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「在日・強制連行の神話」

2005-06-14 | 好韓嫌韓・厭鮮
鄭大均・著「在日・強制連行の神話」という本を読みました。

野村進・著「コリアン世界の旅」(←この本、凄く面白いです)にも触れられていましたが、日本人の間に「日本に居留する在日朝鮮人・在日韓国人は、朝鮮併合後、日本人によって朝鮮半島から強制的に連れて来られた人たちとその子孫で、日本帝国主義の犠牲者である」という大いなる誤解があります。この誤解は多くの日本人に「罪の意識」を醸成させ、ひいては対朝鮮半島政策にまで大きな影響を与えているのです。

北朝鮮による日本人拉致事件においても、かつて日本が行った朝鮮人の強制連行が指摘され、一部では両者あいこだから相殺すべきだ。などという滅茶苦茶な論理が罷り通ったりします。終いには豊臣秀吉の朝鮮征伐にまで話が及んだり、百済の王仁博士が漢字を教えてやったのに日本人は恩知らずでけしからん。などと時空を超えた「恨五百年」の伝統に立脚した議論が展開されたりもします。

日本人としては声を大にして反論したいところですが、一、二代前の祖先の蛮行が引き合いに出される度に、どうも出鼻をくじかれてしまうのです。

そこには、どうも「強制連行されたコリアンの数≒在日コリアンの数>>拉致された日本人の数」という誤った認識があるようです。この数式が誤っていることは、韓国・北朝鮮側が日本側よりむしろよく知っている筈なのですが、誤解を解こうとはせず、誤解をうまく利用しているように思えてなりません。

だからといって、強制連行・強制労働はなかった。などと主張したいわけではありません。そういう風にして連れて来られた人たちは、終戦後、いの一番に祖国へ帰ってしまっていて、仮に在日コリアンの中にいたとしてもそれはごく僅かだと言いたいのです。在日コリアンの人たちの多くは、自主的に玄海灘を渡って日本にやって来て、終戦後も混乱した祖国に帰るより日本に残ることを選んだ人たち、もしくは戦後に自主的に日本に渡ってきた人たちです。



金石範の長編「火山島」を読むと、戦後の済州島が如何にひどい状況であったのか、この島から何故多くの人々が日本に渡ったのか、が判ります。実際、在日韓国人は済州島出身者が多いのです。


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