。なんのことはない。当日が日曜日、いずれのお店も日曜日が定休だったのです。がっくし。

しかし、転んでもただは起きない Tomotubby。昔、一度だけ訪れたことがある1947年創業、台湾料理の老舗「山珍居」のことが頭を過ぎりました。今はなきマガジンハウス「オリーブ」に連載していたしまおまほさん(中国通で有名な島尾伸三・潮田登久子夫妻の一人娘)の「しまおまほのひとりオリーブ調査隊」に、彼女が同級生の「山珍居」経営者の孫娘と、杏仁豆腐を作るという特集が載っていたので、もしかすると「豆花」が食べられるかもしれないと考えたのでした。このお店は新宿駅西口から高層ビル街、中央公園を越えたまだ向こうにあるのですが、期待を胸に、てくてく歩いていきました。

日曜夜の「山珍居」は満員でした。天井の高い店内には扇風機が廻り、壁の高いところには有名人の色紙が沢山飾ってあります。絵が描いてある「赤塚不二夫」「荒木経惟」「みうらじゅん」「東海林さだお」なんかが目立っていましたが、「星新一/光瀬龍/筒井康隆/山下洋輔」なんてのもあります。実はここ、知る人ぞ知る「日本SF作家クラブ」発祥の地でもあるのでした。さすがに老舗だけのことはあります。色紙と同じ高さに「八仙図」が飾ってありました。そういえば「山珍居」の登録商標のキャラクターはざんばら髪に上半身が裸で、杖と瓢箪を持っていて、仙人のようです。恐らくは、八仙の一人の李鉄拐ではないかと思います。



テーブル上のデザート・メニューを見ると、嬉しいことに「杏仁豆腐」と並んで「豆花」が見つかりました。オーダーしたのは、台湾ビール小瓶、季節料理の「潤餅」という精進生春巻 (既に一線から退いた店主・黄玉火氏が厨房で自ら手巻きしたものをテーブルまで持ってきて手渡してくれます。ご主人も「潤餅」もなかなかいい味出てます)、台湾では食あたりが怖くて遠慮しがちな牡蠣のオムレツ「蚵仔煎」、続いて「肉豆腐」、「汁米粉」、〆のデザートに「豆花」。「豆花」が売り切れたりしたらイヤだから、後でオーダーなどせずに、最初に確保しておきました。Tomotubby は温かいのが食べたかったのですが、「温めることもできますが、普通は冷たいのが美味しいです」と言われて、引き下がりました。後で厨房の小さな冷蔵庫に容器ごと冷やしてあるのを発見してしまいましたが...

で、期待の「豆花」、お味の方ですが、冷たいシロップには生姜の味が強く落花生が入っていました。豆腐の方は、台湾で食べたような白くて分厚いものではなく、いくらか赤みがかった木綿の豆腐を薄く削ったようなものでした。確かにカップに入って売られている「豆乳プリン」なんかより台湾の「手作りの味」に近いのですが、似て非なるものでした。せっかくありついた「豆花」だけに、少し落胆。



台湾風の「豆花」食べたさから、日を改めて「霞舫」に行ってみました。今回は「霞舫飯店(霞舫一号店)」より判りやすい場所にあるカウンター席のみの「霞舫二号店」へ突撃。ここはママ(客がそう呼んでいました)がひとりで切盛りしています。足りない食材があると、ママが「一号店」に電話をかけて、持ってきてもらっていました。噂の白い中華麺(黄色いかんすい入りのとは違います)で作られた「北京炸醤麺」(これは美味しかったです)に、半チャーハン、スープ、水餃子二個がついた定食を平らげ、〆は「豆花」です。

で、期待の「豆花」、お味の方ですが、シロップも豆腐もなんと「山珍居」そっくりでした。企業秘密だからばらしたらいけないかもしれないけど、カウンターの下からママが缶を開ける音がしていたし、お手洗いを借りたとき、ドアの前に「豆花」って印刷された段ボール箱が置いてあるのを目敏くも発見してしまいました...

ま、「北京炸醤麺」が美味しかったから許そう。こうして、Tomotubby の「豆花」を巡る冒険は続くのであった。「呉(うー)さんの厨房」なる店に手作りの「豆花」のメニューがあると聞きました。次回はここに突撃だぁ。うーさんくさくなければいいですが...

「霞舫飯店(霞舫一号店)」
地址:〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-18-12
電話:03-3363-0350
營業時間:11:30~23:00 
定休日:日曜日

「吟品」 
地址:〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-20-12 柏木MURAII1階
電話:03-5389-7739

「山珍居」 
地址:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-4-16
電話:03-3376-0541
營業時間:
平日/12:00~14:00、17:00~23:00(ラストオーダー22:30)
土曜/12:00~14:00、17:00~22:00(ラストオーダー21:30)
日祝/17:00~22:00(ラストオーダー21:30)
定休日:月曜日

「霞舫ニ号店」  
地址:東京都新宿区西新宿7-16-12 丸善ビル1F  
電話:03-3361-6208
營業時間:11:30~23:00 
定休日:日曜日

「呉さんの厨房」 
地址:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-19-6
電話:03-3359-8789
營業時間:
月~金/11:30~14:00
月~土/17:00~23:00(ラストオーダー22:00)
定休日:日曜日、祝日、土曜日のランチタイム

四軒目へ続く

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2 コメント

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トラックバックありがとうございます (こざる)
2005-03-27 22:04:20
“呉さんの厨房”おいしかったですよ~♪

うーさん臭くはなかったです(^-^)

こざるはコースをお願いしたので

豆花ではなくて杏仁豆腐でしたが・・



混んでいるお店のようで

こざるは予約していきました。

お好みの味の豆花だといいですね☆

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うーさん (Tomotubby)
2005-03-27 22:51:05
こざるさん、

情報+アドバイス、どうもありがとぅです。



実は昨日食べに行こうかと思ってたんですが

花粉症が凄くひどくてめげました。



今日近くのスーパーで宮城製粉という会社の

「豆乳花(トールーファ)」というのを見つけて

買ってきました。黒蜜かけて食べるんですが

どちらかというと、大陸の味でした。

でも、それはそれで美味しかった。

一個 200円もしなかったです。



うーさん行ってきたら、レポートしますね。

待っててちょ
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